「転職面接で、転職の理由はどんな聞かれ方をするもの?」
「転職理由を聞かれたら、答えに詰まりそう…」
「悪印象にならない転職理由ってどういうもの?」
転職の理由は人によって様々だろうが、中にはネガティブな要因で前職を離れた人もいるだろう。
そんな場合、ありのままを話していいのか・どう話すのが正解なのか頭を悩ませているはずだ。
転職理由でウソをつく事は後々リスクを生むだけなのでやめておくべきだが「発想の転換」をする事でネガティブ→ポジティブな転職理由に変換ができる。
誰も「前職で嫌なことは~と~で…」と後ろ向きな発言ばかりの応募者を採用しようとは思わないだろう。やはり転職理由は前向きに話すのが正解だ。
だからこそ、転職理由を整理するポイントを知っておく必要がある。
そこで今回は、転職理由について聞かれる頻出質問と「回答のOK事例・NG事例」を動画で紹介しよう。
転職面接の頻出質問・回答事例をカテゴリーごとにすべてまとめた記事は下記から。
質問(1)なぜ転職をするのですか?
「なぜ転職をするのか」の質問に対しては、志望動機や退職理由と併せて、自分がステップアップしたいと思っていたこと・転職で解決したい課題を伝えよう。
自分がどのように活躍・貢献したくて、そのためには働く環境を変える必要があった、という流れがおすすめだ。
OKな回答事例(1)
働く時間の長さを改善したいと考えたからです。
前職ではある程度現場の判断に任せて頂き、そういった面では働きやすくやりがいを感じることができました。
ですが一方で平均月80時間以上の残業が続くようになって、上司にも相談したのですが、しばらくはその状況が続くということでした。
商社の営業で幅広い商材を扱いたいという思いもありましたので、これを機により良い環境で自分の力を発揮したいと思ったことがきっかけです。
「なぜ転職をするのか」回答のポイント・注意点
- 前職での問題・課題に対して「不満だった」ではなく「改善を試したが難しかった」というスタンス
- 転職理由の土台は「もっとやりたいことがある」「ステップアップしたい」という前向きな理由で
- 問題や課題はあくまできっかけという流れで回答しよう
- 「ひどかったので」「聞いてもらえなかったので」「仲が悪くて」などネガティブな言い方は避ける
OKな回答事例(2)
直接のきっかけは職場環境の良い会社で働きたいと考えたからです。
前職では、私の上司と他の部署の上司の折り合いが悪く、居心地の悪さを感じていました。
どちらの上司も私に好意的でアドバイスなども多くいただいたのですが、それがかえって、上司2人の火種になっていたこともあったようです。
一度その上司2人の上の方にお願いをして話し合いをして頂いたのですが状況は良くならず、それに、私も以前より自社製品の設計業務に携わりたいと思っていましたので、環境を変える機会と考えて転職することを決めました。
この回答のOKポイント
直接的な表現を避け、自分なりの努力も伝えることができている
OKな回答事例(3)
メリハリのある働き方をしたいと考えたからです。
前職では、ほとんどの上司や同僚が、平日は遅くまで、土日もどちらかは出社という働き方が習慣になっており、私も周りに合わせて残業がちになってしまっていました。
上司に改善案を出し、上司から指示があったのですが、それ以降もあまり変わらず、私は以前からプログラマから社内SEへの転職を考えていましたので、それをきっかけに転職することを決めました。
この回答のOKポイント
不満ではなく、転職を機に改善したいという言い方ができている
NGな回答事例(1)
年収額をアップさせたいと思ったからです。
前職では事務系職種でしたのである程度は理解していたのですが、同僚と話をしたときに、私の基本給だけが特に低いということが分かりました。
上司にそれとなく言ってみたのですがあまり取り合ってもらえず、改善の見込みもないと感じたためです。
この回答のNGポイント
直接的で不満も含んだ理由となっており印象が悪い
NGな回答事例(2)
人間関係でうまくいかず悩んだのですが、転職することにしました。
前職では総務部で、上司と私以外は女性だったのですが、いつからか同僚に冷たく扱われるようになってしまいました。
直接聞くことも出来ず、上司にもそういう状況に気づいてもらえず我慢して過ごしていたのですが、やはりそうした状況では仕事のミスも増えてしまっていましたので、やむを得ず転職を決めました。
この回答のNGポイント
問題に対して行動がなく、何かあれば辞める人、という印象になる
年齢によって異なるポイント
- 年齢によって会社の中での影響力が異なるため、問題や課題に対してどのようなアプローチをしたかがポイント
- 20代であれば上司に相談、30代以上であれば改善案を提出したなど
- 前職の不満を言うのではなく、その会社の問題に自分なりにどう取り組んだかはアピール材料になる
質問(2)転職によって、何を実現したいですか?
