転職エージェントを使うためには、事前の面談が必須。
この面接時の服装について頭を抱える転職者を、筆者は数多く見てきた。
結論からいうと、転職エージェントとの面談に服装は関係ない。
むしろ、スーツでは来てほしくないとさえ思っているエージェントもいるくらいだ。普段通りの私服で臨んで問題ない。
転職者の服装だけを判断して、利用を断ったり、求人の紹介をやめたりといったことを、転職エージェントは絶対にしない。安心してほしい。
今回の記事では、転職エージェントがスーツではなく私服での面談を望んでいる理由から、筆者の元に寄せられる転職エージェント利用に関する質問への回答まで、転職エージェントについて細かくご紹介する。
この記事を参考に、より効率よく転職エージェントを利用してほしい。
目次
転職エージェントの利用でよくある悩み
元転職エージェントの筆者の元には、転職エージェントの利用を希望する転職者から多くの悩みが寄せられる。
転職者からよく寄せられる悩み
- 面談の時の服装はどうすればいい?
- 面談では何を聞かれる?
- 面談結果の連絡が遅いのはなぜ?
- 登録できないことはある?
- 応募書類の添削はどのようなことをする?
特に面談の際の服装をどうするべきか悩む転職者は多く、筆者自身もよく相談を受ける。
まずは最も質問の多い、転職エージェントとの面談時の服装についてお伝えしていく。
なお他の質問については記事の後半で回答するので、気になる方は「服装よりもここに集中しよう!転職エージェントの活用方法」を確認してほしい。
それでは面談の際の服装について見ていこう。
結論:服装は何でもいい
元転職エージェントの筆者からすると、面談時の服装はそこまで重要ではない。
拍子抜けした方もいるかもしれないが、本当だ。転職エージェントは大抵の場合、服装で相手を判断することはない。
服装を気にしなくて良い理由は次で説明する。
服装を気にしなくてもいい理由
そもそも転職エージェントとの面談は、採用の可否を決めるものではない。
- 転職の意思の確認
- これまでの経歴や転職理由
- 希望条件の確認
といったこれからの転職活動についての打ち合わせのような場なのだ。
転職に関しての素直な気持ちが聞きたいので、リラックスして話してほしいのが転職エージェントの本音。
企業での採用面接とは違い、できるだけ和やかな雰囲気で話をしたいのだ。
転職希望者がスーツや着慣れない格好をすることで、緊張し、本音で話せないのはエージェントとしても困る。
したがって、転職エージェントとの面談では服装は自由。
むしろ普段通りの格好が好ましい。
エージェントが転職者の服装によって、紹介先を変えたり、求人を紹介しなかったりということは絶対にありえない。
リラックスして本音を伝えることで、より希望に合った転職先を紹介してもらえるので、ぜひ普段通りの格好で行ってほしい。
こんな格好でOK
もちろん、スーツが着慣れているという場合はスーツでも構わないが、基本的には私服で問題ない。
エージェントの中には、半袖や短パン、ジャージでいいというところもあるが、すべてのエージェントが軽装で良いわけではない。崩し過ぎない服装でいこう。
服装と同じく悩むのが髪の毛の色だが、髪の色も不問のエージェントが多い。
オフィス系への転職を希望している場合はあまり明るすぎない方が無難だが、基本的にはそのままの状態で面談に臨んで問題ない。
参考までに、転職エージェントとの面接時に合う服装を男女別にご紹介しよう。
男性の場合
女性の場合
https://www.instagram.com/p/BpV8fvVn548/?utm_source=ig_web_copy_link
