採用面接は大きく分けて2つの面から採用、不採用を判断する重要な選考のプロセスだ。
そしてその判断基準のひとつが「スキルや経験」、もうひとつが「人柄や印象」ということができる。
さて、面接では多くの場合、面接会場である求人企業へ訪問することになるのだが、当日、面接時間の何分前に到着しているのが正解か、理解しているだろうか。
最適な時間に面接の場所に到着し、スムーズに面接を受けられることで、面接合格の可能性が高くなることがあるのは確かだ。
なぜなら、約束の時間の何分前に到着しているのが最適か、ということが分かる「社会人としての基本的なスキルや経験」があり、それによって「好印象を与える」ことができるからだ。
そこで、企業の採用担当として多くの新卒・中途採用を扱い、面接官として現場に携わってきた筆者だから分かる「面接に訪問する最適な時間」を伝授しよう。
企業の規模や立地、社屋などの条件によって最適な立ち回りと、早く着いてしまった場合、遅れそうな場合などの対応についても詳しく解説する。
また、筆者の意見以外に、様々な意見も紹介しながら「正解」に最も近い時間を見極めたい。
この記事を読んで、面接だけでなく、社会人として今後相手先に訪問する際のエチケット、常識のひとつとして是非覚えておいて欲しい。
なお、転職面接の対策については下記記事で動画とともに解説している。
大原則! 5分前には「面接が受けられる状態でいる」こと
受付や到着時間はともかく、面接開始時刻の5分前には面接が受けられる状態でいることが大原則だ。
これは訪問先へのマナーやエチケットでもあり、何より自分自身の準備、さらには精神的にも有利に働く。
「面接が受けられる状態」とはどういった状態かについて解説する。
「勝つため」に整える3つのこと
面接に勝つためには、「身だしなみ」「呼吸」「道具」を整えることが重要だ。
これは日本の伝統的な武道や世界中のプロスポーツでも、本来持っている力を発揮するための考え方だろう。
面接のために準備してきたことや自分の長所を十分に発揮するためにも、精神的に余裕を持つためにも、面接5分前までには整えておくべき3つのことを伝授する。
「身だしなみ」を整える
身だしなみは面接での印象を左右する他にも、意欲や心構えなど、その時の精神状態を表すバロメーターだ。
たとえ家を出るときに整えていたとしても、面接会場までくる間に髪、襟元やネクタイ、裾などは崩れやすい。
面接の受付直前に鏡を見てチェックし手直しできる程度の時間は確保するべきだろう。
チェックだけなら30秒、手直ししたとしても5分あれば十分なので、チェック表にしておく。
場所 | ポイント | チェック | |
---|---|---|---|
1 | 髪型 | 髪型のほつれや寝ぐせのような乱れはないか | □ |
2 | 顔周り | 鼻毛や目やに、かさかさの唇など | □ |
3 | 襟元、肩 | ネクタイ(男性)、胸元のボタン(女性)、肩のフケなど | □ |
4 | スーツ | 着崩れ、ボタンを留める、ファスナーの閉め忘れなど | □ |
5 | 靴やカバン | 泥汚れ、砂ぼこり、ひどい水濡れなど | □ |
「呼吸」を整える
呼吸は主に、本来の力を発揮するために、深呼吸などを使って整えることが大切だ。
緊張している時、呼吸は浅くうわずっている状態、また、急いできた場合なら息が荒くなっていることだろう。
本来の力を発揮するためには「良い緊張感」が最も良い。
呼吸を整えるということは心の状態を整えることでもあるので、到着してから呼吸を整え、心を切り替える時間を取るようにしよう。
「道具」を整える
履歴書や職務経歴書などを持参する場合はすぐに渡せるように、筆記用具などもすぐ出せるように準備したい。
早めに到着しても、いざ面接の場になってカバンをガサゴソしていては、落ち着きがなく、時間ギリギリに来たのと印象が変わらない。
応募書類は封筒に入れるが封はしない(のりづけしない)ようにし、書類選考のために事前に提出している場合は、手元にコピーを用意しておくといいだろう。
面接にあたって緊張しているのは仕方がないのだが、その中でもできる限りスマートな対応が出来るように余裕を作っておこう。
要注意!直前に整えられないこともある
面接に向かう途中で、ネクタイの緩みや髪型が多少乱れるといったことは当然起こる。
面接会場に到着したら、開始時刻の5分前までには手早く整えておけばよい、ということは分かったはずだ。
ただ、短時間ではとても直しきれないこともあるため、事前の準備を万全にしておこう。
スーツやシャツのシワ、ヨレ、汚れ
直前に直すことの出来ない洋服のシワやヨレ、汚れは前日までに自宅で解消し、準備しておくことが必要だ。
当日5分前に気が付いたとしても、それが気になってかえって緊張してしまう場合もある。
面接は第一印象も大切なので、服装だけでなく服の状態も気にしておこう。

身だしなみで差をつける!転職面接で勝つためのカバン・服装のマナーをエージェントが公開
ビジネスシーンにおいて使うカバンは実に多様化している。 ブリーフケースはもちろんのこと、ショルダーバッグやトートバッグ、特に通勤においてはリュックサックな...
