新入社員の研修に頻出ワード「OJT」の意味と効果的なやり方

OJTは「On-the-Job Training」の略称で、意味は「実際の現場で新人のトレーニング研修をすること」です。

これで、とりあえずまずは「OJTとはどんな意味なのか」という疑問が晴れたと思います。

ただし「OJT」という言葉を、具体的にどう使えばいいのかは、まだわからないでしょう。

そこで次は「OJTの具体的な使い方と実例」について紹介していきます。

OJTの意味

「OJT」の具体的な使い方と実例

「OJT」という言葉が、どんな時・どういう会話で・どんなワードともに使われるのか解説していきましょう。

今回紹介する「OJT」の使い方とシチュエーションは、「新人教育を任される時の“OJT”」です。

会話例とともに紹介していくので、今のあなたシチュエーションと結びつけながらチェックしてみてください。

新人教育を任される時の「OJT」

新人教育を任される時に「OJT」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。

以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。

元の会話

上司:「今回の【OJT】担当はお前だ。本来の仕事を両立できるように頑張ってほしい」
部下:「わかりました。具体的にはいつから始まるのでしょうか」

わかりやすく変換

上司:「今回の【実際の現場で新人に仕事を教える】担当はお前だ。本来の仕事を両立できるように頑張ってほしい」
部下:「わかりました。具体的にはいつから始まるのでしょうか」

使い方に関する解説

今回のようなシーンでは「実際の現場で新人のトレーニング研修をすること」という意味で「OJT」を使います。

そもそも「OJT」には「実際の現場で新人の研修をする」という意味だけなので迷うこともないです。

ちなみに「OJT」は中小企業やベンチャーで行われることが多く、大手でOJTを行うことはほとんどありません。

「OJT」と似たような言葉・間違えやすい言葉

「OJT」という言葉と一緒くたにされたり、似た意味だと思われやすいのが、「OFFJT」という言葉です。

「OFFJT」と「OJT」を比較して、使い方のポイントや意味の違いを浮き彫りにしていきましょう。

「OJT」と「OFFJT」を比較

「OFFJT」の本来の意味は、「実際現場とは別の場所で新人のトレーニング研修をすること」です。

一方、先述したようにOJTには「実際の現場で新人のトレーニング研修をすること」という意味があります。

OJTとOFFJTの意味を比較するとわかると思いますが、実際の現場で研修をするかどうかの違いです。

OFFJTだと、別室でマニュアルを参照しながら研修を行っていくことになるでしょう。

ちなみに「OFFJT」は大手で行われることが多く、中小企業やベンチャーでOFFJTは避けがちです。

人員が不足しがちな中小では、少しでも労働力を失いたくないという理由でOFFJTを避ける傾向があります。

ここまでは、「OJT」と似たような言葉・間違えやすい言葉についてお伝えしました。

「OJT」と似たような言葉である「OFFJT」との違いを、理解していただけたと思います。

ただし実際にOJTの担当になった場合、うまくできるかどうか自信が持てないのではないでしょうか。

そこで次は「実際にOJTを行う上でのコツや注意点」について紹介していきます。

実際に「OJT」を行う上でのコツや注意点

意味や利用すべきシーン、実際の会話例などは理解していただけたでしょう。

しかし実際に「OJT」の担当になった場合、どうやれば上手くやりきることができるのでしょうか。

ここでお伝えしたいことを先に伝えておくと、以下の通りになります。

  • ビジネスのルールは絶対に教え込む
  • 新人は「何がわからない」のかも分からない
  • 新人が気軽に質問できる雰囲気作りを心がける
  • 定期的な指導を心がける
  • 新人が抱えているモノを聞いてあげられる機会を作る

ビジネスのルールは絶対に教え込む

仕事を進めていく上で、仕事のルールの教育は最重要です。

具体的には「暗黙のルール」「道義」のことを教えるのです。

いっしょに商談をするなら、自分が誠意を持ちつつ取引先とやり取りしているシーンを見せてあげてください。

交渉の場面などにおける仕事のしきたりは、とても重要な事です。

言葉で説明しにくい部分については、付き添う時に見せてあげる事が大切です。

あまり口うるさくするのではなく、小言を言うポイントは少なめにして、自分の姿勢を見せてあげてください。

いずれお客さんに迷惑をかけかねないような事柄から注意をするのがベターです。

みんなの前ではなく、個別にディスカッションする場面を作っていくことが大切といえます。

新人は「何がわからない」のかも分からない

教えてもらっている新人たちは、何処が分からないのかが分かっていません。

自分が新入社員の頃を、振り返ってください。

「はい」と元気よく返事をしていても、現実問題としてその業務について深く理解しているわけではありません。

いまにして振り返れば、あなたもそうだったはず。

何を分かっていないのか、じっくりと観察してあげるようにしてあげてください。

一つのコツはリアクションのトーンです。暗い返事のケースでは、理解度10%程度でしょう。

明るく返事をしているケースでも、理解度50%程度しかありません。

本当に理解している場合には、教えたことに関して確認のコメントや質問が返ってきます。

「はい!」と元気に返事をしたとしても、50%程度の理解しかないことを十分に理解しましょう。

教える側が思っているほど浸透していない事実を知ることから始めてください。

すると、追加で質問を繰り返して相手の困っている部分を突き止めることが容易になります。

新人が気軽に質問できる雰囲気作りを心がける

いくら優しく接していたとしても、当人たちからすれば先輩は怖い存在です。

トラブル対応をしている時やお客さんに文句言われた後などには声をかけづらいものです。

ものすごく忙しいときに、呼びかけないように気遣うことは必要でしょう。

しかしいつも忙しそうにしているからといって、話し掛けるのを躊躇してはいけません。

そのため「いつでも質問してきてOK」という空気を作り出すことが必要不可欠になります。

質問しやすい環境を作るためには、自分から質問をしてあげましょう。

定期的な指導を心がける

OJTをしていく中で、会議室やミーティングコーナーで話したいことが出てくるはずです。

実務の理解を深めるために、別の場をセッティングして教育していくような場面ですね。

教える立場としても、モチベーションが入る場面でもあります。

会議室などを2時間借りて、じっくりと新人をレクチャーする時間を確保することが好きな人もいるでしょう。

教育をしていく上で、気持ちをスイッチするような教育の場面は重要です。

しかし、あまり長い時間を費やしてはかえって良くありません。

新人は別のことに意識が向いてしまうことになり、頭の中に吸収されることはありません。

場面を変えた教育は、長かったとしても1時間以内にする方がいいでしょう。

むしろ、定期的に開催をしてあげて、心理的なリフレッシュを促してあげる方が効果的です。

新人が抱えているモノを聞いてあげられる機会を作る

先輩と新人の後輩が男と女のケースでは、ちょっと二人で飲みに行きにくいものです。

また、お酒を飲めない後輩を、無理やり帯同するわけにもいかないと感じているかもしれません。

しかしそれでもたまには、勧めてあげるようにするといいでしょう。

新人が誘いを断ったとしても、先人として声をかけてあげることが大切です。

また、お酒を飲まない新人であるのなら、ランチでも構いません。

会社とは違った環境の中で、交流するようにしてあげるとOJTが捗ります。

会社では言えなかったフラストレーションが出てくることも多いでしょう。

何度か繰り返していくことで、やり取りしやすい先輩に変わっていきますよ。

Career Rules編集部

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