https://www.instagram.com/p/BpV8cXKFLjZ/?utm_source=ig_web_copy_link
https://www.instagram.com/p/BoSPLp-FfYJ/?utm_source=ig_web_copy_link
例外:ハイクラス向けエージェントの場合は、品性を疑われる
ここまで、転職エージェントとの面談に服装は影響しないことを話してきた。
基本的には私服で問題なく、髪の色も不問のところほとんどだ。
しかし、ハイクラス向けのエージェントを利用する場合にはスーツの方が好ましい。
というのも、ハイクラス向けのエージェントを利用するということは、管理職を希望しているということだろう。
会社の中心となり、大勢の部下たちを率いて、時には取引先との交渉にも出ることになる管理職。
その管理職を希望している転職者が、半袖シャツやチノパンのようなラフな格好で来たらどうだろうか。
会社の大切な交渉の際にも、軽装で来るのではないかと不安に思うのも無理はない。
したがってハイクラス向けの転職エージェントを希望している場合には、スーツを着るか、せめてジャケットを羽織った方が信用が高まるはずだ。
間違っても半袖・短パンなどで行かないように注意しよう。
服装よりもここに集中しよう!転職エージェントの活用方法
ここまで、服装が転職エージェントとの関係に影響することはないとお伝えしてきた。
ただし、ハイクラスのエージェントを利用する際は、スーツまたはジャケットを羽織るようにしよう。
さて、冒頭でも話したが、服装よりも転職エージェントを上手く使うことに集中してほしいと筆者は思う。
そこでこの章では服装以外に受けることの多い質問への回答とともに、転職エージェントを活用するためのポイントをお伝えしていこう。
転職エージェントを活用するためのポイント
- 転職エージェントの種類と選び方
- 面談で聞かれることと答え方
- 登録できなかった場合の理由と対策
- 応募書類を添削してもらう時のポイント
- 面接対策をしてもらう時のポイント
これらについて解説していくので、参考にしてほしい。
転職エージェントの種類と選び方
ひと言で「転職エージェント」といっても、実は2種類に分かれている。
- 総合転職エージェント
- 特化型転職エージェント
総合転職エージェントとは、どの業界の求人も紹介できるエージェントのこと。
一方の特化型転職エージェントとは、ある特定の業界に特化した転職エージェントのことをいう。
求人の多さは総合転職エージェントの方が圧倒的に多いので、特定の業界にこだわらないのであれば、総合転職エージェントの利用がおすすめだ。
一方で、保育士や薬剤師、アパレル関係など、内情をよく知る特化型のエージェントの方が合う業界もある。
自分の転職したい業界によって、どちらを利用するか判断するといい。
ちなみに筆者は「総合転職エージェント」の利用を勧めたい。
というのも、転職者本人が合うと考えている業界と、エージェントの立場から客観的に見た転職者に合う業界が違うことがあるからだ。
特化型エージェントを利用していると、エージェントが「合わないと思う」と感じつつも、その業界しか紹介できない。
合わない業界で転職しても、希望に合う就職先は見つからない。転職者は転職を繰り返す可能性がある。
この時、総合転職エージェントを利用していれば、エージェントが思う“転職者に合った業界”を紹介することができるのだ。
結果的に転職回数が少なくなり、転職者としても嬉しいだろう。
したがって、筆者は「総合転職エージェント」の利用をオススメする。
【2023年4月最新】筆者オススメの厳選転職エージェント6選