散髪
髪型は清潔感があれば、直前に少し手直しする程度で充分だ。
しかし、だらしなく伸びた髪や、明らかに明るすぎる髪色、個性的すぎる髪形などは中途採用の転職面接でも避けるべきだ。
整っているかどうか以前の手入れ、面接に向けた準備はやはり前日までにしておくべきだろう。
また、髪型やメイクは自分では大丈夫だと思っていても人の印象と異なる場合があるため、身近な人にアドバイスを求めておけばさらに万全だ。
交通機関の遅延
電車やバスなど公共交通機関の遅延などは、その規模にもよるが、面接に遅刻したとしても概ね事情を汲んでもらえる。
ただし、大雪や台風などニュースになるほどの場合は別として、直接合否に影響しないが印象は良くない。
自家用車やタクシーを利用した場合の交通渋滞も同じように「ある程度のトラブルは想定して間に合うようにする」ことが社会人の常識、と考える面接官が多数派なのだ。
出来れば最寄り駅までは早めについておき、時間調整をしてから徒歩で向かうようにするのが無難だろう。
汗や雨で濡れて清潔感を損なう
強い雨の日や猛暑日などは、自宅で身支度を整えてきたとしても汗や雨に濡れてしまう。
仕方がないことだというのは面接企業側も理解はしているが、清潔感は損なわない方が良い。
少し早めに着くようにして汗がひく時間を作る、タオルを1本持参しておくなど、事前の準備はできるはずだ。
例えば、真夏の猛暑日に時間ギリギリで駅から小走りで面接に向かう、といった状態では、汗がひくまでとても面接どころではないはずだ。
ほんの少しの準備、ほんの少しの余裕が面接での印象を格段に良くしてくれるのだ。
おすすめは「面接時間10分前」
早すぎず、遅すぎず、筆者のおすすめは「面接時間の10分前」に、到着するかまたは受付をすることだ。
これまで伝授したように、面接開始の5分前までに面接を受けられるよう整えておく必要がある。
そのチェックと手直しに余裕を持ってもう5分、合わせて10分前到着というわけだ。
ただしケースバイケースで調整が必要になるため、それも併せて解説しよう。
10分到着を基準にした時間調整
面接を受ける企業の規模や立地によって、会社の周りに時間調整できるような店や施設がなかったり、逆に会社自体にロビーや待合室があったりと様々だ。
分かる範囲であらかじめ調べておき、最適な時間に到着するよう時間調整をして欲しい。
営業職でなくてもこうした準備や調整の能力を身につけておいて損はないはずだ。
自社ビルを持つ中~大企業
自社ビルを持っている中規模~大企業の場合は、余裕を持って早めに到着しても良い。
ある程度大きな建物ならばロビーなど、待っていることができるスペースがあることが多い。
10分前を目安に受付に行けばよいので、それまで待つことができるだろう。
駅近のオフィスビルやテナントビル内
最寄り駅までは早めに行って喫茶店などで時間調整し、10分前に訪問するのが良いだろう。
駅が近いからギリギリでも良いと考えるのではなく、早めに行っても時間調整や身だしなみのチェックができる立地と考えて欲しい。
一方でオフィスビルやテナントビルの中に待合スペースは期待できないので注意が必要だ。
会社にもその周辺にも待つことの出来る場所がなさそう
最寄り駅までは早めに着くようにして、訪問タイミングを10分前に合わせるようにするのがベターだ。
この時、携帯用の鏡をひとつ持っておくと直前の身だしなみチェックに役立つ。
また、10分前に到着したらトイレを借りてしまうというのも方法のひとつだ。
礼儀正しく借りる分にはトイレを借りたからといって面接に影響はないので、ここで手早く面接に備え、5分前には面接を受けられる状態にしておこう。
雪、雨、風などの悪天候の場合
このような場合は、1時間前など極端に早くない限り、10分より早めに到着しても問題ない。
理想の時間に合わせるより、電車の遅延などを見越して遅れないことを優先すべきだからだ。
