ビジネスシーンにおいて、一緒に目にすることの多いのが「ブルーオーシャン」と「レッドオーシャン」です。
「ブルーオーシャン」の意味は「競争のない市場・業界・分野」です。
一方、「レッドオーシャン」の意味は「競争の激しい市場・業界・分野」です。
両者を比べると、「競争が激しいかどうかの違い」であることがわかります。
このように意味は全然違うのですが、ブルーオーシャンとレッドオーシャンが一括りにされるのは理由があります。
言葉そのものが両者とも似ているうえ、会社方針を決める際は「二者択一」になるので、一緒に目にするのです。
ここまで、一緒に目にすることが多い「ブルーオーシャン」と「レッドオーシャン」の違いを解説していきました。
ただし、「ブルーオーシャン」と「レッドオーシャン」それぞれの使い方は、まだまだ理解できていないでしょう。
そこでまずは「ブルーオーシャン」についての使い方や具体的な実例について、もう少し深掘りしていきます。
目次
「ブルーオーシャン」の意味と具体的な使い方と実例
あらためて「ブルーオーシャン」の意味をお伝えしましょう。
「ブルーオーシャン」の意味は「競争のない市場・業界・分野」です。
ただし「ブルーオーシャン」という言葉を、具体的にどう使えばいいのかは、まだわからないでしょう。
そこで「ブルーオーシャン」という言葉が、どんな時・どういう会話で使われるのか解説していきましょう。
今回紹介する「ブルーオーシャン」の使い方とシーンは、「社内で経営戦略をする時の“ブルーオーシャン”」です。
会話例とともに紹介していくので、今のあなたシチュエーションと結びつけながらチェックしてみてください。
社内で経営戦略をする時の「ブルーオーシャン」
社内で経営戦略をする時に「ブルーオーシャン」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「我が社は徹底して【ブルーオーシャン】を行く。未開拓の新規をピックアップしてほしい」
部下:「わかりました。担当エリアの新規をリストアップしておきます」
わかりやすく変換
上司:「我が社は徹底して【競争のない市場】を行く。未開拓の新規をピックアップしてほしい」
部下:「わかりました。担当エリアの新規をリストアップしておきます」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「競争のない市場」という意味で「ブルーオーシャン」を使います。
そもそも「ブルーオーシャン」は「競争のない市場・業界・分野」という意味しかないので迷うこともありません。
ちなみに「ブルーオーシャン」は、中小企業やベンチャー企業で採用されることが多いのが特徴です。
「ブルーオーシャン」と似たような言葉・間違えやすい言葉
「レッドオーシャン」と一括りにされる「ブルーオーシャン」ですが、他にも密接な関係をもつ言葉があります。
「ブルーオーシャン」と一緒くたにされたり、似た意味だと思われやすいのが、「ニッチ戦略」という言葉です。
「ニッチ戦略」と「ブルーオーシャン」を比較して、使い方のポイントや意味の違いを浮き彫りにしましょう。
「ブルーオーシャン」と「ニッチ戦略」を比較
「ニッチ戦略」の本来の意味は、「競合のいない市場に進出すること」です。
ビジネスシーンにおいて「ニッチ戦略」は、「今期の我が社はニッチ戦略で行く」のような使われ方をします。
一方、先述したようにブルーオーシャンには「競争のない市場・業界・分野」という意味があります。
ブルーオーシャンとニッチ戦略の意味を比較するとわかると思いますが、これらは同じ意味です。
ちなみに実際のビジネスシーンで、ブルーオーシャンとニッチ戦略が一緒に使われるのはそこまでありません。
なぜかというと、ニッチ戦略はブルーオーシャンより「認知されている分野」を狙っているからです。
「競合がいない」点は似ているのですが、ブルーオーシャンの方がさらにニーズがない市場を対象にしています。
早い話が、ブルーオーシャンの方がニッチ戦略よりもマニアックな市場を対象にするといってもいいでしょう。
ここまでは、「ブルーオーシャン」と似たような言葉・間違えやすい言葉についてお伝えしました。
「ブルーオーシャン」と似たような言葉である「ニッチ戦略」との違いを、理解していただけたと思います。
これまでの解説で「ブルーオーシャン」について、知識は十分になっているといえます。
では次に「レッドオーシャン」についての使い方や具体的な実例について、もう少し深掘りしていきましょう。
「レッドオーシャン」の意味と具体的な使い方と実例
あらためてレッドオーシャンの意味をお伝えしましょう。
「レッドオーシャン」の意味は「競争の激しい市場・業界・分野」です。
ただし「レッドオーシャン」という言葉を、具体的にどう使えばいいのかは、まだわからないでしょう。
そこで「レッドオーシャン」という言葉が、どんな時・どういう会話で使われるのか解説していきましょう。
今回紹介する「レッドオーシャン」の具体例は、「会社で戦略会議をしている時の“レッドオーシャン”」です。
会話例とともに紹介していくので、今のあなたシチュエーションと結びつけながらチェックしてみてください。
会社で戦略会議をしている時の「レッドオーシャン」
会社で戦略会議をしている時に「レッドオーシャン」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「我が社は【レッドオーシャン】になるが、競合と差別化するのはどうすればいいだろうか」
部下:「競合はファミリー層をターゲットにしていません。我が社はチャレンジしてみるべきでは?」
わかりやすく変換
上司:「我が社は【競争の激しい業界】になるが、競合と差別化するのはどうすればいいだろうか」
部下:「競合はファミリー層をターゲットにしていません。我が社はチャレンジしてみるべきでは?」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「競争の激しい業界」という意味で「レッドオーシャン」を使います。
そもそも「レッドオーシャン」は「競争の激しい市場・業界・分野」という意味だけなので迷うこともないです。
ちなみに「レッドオーシャン」は大企業が該当することが多く、中小やベンチャーは避ける傾向があります。
「レッドオーシャン」と似たような言葉・間違えやすい言葉
「ブルーオーシャン」と一括りにされる「レッドオーシャン」ですが、他にも密接な関係をもつ言葉があります。
「レッドオーシャン」という言葉と一緒くたにされたり、似た意味だと思われるのが、「競争戦略」という言葉です。
「競争戦略」と「レッドオーシャン」を比較して、使い方のポイントや意味の違いを浮き彫りにしていきましょう。
「レッドオーシャン」と「競争戦略」を比較
「競争戦略」の本来の意味は、「競争相手に対して優位性(優れているポイント)をもつこと」です。
ビジネスシーンにおいて「競争戦略」は、「我が社も競争戦略に力を入れるべきだ」のような使われ方をします。
一方、先述したようにレッドオーシャンには「競争の激しい市場・業界・分野」という意味があります。
レッドオーシャンと競争戦略の意味を比較するとわかると思いますが、これらは少し異なっているのが実情です。
レッドオーシャンは市場や業界そのものを指しますが、競争戦略は「優位性」をもつことを指します。
そのため意味としては「レッドオーシャンで生き残るために、競争戦略が必要」と表現するのが自然です。
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