ここでは、筆者がオススメする転職エージェントを厳選して紹介しておこう。
転職エージェントを最大限活用する為には、
- 自分の希望に合ったスタイルの転職エージェントか
- その業界・企業に強みを持っているか
転職エージェントの利用先は、一つでなければ行けない決まりはない。
筆者としては、厳選した6社から3~4社ほど申し込むことをオススメしている。
勿論、やり取りが追い付かないレベルはNGだが、ある程度話を聞いてみて「この人が一番信頼できる」と感じたエージェントに活動を絞っていくのがベストだ。
筆者のオススメ転職エージェント
※ランキングは筆者の見解による
1.ビズリーチ
※参照:ビズリーチ公式HPビズリーチの詳細情報
求人数 | 約80,000件以上 |
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累計利用企業数 | 約23,500社以上 |
ヘッドハンター数 | 5,800名以上 |
利用者の年齢 | 登録者の約半数が30~40代 |
特徴 | ヘッドハンターと企業両面からのスカウト方式 |
料金 | 基本は無料/有料プランは30日間で5,478円(税込) |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
主要対応エリア | 全国対応 |
ビズリーチの評価チャート

こんな方にオススメ
- 年収500万円以上で、よりキャリアアップしたい方
- 管理職・専門職の経験がある方
- マネジメントスキルに自信がある方
- 語学力に自信がある方
- グローバル志向の方

ビズリーチは何がすごいの?公式サイトでは分からない特徴や活用法
「ビズリーチ」は、東京都渋谷区に本社を置く、株式会社ビズリーチが運営する転職サイトだ。 「選ばれた人だけのハイクラス転職サイト」や、「求めているのは即戦力...
ちなみにビズリーチでは、登録時にWEB履歴書を基本情報(下記赤い部分・13項目)まで入力すると非公開の高収入求人が見られるようになっている。

ビズリーチの完了画面
1画面1設問なので、筆者の場合も3分ほどで入力ができた。
求人の条件にはこだわりたい!という場合は、ひと手間惜しまず入力してみよう。
但し、年収500万以上の人しか非公開求人を見られる権利を得られないようになっている。
年収500万以下の人は「リクルートエージェント」がオススメだ。
2.リクルートエージェント
※参照:リクルートエージェント公式HPリクルートエージェントの詳細情報
求人数 | 公開370,121件 非公開258,533件 |
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得意な業界 | IT・通信・機械・小売・サービス・人材 |
コンサルタント数 | 約400名 |
面談の有無 | 有り |
応募書類添削対応 | 有り |
選考日程調整対応 | 有り |
年収交渉対応 | 有り |
転職実績(累計) | 約40万名 |
転職実績(年単位) | 約2万名 |
求人の更新頻度 | 高い |
料金 | 無料 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
主要対応エリア | 全国対応 |
拠点数 | 16拠点(2023年4月時点) |
リクルートエージェントの評価チャート

こんな方にオススメ
- 幅広い職種・業界を紹介してほしい方
- 大手企業・中堅企業を希望する方
- 転職によって年収アップを目指す方

転職業界の最大手!リクルートエージェントの特徴と利用者の評判・まとめ
「リクルートエージェント」は、人材業界最大手のリクルートグループが運営する転職向けのサービスだ。 同じくリクルートグループの主力サービスである転職サイト「[...
3.dodaエージェントサービス
※参照:dodaエージェントサービス公式HPdodaエージェントサービスの詳細情報
求人数 | 公開189,949件 |
---|---|
コンサルタント数 | 不明/分野別コンサルタントが存在/提携エージェント300社 |
面談の有無 | 有り |
応募書類添削対応 | 有り |
選考日程調整対応 | 有り |
年収交渉対応 | 有り |
求人の更新頻度 | 高い |
料金 | 無料 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社(旧・株式会社インテリジェンス) |
主要対応エリア | 全国対応 |
拠点数 | 32拠点(2023年4月時点) |
dodaエージェントサービスの評価チャート

こんな方にオススメ
- 幅広い職種・業界を紹介してほしい方
- 20代後半~30台前半の方
- 志望業界の予備知識がある方
- 面接や書類の添削を受けなくても転職が出来る自信がある方
- 転職のスケジューリングに不安がある方

元転職エージェントが教える!dodaエージェントサービスの強み・弱みと評判まとめ
「dodaエージェント」は、人材関連サービス大手のパーソルキャリア株式会社(旧・株式会社インテリジェンス)が運営する転職エージェントサービスだ。 イン...
4.マイナビエージェント
※参照:マイナビエージェント公式HPマイナビエージェントの詳細情報
求人数 | 公開45,541件 非公開18,120件 |
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得意な業界 | IT・通信・メーカー・小売・サービス |
コンサルタント数 | 不明 |
面談の有無 | 有り |
応募書類添削対応 | 有り |
選考日程調整対応 | 有り |
年収交渉対応 | 有り |
転職実績(累計) | 厚生労働省委託事業「職業紹介優良事業者認定制度」において「職業紹介優良事業者」事業者認定を取得 |
転職実績(年単位) | - |
求人の更新頻度 | 高い |
料金 | 無料 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
主要対応エリア | 全国対応 |
拠点数 | 5拠点(2023年4月時点) |
マイナビエージェントの評価チャート