またこのような天候の時は身だしなみを整えるにも少々時間がかかるだろう。
それでもかなり早く着いてしまう場合は、このあと紹介する「早く着いてしまう時の対応」を参考にして欲しい。
集団面接の場合
集団面接の場合や、集合時刻と面接開始時刻が別になっている場合などは、20~30分早めに行っても構わない。
こうしたケースでは通常、待機する場所が用意されているからだ。
到着して身だしなみなどを整えたら、適度な緊張感を保って待機し、ダラダラとした姿を見せないように注意しよう。
求人企業に一歩入った時から、立ち居振舞いをチェックされていると考えて間違いないからだ。
早く到着してしまう時の対応
悪天候や会社の立地などで時間調整が難しい場合は、会社の最寄り駅などから企業の担当者宛に連絡を入れるようにする。
例えば「面接の30分前には到着してしまうのですが、お時間まで御社で待たせて頂いても構いませんか?」といった具合だ。
この事前の連絡がなく30分も前に到着する場合と、事前の連絡があるのとでは採用担当者の受ける印象は大きく違う。
事前連絡は早いほど良い
可能であれば自宅を出る際に「(雪のため、雨のため)早めに向かいたいのですが、30分ほど前に到着してもよろしいですか」など、早めの連絡を心がけよう。
事前に分かっていれば、到着に合わせて面接時間の繰り上げをすることもある。
理由もなくただ早く着いてしまうような場合はともかく、悪天候で念のため、など面接企業側も理解できる状況であれば断られるようなことはまずないだろう。
早すぎる到着はマナー違反
約束の時間に遅れることは社会人として常識に欠けるが、早すぎる訪問はマナーや配慮に欠けると言える。
自分は面接という目的のためだけに時間調整していても、迎える側はその前後にスケジュールを組んで仕事をしているのが普通だ。
また、約束の時間前に訪問してきた人なら何分待たせても平気、という面接官もいなくはないが、通常は自分が相手を待たせるということ自体、気持ちのいいものではない。
相手先に訪問する際には相手を待たせず、急かさず、相手は約束の時間以外も常に仕事中だという配慮が必要だろう。
ギリギリになりそうな時の対応
何らかの理由があって約束の時間に間に合うかどうか微妙な時、遅れる可能性がある時も早めの連絡が必要だ。
約束の時間の概ね5分前を過ぎたあたりから「ギリギリ」だと考えておいて欲しい。
もっと言うなら、事前の連絡がなく約束の時間ギリギリに現れることは遅刻も同然の印象だと思っておいた方がいいだろう。
一旦落ち着いて早めの連絡を
連絡がなく時間を1、2分遅れて到着する人の弁解に多いのが「急いでいたので連絡している余裕がなかった」というものだ。
だが、1分遅れが3分遅れになってもいいので事前の連絡は絶対に入れておこう。
「大変申し訳ありません、前の予定が伸びて5分ほど遅れて到着しそうですが、お待ちいただけますでしょうか 」
例えばこのように連絡を入れておけば、ギリギリでも間に合った時に「遅れはしなかった」という印象になるのでそこまでマイナスにはならないはずだ。
遅れるかもしれないこと、遅れたとしたら何分くらい遅れるかをお詫びと併せて伝えるのがポイントだ。
ギリギリは自分自身が苦しい
先に説明した通り、面接を有利に進めるためには「見た目の印象」と「精神的な余裕」を整える時間が必要だ。
ギリギリ到着を野球に例えるなら、ベンチから直接バッターボックスに小走りで入り、入ると同時にボールが飛んできて、しかもそれを打たなければならない、くらいの慌ただしさだ。
相手を待たせることもNGだが、自分自身のために「早めに到着して時間調整する」ということを基本姿勢にしておくことを強くおすすめする。
タクシーを利用するメリットとデメリット
電車やバス、徒歩など、面接には通勤方法と同じ交通手段で向かうのが原則だが、時間ギリギリの時はタクシーを利用するのも方法のひとつだ。
