セグメントにはいくつか意味がありますが、代表的なのは「マーケットの価値観」です。
場合によっては、「購入するまでの行動が似ている人達」や「製品・商品に対する認識」なども意味します。
これで、とりあえずまずは「セグメントとはどんな意味なのか」という疑問が晴れたと思います。
ただし「セグメント」という言葉を、具体的にどう使えばいいのかは、まだわからないでしょう。
そこで次は「セグメントの具体的な使い方と実例」について紹介していきます。
「セグメント」の具体的な使い方と実例
「セグメント」という言葉が、どんな時・どういう会話で・どんなワード共に使われるのか解説していきましょう。
今回紹介する「セグメント」の具体的な使い方とシチュエーションは、以下の通りになっています。
- 上司と打ち合わせする時の「セグメント」
- 会社で戦略会議をする時の「セグメント」
- 取引先と打ち合わせする時の「セグメント」
会話例とともに紹介していくので、今のあなたが一番近いシチュエーションの使い方をチェックしてみてください。
上司と打ち合わせする時の「セグメント」
上司と打ち合わせする時に「セグメント」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「【セグメント】を知らないと、どうにもならない。至急、聞き取りをしてくれ」
部下:「わかりました。担当している取引先にアンケートをしてみます」
わかりやすく変換
上司:「【マーケットの価値観】を知らないと、どうにもならない。至急、聞き取りをしてくれ」
部下:「わかりました。担当している取引先にアンケートをしてみます」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「マーケットの価値観」という意味で「セグメント」を使います。
市場に関する話で「セグメント」が出てきたら、確実に「マーケットの価値観」という意味になるでしょう。
「製品・商品に対する認識」という意味でも通りますが、少しニュアンスが違うので注意してください。
市場などの大きな対象をとるセグメントは、「マーケットの価値観」という意味で使うと覚えておきましょう。
会社で戦略会議をする時の「セグメント」
会社で戦略会議をする時に「セグメント」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「我が社の商品の主な【セグメント】を解析してほしい」
部下:「わかりました。小売りが集計しているデータから解析いたします」
わかりやすく変換
上司:「我が社の商品の主な【購入するまでの行動が似ている人達】を解析してほしい」
部下:「わかりました。小売りが集計しているデータから解析いたします」
使い方に関する解説
今回のようなシーンでは「購入するまでの行動が似ている人達」という意味で「セグメント」を使います。
「商品の」「サービスの」と共に「セグメント」が出たら、「購入するまでの行動が似ている人達」という意味です。
お客さんの動きを把握したい時は、「購入するまでの行動が似ている人達」という意味だと覚えておきましょう。
取引先と打ち合わせする時の「セグメント」
取引先と打ち合わせする時に「セグメント」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
自社担当:「我が社の【セグメント】を正直に教えていただきたいのですが・・・」
取引先担当:「はい、質には非常に満足しています。ただ維持費に色々かかるのは気になりますね・・・」
わかりやすく変換
自社担当:「我が社の【製品・商品に対する認識】を正直に教えていただきたいのですが・・・」
取引先担当:「はい、質には非常に満足しています。ただ維持費に色々かかるのは気になりますね・・・」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「製品・商品に対する認識」という意味で「セグメント」を使います。
取引先に聞き取りする時の「セグメント」は、間違いなく「製品・商品に対する認識」という意味になるでしょう。
取引先との会話で「マーケットの価値観」「購入するまでの行動が似ている人達」として、使われるのは珍しいです。
上記のような会話をする時のセグメントは、「製品・商品に対する認識」という意味で使うと覚えておきましょう。
ここまでは、「セグメント」の具体的な使い方と実例をお伝えしました。
どういうシチュエーションなら「セグメント」を使ってもいいのか、また使うべきなのか理解できたと思います。
ただし「セグメント」と似たような言葉や、実は意味が違う言葉については、まだわからないでしょう。
そこで次は「セグメントと似たような言葉・間違えやすい言葉」について紹介していきます。
「セグメント」と似たような言葉・間違えやすい言葉
「セグメント」という言葉と一緒くたにされたり、似た意味だと思われやすいのが、以下の言葉です。
- サブネット
- パケット
- ターゲット
これらの言葉と「セグメント」を比較して、使い方のポイントや意味の違いを浮き彫りにしていきましょう。
「セグメント」と「サブネット」を比較
「サブネット」の本来の意味は、「分割されたネットワーク」のことです。IT専門用語と言ってもいいでしょう。
一方、先述したようにセグメントには「マーケットの価値観」「製品・商品に対する認識」などの意味があります。
セグメントとサブネットの意味を比較するとわかると思いますが、これらは全く意味が違います。
しかし実際のビジネスシーンにおいて、セグメントとサブネットが一緒に使われるのは非常に多いです。
意味が全然違うのにも関わらず、セグメントとサブネットが一緒に使われるのは理由があります。
実はセグメントには「ネットワークを区切った部分」というIT業界でしか使われない意味があるのです。
つまり、サブネットと同じくIT専門用語という性質をもつので、密接な言葉としてIT業界でよく使われます。
「セグメント」と「パケット」を比較
「パケット」の本来の意味は、データ通信量の単位です。IT専門用語となっています。
一般的には「パケット」は、「スマホのパケット通信料」のような使われ方をします。
一方、先述したようにセグメントには「マーケットの価値観」「製品・商品に対する認識」などの意味があります。
セグメントとパケットの意味を比較するとわかると思いますが、これらは全くの別物です。
しかしセグメントはIT用語としての一面もあるため、同じIT用語のパケットと一緒にされることが多いです。
ただ一般的なビジネスシーンにパケットを使うことはないので、そこまで意識する必要はありません。
「セグメント」と「ターゲット」を比較
「ターゲット」の本来の意味は、「商品を買って欲しい層」です。
ビジネスシーンにおいて「ターゲット」は、「我が社の商品のターゲット」のような使われ方をします。
一方、先述したようにセグメントには「購入するまでの行動が似ている人達」などの意味があります。
セグメントとターゲットの意味を比較するとわかると思いますが、これらは似てはいますが違います。
もし、あえてセグメントとターゲットを一緒に使うのであれば、どんな用法になるでしょうか。
「セグメントをきちんと把握して、ターゲットを絞る」という言い方が予想されます。
ちなみに実際のビジネスシーンにおいて、セグメントとターゲットが一緒に使われるのは非常に多いです。
セグメントは前章で示したようなシーンで使われますが、ターゲットも戦略会議のようなシーンで使われています。
このように使われるシーンも同じなので、セグメントとターゲットが一緒くたにされることが多いです。
それぞれの意味は若干似ているので、会議で使う時は間違わないように、気をつけましょう。
コメント・ご意見はこちらにお願いします