こんな方にオススメ
- 幅広い職種・業界を紹介してほしい方
- 企業の内情をちゃんと把握したい方
- 転職活動が初めてで、サポートしてもらいたい方

初めての転職や第2新卒に強い?マイナビエージェントの弱点や注意点
マイナビエージェントは、人材関連サービス大手のひとつ、株式会社マイナビが運営する転職エージェントサービスだ。 主に営業職やIT業界への転職を得意とし...
5.パソナキャリア
※参照:パソナキャリア公式HPパソナキャリアの詳細情報
求人数 | 約40,000件(うち非公開求人約25,000件) |
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取引先企業数 | 約16,000社 |
得意な業界 | ソフトウェア・通信・IT・電気・機械 |
得意な職種 | 営業・エンジニア・管理部門 |
コンサルタント数 | 不明 |
面談の有無 | 有り |
応募書類添削対応 | 有り |
選考日程調整対応 | 有り |
年収交渉対応 | 有り |
転職実績(累計) | 累計約25万人の転職支援 |
求人の更新頻度 | 高い |
料金 | 無料 |
運営会社 | 株式会社パソナ |
主要対応エリア | 全国対応 |
拠点数 | 50拠点(2023年4月時点) |
パソナキャリアの評価チャート

こんな方にオススメ
- 女性で理系職種の転職希望者
- 安定して長く働ける会社に行きたい方
- 専門的なスキルを活かしたい方
- 管理職を経験した事がある方
- 第二新卒の転職希望者

求人の質と量が凄い!転職エージェント「パソナキャリア」4つの特徴
「パソナキャリアの特徴」といえば、知識や経験がない人にとっては未知の知識だが、避けては通れない情報だ。 だからこそ「パソナキャリアの特徴」について、腑に落...
6.JACリクルートメント
※参照:JACリクルートメント公式HPJACリクルートメントの詳細情報
求人数 | 約13,000件 |
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取引先企業数 | 約25,000社 |
コンサルタント数 | 550名以上 |
転職実績(年間) | 年間約67,000人が登録 |
特徴 | 外資系・海外企業に強み |
料金 | 無料 |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシー リクルートメント |
主要対応エリア | 全国対応 |
拠点数 | 9拠点(2023年4月時点) |
JACリクルートメントの評価チャート

こんな方にオススメ
- 外資系企業・海外勤務を希望している方
- 管理職経験が長い方
- 各職種・業界のトップ人材
- 語学力を活かして働きたい方

キャリアに自信のある人は必見!「JACリクルートメント」をオススメする理由
転職するにあたって転職エージェントサービスを利用するメリットは大きい。 中でもJACリクルートメントは「キャリアに自信がある転職希望者」におすすめした...
転職エージェントと合わせて活用したい!市場価値算出ツール「ミイダス(MIIDAS)」
※参照:ミイダス公式HPここまで読んできて、
- 自分の市場価値はどの程度なのか分からなくなった
- どのレベルの求人を希望すれば良いのか不安になってきた
満足度の高い転職のためには、企業が望む人材と自身のスキルのバランスが取れていることが重要だ。
経歴詐称に近いレベルでコンサルタントに応募書類を改変され、年収はアップしたものの周りに追いつけず、居づらくなって辞めたという話も時々耳にする。
自分の市場価値を把握する、企業からのオファーによる転職活動という2つの特徴を持つのが「ミイダス」だ。
ミイダスでは自分の経歴・スキルを入力すると、200万人の転職者データベースから自分の市場価値(適正年収)を算出してくれる。
またそのプロフィールを元に、書類選考通過と同じステップとなる企業からのオファーが届く仕組みだ。
- 今すぐ転職活動をするのは不安だが、自分の市場価値は知っておきたい
- 自分の経歴・スキルを歓迎してくれる企業に入りたい