メリットには、移動時間が短縮できる、車内で身だしなみチェックができる、呼吸を整えることができる、などがある。
一方でデメリットには、渋滞に巻き込まれる可能性がある、公共の交通機関より料金が高い、などがあるだろう。
また、タクシーを利用する際には会社の前に乗り付けないで、少し手前で降りるようにしよう。
不便な立地の会社ならばともかく、タクシーで会社に乗り付ける面接者、というのはあまり印象が良いものではないからだ。
時間に遅れる場合の対処
面接の時間に遅れる、ということは、やむを得ない事情を除いてはかなり厳しいと考えておこう。
これまでに「遅刻することが分かった時点で面接を辞退した」「体調不良ということにしてリスケジュールをお願いした」という面接者も実際にいる。
そのまま面接を受けたとしても合格することが難しいほどの事態、という状況なので、できる限りのリカバーを伝授したい。
面接に遅刻したときのリカバー3つのポイント
面接に遅れる、または遅れた時にリカバーできるかどうかは次の3つがポイントとなる。
面接に遅刻したときのリカバー3つ
- ①早めの連絡
- ②理由とその伝え方
- ③お詫びとお礼
遅れたこと自体は帳消しにはならないが、これが3つ揃って初めて不合格を避けることができると考えておこう。
①到着予定時刻と併せて早めの連絡を
面接の開始時刻に遅れることが分かった時点ですぐに連絡を入れることが重要だ。
その際には若干余裕を持った到着予定時刻を伝えることを忘れないようにしたい。
2~3分遅れそうなら「5分~10分ほど遅れて到着になりそうです」といった具合に多めに伝えておくのがポイントだ。
ここで伝えた到着予定時刻より遅くなるとさらに事態が悪くなるので、絶対にその時間には到着できる、という見積もりを立てよう。
②理由はその内容と伝え方が肝心
リカバー可能な遅刻の理由は「やむを得ない事情」であることが原則だ。
当然ながら遅刻しない方が良く、どのような理由であっても好ましくないことが前提だが、場合によっては嘘も方便ということもあるだろう。
どうしても思いつかない時は「(現職の)仕事の予定が延びてしまった」「前の予定が延びてしまった」ということにしておくことをおすすめする。
つまり、転職活動中であれば面接の前に現在の職場で仕事の用があるか、または他社の面接を受けていることがあるため、その理由であれば許容範囲になりやすいのだ。
「寝坊しました」など、理由を正直に言ったことで好感を持たれるようなことはかなり稀なケースだと考えていいだろう。
③お詫びとお礼は必ず伝える
到着して面接官に会ったらまず、「大変遅くなり申し訳ありません、よろしくお願いします」など、開口一番でお詫びを伝える。
また、面接が終わった後には「遅刻したのにもかかわらず、面接のお時間をいただいて本当にありがとうございました」など、感謝を伝えるようにしよう。
ずっとお詫びだけ、申し訳ないと委縮しているだけでは、遅刻したことが強調され、印象はマイナスになるばかりだ。
それを感謝とお礼に代えることで印象の面でリカバー出来る可能性が高くなるので、ぜひ覚えておいて欲しい。
諸説あり! 何分前到着がベストなのかを検証
転職面接の経験やノウハウが最も豊富なのは、転職サイトや転職エージェントだろう。
これまでに解説した10分前到着、5分前までに準備、という筆者のおすすめを転職サイトの記事からも検証してみよう。
多少の差はあってもほぼ同じ時間を指しているので確認してみて欲しい。
エン転職
「エン転職」のQ&Aの中で「面接の約束時間の5~10分前に訪問するのが良い」と回答されている。
遅れてしまう場合には早めに電話連絡、早すぎる到着は好ましくないことなどにも触れられており、的確なアドバイスだ。
リクナビNEXT
「リクナビNEXT」面接準備ガイドの中で紹介されており、「会社のある建物には10~15分前に到着、受付は5分前」としている。