上で整理した転職理由から「転職先で自分に何ができるか」という点をアピールしよう。
その問題や課題が解決することで自分と、会社にもどのようなメリットがあるのかを伝えられると良いだろう。
単に環境や条件の改善、キャリアアップ、スキルアップだけではなく、それぞれを関連付けられるのが理想的だ。
OKな回答事例(1)
効率的な仕事の仕方に取り組むことと、より高い専門知識を持ってお客様への提案ができる営業マンを目指したいと思います。
前職では残業が日常的で自分自身それに甘えて時間を見積もっているところがありました。
自分の仕事の持ち時間を少なくする代わりに、効率的な仕事にこだわってみたいと思います。
その分できた時間は勉強時間に充てられますので、商品だけでなくオフィスのトレンドやインテリアデザインなどの専門知識を身につけるのに使いたいと思っています。
「転職によって実現したいこと」回答のポイント・注意点
- 仕事の取り組み方や環境を変えることで自身のパフォーマンスを上げ、会社に貢献できるという回答が理想
- 「ワーク・ライフ・バランスを実現したいです」といった抽象的な回答は避ける
- また「給与が上がればモチベーションが上がる」といったような回答もマイナス印象
OKな回答事例(2)
人間関係にとらわれ過ぎないように、自分自身のビジョンややりたいことを強く持って実現していきたいと思います。
自社製品の設計を通じて、将来的には改良や開発の仕事に携わりたいと思っていますので、あまり周囲に振り回され過ぎないよう、勉強など自分のビジョンを叶えることに集中したいと思います。
この回答のOKポイント
前職の反省を踏まえた前向きな考え方を伝えることができている
OKな回答事例(3)
自分の時間を自分でコントロールすることを学んで仕事にメリハリをつけていきたいと思います。
どうしても終わらせないといけない仕事の場合などは別として、自分で時間の使い方を学んでコントロールできるようにしていきます。
このことはプロジェクトを進める立場になっても必ず役に立つと思いますので、まずは自分自身を管理できるようにします。
この回答のOKポイント
職場の環境任せではなく、自身の取り組みもアピールできている
NGな回答事例(1)
高望みはしませんが、ある程度納得のいく給与額であればモチベーションも変わると思います。
また、がんばりを認めてもらったという気持ちから、取り組む姿勢も変わってくると思いますので、自分自身のパフォーマンスを高め、御社に貢献したいと思います。
この回答のNGポイント
希望の給与額を前提にした交換条件にも聞こえるため好ましくない
NGな回答事例(2)
前職では平日の夜も週末も睡眠時間を確保するだけでしたので、今後はワーク・ライフ・バランスを実現して健康的に仕事に取り組みたいと考えています。
この回答のNGポイント
理由や方法がなく漠然としていて実現の可能性が感じられない
年齢によって異なるポイント
- 20代から30代は自分自身が取り組むことができる働き方や改善方法を伝える
- 40代であれば部署や会社と取り組んでいきたいことを挙げる
- 年齢層によって影響する社内の範囲が違うということを意識する
- 特に管理職に近い年齢層の場合は稟議書や提案書など、仕事として改善に取り組むスタンスで
まとめ
以上が、職歴・スキル・実績に関する頻出質問と回答事例だ。
ぜひ、あなたの転職面接攻略に有効に役立ててほしい。
ある程度内容が練り終わったら、動画を再生しながらロールプレイしてみるのも有効なので、手軽に再生できるようにブックマークしておくのをおすすめしたい。
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