ミイダスってどんな転職サイト?他サイトにはない3つの特徴と評判・口コミ
ミイダスは2015年11月にリリースされた転職サイトだ。 つい最近になってテレビCMなどで初めて知ったという人も少なくないだろう。 そこで、ミイダスについて、ど...
転職エージェントについては下記記事で詳しく解説している。
エージェントの面談で聞かれることと答え方
服装の次に筆者がよく質問されるのが、転職エージェントとの面談で聞かれることと、その質問に対しての答え方だ。
先ほども話したように、転職エージェントとの面談では素の自分を出してほしい。
したがって面談で聞かれたことも、素直に思ったままを伝えれば問題ない。
そうはいっても、どのような質問が来るのかと心配になる方も多いだろう。
今回は特別に、転職エージェントとの面談でよく聞かれる質問をいくつかご紹介しよう。
転職エージェントとの面談でよく聞かれる質問
- 転職の理由は何ですか?
- 今までどのような仕事をしてきましたか?
- どのような業種に就きたいですか?
- 資格はどのようなものを持っていますか?
- 希望条件はどのようなものですか?
特に、転職の理由はネガティブなことも多く、正直に答えるのを躊躇ってしまうかもしれない。
しかし、転職エージェントは採用を判断する人ではない。
あくまでも、転職者とともに転職活動を進めていく仲間といってもいい。
自分を大きく見せる必要はないのだ。
面談で共有した内容を元に、転職エージェントはあなたに合う求人を紹介してくれる。
嘘をつくことによって、あなたの条件に合わない求人が紹介されては時間の無駄である。
転職エージェントには正直に伝えることを心がけてほしい。
登録できなかった場合の理由と対策
転職エージェント時代、転職者によく「ここで受け入れてもらうまでに、数社断られたんです」と愚痴を聞かされたことがある。
その転職者は「ありえない!」と言わんばかりの怒りようだったが、転職エージェントに断られることは決して珍しいことではない。
もしこの記事を読んでいる方の中に、すでに転職エージェントに断られた経験がある方がいたら、よくあることなので落ち込む必要はないことを伝えたい。
というのも、転職者とエージェントの相性があるからだ。
転職エージェントは転職ニーズの拡大により参入企業も増えてきた。
しかし中小エージェントを中心に、エージェント自体の人手不足が深刻になっている。
1人のエージェントが対応できる転職者の人数にも限界はあるため、転職者によっては断られてしまうのだ。
転職エージェントで断られる理由は、主に次の3つが多い。
転職エージェントに断られる3つの理由
- サービス対象から外れるポイントがあった
- 転職回数が多いなど経歴の理由
- ハイクラスのエージェントだった
どの理由で断られたとしても諦める必要はない。
前出の転職者のように、他のエージェントでは受け入れが可能な場合が多いからだ。
転職エージェントに断られたら、他のエージェントにどんどん依頼をしていこう。
必ず受け入れてくれる転職エージェントが見つかるはずだ。
ちなみに、面談から結果の連絡までに時間がかかることを不安視する転職者がいるが、時間がかかっているからといって断られるわけではないので安心してほしい。
限られたエージェントで多くの転職者へ対応しているので、転職者が多い時期などは多少時間がかかってしまうものなのだ。
結果がわからずやきもきする気持ちは理解できるが、数日は待つようにしよう。
それでは、エージェントに断られる3つの理由を、それぞれ詳しく見ていく。
サービス対象から外れるポイントがあった
大手の転職エージェントではあまりないが、中小エージェントにはサービス対象に一定の条件をつけているところがある。
- 特定の地域に住んでいる方限定
- 年齢が20代までの男性
- 特定の業種を希望の方のみ
このような条件がある場合、少しでも条件から外れたら断られてしまう。