さらに受付への訪問の伝え方や、調整時間を使って面接対策のおさらいをすることなど、より完璧な面接対策のためのアドバイスになっている。
初めての転職面接でそのまま使うことができるアドバイスになっている。
DODA
「doda(デューダ)」もエン転職と同様にQ&Aとして紹介されており「会社のある建物には10~15分前に到着、取り次ぎをお願いするのは7~8分前が理想」としている。
さらには到着してから受付、待ち時間の過ごし方、開始時間に遅刻しそうな場合の事前連絡など、かなり丁寧に解説されている。
会社規模によってはここまで必要がない場合もあるが、これらの対処をきちんと取ることができればまず失敗はないだろう。
女の求人type
「女の求人type」も面接のQ&Aで紹介されており、「面接時間の5分前には到着」がベストとしている。
また、女性向け転職サイトということもあって、到着したら髪が乱れたりしていないかチェック、などにも触れている。
「応募先企業に到着した時点で面接はスタートしている」というアドバイスもぜひ心に留めておいて欲しい。
検証結果とベストな時間
4つの転職サイトから「面接は何分前に到着するのがベストか」という解説、アドバイスをまとめて紹介した。
面接に出向く際のベストな時間とポイント
- 応募先の会社に到着:5~15分前
- 受付:5分~7、8分前
- 余裕を持って行動すること
- 待ち時間は見られていることを忘れずに
- 待ち時間を使って面接の準備やおさらいを
- 遅れる場合は事前の連絡を
アドバイスのポイントはこのように集約することができる。
5分前到着でも遅くはないが、余裕を持つ、受付をすることを考えたらやはり10分~15分前に到着しておくことがベストということができそうだ。
社内で待っている時や受付での注意点
転職サイトのアドバイスでも紹介されていたが、実際の面接であったNGの具体例を踏まえて、社内で待っている時や受付での注意点を紹介しよう。
せっかく時間に余裕を持って訪問したのにマイナスの印象を与えてしまっては元も子もない。
応募先企業の先輩たちから見て「この人と一緒に働きたい」と思われるような応募者を目指して欲しい。
NG例:姿勢や態度が悪い
姿勢や態度が悪いNG例
- ロビーのソファで待っている間、ずっと下を向いてスマートフォンで何かしている
- 待っている間、頬づえ、足組み、貧乏ゆすりなど姿勢が悪い
リラックスし過ぎているかまたは緊張からか、普段の癖が強く出てしまっていると目についてしまう。
面接官がその場を見ていなくても、たまたま通りかかった社員が見ていて採用担当者に伝わることもある。
面接は、質疑応答だけでなく見られることも選考判断の基準になるので「いつも見られている」という意識を持つことが大切なのだ。
NG例:表情や口調が暗い、横柄
表情や口調が暗い、横柄なNG例
- 受付用の内線でぼそぼそと何を言っているのか分からない、または横柄な物言い
- 受付や面接会場に通されるのに案内の社員に目も合わせない、お礼を言えない
最近では対面の受付は大手企業を除いてかなり少なくなっており、内線で呼び出す受付が多く見受けられる。
表情が見えない分、よりはっきりと、「本日△時より〇〇様と面接のお約束でまいりました、(名前)と申します」といったように用件や名前を伝えることが必要だ。
また、面接官でなくても案内してくれた社員には「はい」「分かりました」「ありがとうございます」など明るく対応した方が良い。
悪い印象ほど面接官の耳に入るので、人づての評判は面接の印象を左右しかねないと思っておこう。
その他、本当にあったNG例
匿名不動産査定のデメリット3つ
- スーツ姿にニット帽をかぶって訪問し、面接開始まで脱がずに待っていた
⇒ 服装自由の職場でも一般的にはオフィシャルな場では帽子やコートを脱ぐのが常識と考えた方が良い - 座って待っている間、腕組みをし目を閉じていた(眠っていた?)
