マイルストーンにはいくつか意味がありますが、代表的なのは「スケジュール上で特に重要な節目」です。
場合によっては、「画期的な出来事」や「中間点」なども意味します。
これで、とりあえずまずは「マイルストーンとはどんな意味なのか」という疑問が晴れたと思います。
ただし「マイルストーン」という言葉を、具体的にどう使えばいいのかは、まだわからないでしょう。
そこで次は「マイルストーンの具体的な使い方と実例」について紹介していきます。
「マイルストーン」の具体的な使い方と実例
「マイルストーン」という言葉が、どんな時・どういう会話で使われるのか解説していきましょう。
今回紹介する「マイルストーン」の具体的な使い方とシチュエーションは、以下の通りになっています。
- 会社で進捗会議をする時の「マイルストーン」
- 会社で成果を報告する時の「マイルストーン」
- 上司と定例会議する時の「マイルストーン」
会話例とともに紹介していくので、今のあなたが一番近いシチュエーションの使い方をチェックしてみてください。
会社で進捗会議をする時の「マイルストーン」
会社で進捗会議をする時に「マイルストーン」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「今回の仕事をするうえでの【マイルストーン】は?」
部下:「進捗的には今月末が【マイルストーン】になると思われます」
わかりやすく変換
上司:「今回の仕事をするうえでの【スケジュール上で特に重要な節目】は?」
部下:「進捗的には今月末が【スケジュール上で特に重要な節目】になると思われます」
使い方に関する解説
今回のようなシーンでは「スケジュール上で特に重要な節目」という意味で「マイルストーン」を使います。
「進捗」という言葉と共に「マイルストーン」が出たら、「スケジュール上で特に重要な節目」という意味です。
「中間点」という意味ならまだしも、「画期的な出来事」という意味で使われることはないので、注意してください。
進捗確認する時のマイルストーンは、「スケジュール上で特に重要な節目」という意味だと覚えておきましょう。
会社で成果を報告する時の「マイルストーン」
会社で成果を報告する時に「マイルストーン」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「今回の仕事はお前にとって【マイルストーン】になったのではないか?」
部下:「はい、たくさんの人と出会えたので、大きな【マイルストーン】になりました」
わかりやすく変換
上司:「今回の仕事はお前にとって【画期的な出来事】になったのではないか?」
部下:「はい、たくさんの人と出会えたので、大きな【画期的な出来事】になりました」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「画期的な出来事」という意味で「マイルストーン」を使います。
経験を話す会話内で「マイルストーン」が出てきたら、間違いなく「画期的な出来事」という意味になるでしょう。
会話の流れ的に「中間点」「スケジュール上で特に重要な節目」という意味で、使われることはないので要注意です。
経験を語る会話の時のマイルストーンは、「画期的な出来事」という意味で使うと覚えておきましょう。
上司と定例会議する時の「マイルストーン」
上司と定例会議する時に「マイルストーン」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「今回の仕事の【マイルストーン】まで間に合いそうかね?」
部下:「少し厳しいですが、間に合うように努力します」
わかりやすく変換
上司:「今回の仕事の【中間点】まで間に合いそうかね?」
部下:「少し厳しいですが、間に合うように努力します」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「中間点」という意味で「マイルストーン」を使います。
「~まで」という言葉と共に「マイルストーン」が出てきたら、間違いなく「中間点」という意味になるでしょう。
「スケジュール上で特に重要な節目」と一緒にしやすいので、話の流れをしっかりと見極めるのが重要です。
漠然とした進捗ではなく、ある程度先が見えている時のマイルストーンは、「中間点」で使うと覚えておきましょう。
ここまでは、「マイルストーン」の具体的な使い方と実例をお伝えしました。
どういうシチュエーションなら「マイルストーン」を使ってもいいのか、また使うべきか理解できたと思います。
ただし「マイルストーン」と似たような言葉や、実は意味が違う言葉については、まだわからないでしょう。
そこで次は「マイルストーンと似たような言葉・間違えやすい言葉」について紹介していきます。
「マイルストーン」と似たような言葉・間違えやすい言葉
「マイルストーン」という言葉と一緒くたにされたり、似た意味だと思われやすいのが、以下の言葉です。
- ランドマーク
- プロジェクト
- フェーズ
これらの言葉と「マイルストーン」を比較して、使い方のポイントや意味の違いを浮き彫りにしていきましょう。
「マイルストーン」と「ランドマーク」を比較
「ランドマーク」の本来の意味は、「目印」「象徴になる建物」です。
一般的に「ランドマーク」は、「東京はスカイツリーがランドマークだ」のような使われ方をします。
一方、先述したようにマイルストーンには「画期的な出来事」「中間点」などの意味があります。
マイルストーンとランドマークの意味を比較するとわかると思いますが、これらは全く違います。
ちなみに実際のビジネスシーンにおいて、マイルストーン以上にランドマークが使われる事はありません。
このように意味も使用頻度も違うのですが、マイルストーンとランドマークが一緒くたになるのは何故でしょう。
実は、元々マイルストーンには「1マイルごとに置かれる“目印”の石」という意味がありました。
そのため、「目印」という意味をもつランドマークと、密接な言葉だと勘違いしてしまうのです。
「マイルストーン」と「プロジェクト」を比較
「プロジェクト」の本来の意味は、「計画」です。
一方、先述したようにマイルストーンには「スケジュール上で特に重要な節目」「中間点」などの意味があります。
マイルストーンとプロジェクトの意味を比較するとわかると思いますが、これらは全然違います。
もし、あえてマイルストーンとプロジェクトを一緒に使うのであれば、どんな用法になるでしょうか。
「今回のプロジェクトのマイルストーン」という言い方が予想されます。
ちなみに実際のビジネスシーンにおいて、マイルストーンとプロジェクトが一緒に使われることは非常に多いです。
マイルストーンは前章で示したようなシーンで使われますが、プロジェクトも同じシーンで使われています。
このように意味は全然違うのですが、一緒くたにされるのは同じシーンで使われることが多いからでしょう。
「マイルストーン」と「フェーズ」を比較
「フェーズ」の本来の意味は、「段階」です。
ビジネスシーンにおいて「フェーズ」は、「次のフェーズに入った」のような使われ方をします。
一方、先述したようにマイルストーンには「スケジュール上で特に重要な節目」「中間点」などの意味があります。
マイルストーンとフェーズの意味を比較するとわかると思いますが、これらはすこし似ています。
マイルストーンと同じように、フェーズはタイミングを示す言葉なので、密接な言葉だと勘違いしてしまうのです。
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