他の転職エージェントと差別化を図る特化型エージェントでは、この条件が厳しいところも多く、一部の転職者のみ受け入れているようだ。
サービス対象外のポイントが原因で断られた場合、他のエージェントであればすぐに受け入れてもらえるだろう。
落ち込むことなく、次の転職エージェントへ応募しよう。
転職回数が多いなど経歴の理由
エージェントに断られる理由の2つ目は、転職回数が多いなど経歴の理由によるものだ。
転職者は無料で転職エージェントを利用できるが、エージェント側は採用が決まらなければ収入にならない。
慈善事業ではないので、収入がなければ運営が成り立たないことは誰にでもわかるだろう。
したがって、より早く、確実に採用が決まりそうな転職者を優先的にサポートする。
先ほども話したように転職者の増加により、転職エージェントの数が足りなくなっている。
すぐに採用が決まる=収入になる転職者と、転職が多く、なかなか採用が決まることがなさそうな転職者だったら、前者が優先されてしまうのだ。
このような経歴が原因で断られてしまう場合でも、受け入れてくれるエージェントはある。
特に大手の転職エージェントであれば、人手不足もそれほど深刻ではない。できるだけ大手のエージェントへ応募してみてはどうだろうか。
ハイクラスのエージェントだった
エージェントに断られる3つ目の理由は、ハイクラスのエージェントだったという理由だ。
ハイクラスのエージェントは利用者を選別する基準がとても厳しく、むしろ通過する方が珍しいくらいに思った方がいい。
ハイクラスエージェントで紹介される求人は、大手企業の管理職など非常にレベルが高く、利用する転職者もそれに見合ったレベルの人材を求められる。
今までの経歴はもちろん、人柄やスキルなど総合的に高い評価を受けなければ利用できないため、落ちるのが当たり前くらいに思っていた方が無難だ。
ハイクラスのエージェントを利用したことで断られたのであれば、普通の転職エージェントへ応募しよう。
もし管理職などを希望しているのであれば、利用するエージェントにその旨を伝えれば、条件に合う求人を紹介してくれるはずだ。
応募書類添削をしてもらう時のポイント
ここまで転職者の皆さんが疑問に感じるポイントを解説してきた。
ここからは、転職エージェントをもっと活用するためのポイントをお伝えしていく。
まずは、応募書類を添削してもらう時のポイントから見ていこう。
はじめに伝えたいのは、転職エージェントを利用するなら応募書類の添削は必ず受けるべきだということだ。
筆者が転職エージェントをしていた時にも経験があるが、転職者の中には応募書類の添削を受けたがらない方もいる。
自分で考えて書き上げた応募書類が、なかなか選考に通らないと泣きついてくることがあるが、それを回避するためにエージェントがいるのである。
転職エージェントは転職者とともに、転職活動を乗り越える仲間だ。さらにエージェントは転職に関するプロでもある。
転職者の魅力を、よりアピールするための応募書類の書き方を熟知しているのだ。
転職者から応募書類を見せられたら、
- 魅力が伝わる内容か
- 他にもアピールできることがないか
- もっと魅力を引き出すにはどうするか
などを、きちんと添削してくれる。
書類選考突破のために転職エージェントの力を使わない手はない。
転職者の皆さんには「未完成でもいいから作ってみる」ということにこだわってほしい。というのも、完璧を目指す転職者が多すぎるからだ。
エージェントの応募書類添削を予約していても、当日や前日になって「まだ完成していないので」と延期を申し出てくる転職者が一定数いる。
しかしこれは時間の無駄といってもいいほど、避けるべきことである。
- どのようなことを書けばいいのかわからない
- どうまとめればいいかわからない
- 自分の強みをどうアピールすればいいかわからない
このような理由で、応募書類を作成する手が止まっているのだろうと思う。