⇒ 居眠りはもちろん、居眠りのように見える姿勢はしないこと - 面接の時にはなかったが待っている間ガムを噛んでいた
⇒ 猛暑日の水分補給などはもちろんかまわないが、飲食NGが原則 - ロビーに展示してある表彰状や製品サンプルをうろうろと見て回っていた
⇒ 会社見学であっても案内されるまでは社内を勝手に見て回らない
このNG例を見て「まさか」と思えるなら常識的な感覚なので安心して欲しいのだが、いずれも筆者が面接官の時に実際にあった応募者のNG例だ。
ちなみに誰ひとり、この中で採用になった人はいない。
かしこまって座って動かずにいなさいということはなく、自分の職務経歴書に目を通したり、メモ帳にメモを取るくらいのことはしてもらったりして全く問題ない。
明確な基準はないが、自分が普段考えているより少しフォーマルに、礼儀や姿勢を正しくする、と思っておくのがいいだろう。
まとめ
面接場所の応募企業には10分前に到着、5分前までには面接が受けられる状態にしておく、というおすすめの基準について解説してきた。
この時間に向けて余裕を持った時間調整をすることで失敗もなく、精神的にも余裕を持って面接を迎えられるはずだ。
大原則! 5分前には「面接が受けられる状態でいる」こと
「勝つため」に整える3つ
①「身だしなみ」を整える
髪型、顔周り、襟元、肩、スーツ、靴やカバンなど、チェックポイントを押さえて手直し
②「呼吸」を整える
気持ちには緊張感があるが呼吸は普段通りできているのが「良い緊張感」
③「道具」を整える
必要な書類やメモはすぐに取り出せるように準備しておく
要注意!直前に整えられないこと
①スーツやシャツのシワ、ヨレ、汚れ
クリーニングなど前日までに準備しておく
②散髪
髪型や髪の色、メイクは第三者の意見を聞いてみる方法もある
③交通機関の遅延
やむを得ないと理解はされるが印象は良くないため余裕を持って
④汗や雨で濡れて清潔感を損なう
タオルを用意するなどの対策と時間には余裕を持って臨む
おすすめは「面接時間10分前」に到着
10分到着を基準にした時間調整
①自社ビルを持つ中~大企業
自社ビルを持っている中規模~大企業の場合は、余裕を持って早めに到着しても良い。
②駅近のオフィスビルやテナントビル内
最寄り駅までは早めに行って喫茶店などで時間調整し、10分前に訪問するのが良い。
③会社にもその周辺にも待つことの出来る場所がなさそう
最寄り駅までは早めに着くようにして、訪問タイミングを10分前に合わせるようにするのがベター。
④雪、雨、風などの悪天候の場合
1時間前など極端に早くない限り、10分より早めに到着しても問題ない。
⑤集団面接の場合
集団面接の場合や、集合時刻と面接開始時刻が別になっている場合などは、20~30分早めに行っても構わない。
早く到着してしまう時の対応
①事前連絡は早いほど良い
「(雪のため、雨のため)早めに向かいたいのですが、30分ほど前に到着してもよろしいですか」など早めの連絡を
②早すぎる到着はマナー違反
相手先に訪問する際には相手を待たせず、急かさず、相手は約束の時間以外も常に仕事中だという配慮が必要。
ギリギリになりそうな時の対応
①一旦落ち着いて早めの連絡を
遅れるかもしれないこと、遅れたとしたら何分くらい遅れるかをお詫びと併せて伝えるのがポイント。
②ギリギリは自分自身が苦しい
面接を有利に進めるためには「見た目の印象」と「精神的な余裕」を整える時間が必要。
③タクシーを利用するメリットとデメリット
タクシーを利用するメリット&デメリット
- メリット・・・移動時間が短縮できる、車内で身だしなみチェックができる、呼吸を整えることができる、など
- デメリット・・・渋滞に巻き込まれる可能性がある、公共の交通機関より料金が高い、など
時間に遅れる場合の対処
時間に遅れる場合の対処
- 到着予定時刻と併せて早めの連絡を
- 理由はその内容と伝え方が肝心
- お詫びとお礼は必ず伝える
諸説あり! 何分前到着がベストなのかを検証
①エン転職
「面接の約束時間の5~10分前に訪問するのが良い」
②リクナビNEXT
「会社のある建物には10~15分前に到着、受付は5分前」
③DODA
「会社のある建物には10~15分前に到着、取り次ぎをお願いするのは7~8分前が理想」
④女の求人type
「面接時間の5分前には到着」
検証結果とベストな時間
面接に向かうベストな時間とポイント
- 応募先の会社に到着:5~15分前
- 受付:5分~7、8分前
- 余裕を持って行動すること
- 待ち時間は見られていることを忘れずに
- 待ち時間を使って面接の準備やおさらいを
- 遅れる場合は事前の連絡を
社内で待っている時や受付でのNG例と注意点
①NG例:姿勢や態度が悪い
面接が始まる前でも「いつも見られている」という意識を持つことが大切。
②NG例:表情や口調が暗い、横柄
他の社員から、悪い印象ほど面接官の耳に入るので、人づての評判は面接の印象を左右しかねない。
③その他、本当にあったNG例
明確な基準はないが、自分が普段考えているより少しフォーマルに、礼儀や姿勢を正しくする、と思っておく。
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