しかし転職エージェントへその悩みをぶつけてもらえれば、一緒に考えることができるのだ。1人で考えるよりも数倍早く応募書類が完成する。
転職者の多くは「添削してもらうには完璧なものを作らねば」という意識を持っているようだ。
しかし転職エージェントの添削では、完璧な応募書類である必要は全くない。むしろ、完璧な応募書類だったら添削は必要ないのだ。
悩んで手が止まるのであれば、転職エージェントにそのことを伝え、一緒に応募書類を作っていくことをお勧めする。
面接対策をしてもらう時のポイント
次に、面接対策をしてもらう時のポイントを見ていこう。
転職エージェントの多くは面接対策にも力を入れている。
もちろん、面接対策にもエージェントの力を借りるべきだ。
練習したい面接内容によってサポートの受け方が変わるので、ご紹介しよう。
まず面接を受けるのが初めてで、基本のことから指導を受けたい場合。
この場合は、転職エージェントが開催するセミナーへ参加することをお勧めする。
1対1の面接練習は基本的に、事前に予約が必要。
エージェントが対応できなければ、面接練習が遅くなってしまう可能性がある。
したがって、基本的なことはセミナーを通して学ぶことで、時間を効率的に使えるのだ。
次に、面接での回答について添削を受けたい場合。この場合は直接エージェントに会うのではなく、メールで送ることで時間を節約できる。
先ほども話したように、面接練習には事前の予約が必要なことが多く、日程が来るまで先に進めなくなってしまう。
メールでの質問であれば、たとえエージェントが外出していても返信が可能。
比較的早く返答をもらうことができるのだ。
最後に模擬面接を希望の場合。
この場合は、事前にきちんと予約を入れ、エージェントとの模擬面接を受けてほしい。
ただし闇雲に模擬面接を受けても意味がない。
あらかじめ自分でも想定質問への回答や、逆質問を考えるなどして、実際に面接を受ける意気込みで臨もう。
そうすることで、エージェントからのフィードバックがより効果的なものになるはずだ。
まとめ
転職エージェントとの面談
- 転職者の多くが当日の服装について悩む。
- しかし実際は、特に気にする必要はない。
- エージェントとの面談は本音が大切。
- 普段通りの服装、髪型で問題ない。
- ハイクラスエージェントの場合は別。
転職エージェントの種類
- 大きく2種類に分けられる。
- 総合転職エージェント:すべての業界・業種を網羅
- 特化型転職エージェント:特定の業界・業種に特化
- 自分の転職先によって選ぶ。
- 筆者のおすすめは総合転職エージェント。
転職エージェントからの質問への答え方
- 素直に思ったことを伝える。
- 嘘をつくと条件に合わない求人を紹介される恐れがある。
- 転職エージェントはあくまでも仲間。本音を伝える。
転職エージェントに登録できなかった時
- エージェントに断られるのはよくあること。落ち込まない。
- 断られる理由は主に3つ。
- サービス対象から外れるポイントがあった
- 転職回数が多いなど経歴の理由
- ハイクラスのエージェントだった
- どの理由で断られたとしても、他のエージェントなら問題ない。
- 諦めず、他のエージェントへ応募する。
応募書類を添削してもらう時のポイント
- 応募書類の添削をしないのはダメ。
- 完璧でなくてもとりあえず作ってみることが大切。
- エージェントが一緒に作り上げるので問題ない。
- 1人で悩み続けるより、早く、クオリティの高い書類が完成する。
面接対策をしてもらう時のポイント
- 面接対策は練習したい内容によって変わる。
- 面接の基本から教わりたい場合:セミナーへの参加する
- 質問への回答を添削してほしい場合:メールで連絡する
- 模擬面接を受けたい場合:エージェントへ予約を入れる
- 模擬面接を受ける際は、事前に自分でも練習しておくと効果的。
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