「何か質問はありますか?」
転職面接の最後、この一言に頭を悩ませる人も多いのではないだろうか。
何も聞かないでは意欲が低いと思われそうだし、ヘタな事を聞いて「非常識・失礼」と思われても…という考えから無難な質問に落ち着く転職者もいる。
だが転職面接の最後、せっかくの機会なので聞けることは聞いておきたいし、可能な限りアピールの場にしたいものだ。
そこで今回は、動画を元に「逆質問」のポイントや参考例について解説しよう。
転職面接の頻出質問・回答事例をカテゴリーごとにすべてまとめた記事は下記から。
逆質問の事例・ポイント解説動画
逆質問では、応募者がこの会社にどれだけ興味を持っているかを量る目的もあるため、「特にありません」という回答は避けよう。
逆質問がない場合、入社する具体的なイメージがない、つまり入社意欲が低いと見られる場合もあるからだ。
転職先の今後のビジョンなど、その会社についての質問を事前に考えておくか、面接の中で気になった点を質問するようにしたい。
また業務内容や条件面の確認など、事前に聞いておくべきことを準備しておくのがいいだろう。
その場になって頭が真っ白になる可能性もある。
事前に用意しておいた質問事項に加え、面接の場で浮かんだ疑問を比較して、どこまで聞くかを判断しよう。
OKな質問事例(1)
御社は国内でトップクラスのシェアをお持ちですが、将来的には海外展開も考えていると社長インタビューで拝見しました。
将来的には海外事業にもかかわっていきたいと思っているのですが、現在の見通しで構いませんので、どのくらい先とお考えでしょうか。
「逆質問」回答のポイント・注意点
- 逆質問でも事前の企業研究など下調べは必要
- 求人票やHPに書いてあることを質問してしまうと関心が低いと思われてしまう
- 会社側には答えにくい質問もあるため、企業秘密にかかわることや商品やサービスの欠点は避ける
- 就業や給与などに関する質問をする時はメモを取ってもOK
- 質問の量や内容によっては全くメモを取らないと、ただ聞いてみただけなのかと良い印象にならない
OKな質問事例(2)
営業職にとってノルマはモチベーションのひとつと考えているのですが、御社で営業ノルマをどのように設定されているでしょうか。
この回答のOKポイント
否定的にならないよう前置きをした上で質問できている
OKな質問事例(3)
私が志望する設計職をはじめ、技術職で活躍されている社員の方の共通点は何かありますか
この回答のOKポイント
「何が必要か」では抽象的だが、答えやすい質問に言い換えている
OKな質問事例(4)
将来はリーダーや課長、部長といったポジションを目指していきたいと考えているのですが、どのような能力が必要ですか
この回答のOKポイント
自分が目指したい、取り組みたいことを伝えた上で質問している
NGな質問事例(1)
入社してからどのようなことを教えて頂けるのでしょうか
この回答のNGポイント
教えてもらうことが前提の姿勢は、意欲が低いと思われてしまう
NGな質問事例(2)
入社したら改善に取り組みたいと思っているのですが、御社のサービスの弱み、課題にはどんなことがありますか
この回答のNGポイント
まだ第三者の立場で、会社の欠点や課題を聞くことは失礼になる
NGな質問事例(3)
私が志望する営業部の一般社員の平均給与を教えてください
この回答のNGポイント
給与額を会社選びの判断材料にするような質問は好ましくない
年齢によって異なるポイントまとめ
ここまでが「逆質問」のOK事例とNG事例の解説だが、たとえ同じ質問をしたとしても20代と40代では受け取られ方が異なる。
最後に、年齢による考え方のポイント・傾向をお話ししておこう。
年齢によって異なるポイント
- 年齢が若いほど「特にありません」という回答が多く、年齢層が高いほど就業条件に関する質問が多い
- 就業条件に関する質問だけでは意欲が高いとは評価されにくい
- どの年齢層でも、転職先の事業内容や商品、ビジョンなど一歩踏み込んだ逆質問を用意する
まとめ
以上が、「逆質問」についての質問事例とポイントになる。
ぜひ、あなたの転職面接攻略に役立ててほしい。
ある程度内容が練り終わったら、動画を再生しながらロールプレイしてみるのも有効なので、手軽に再生できるようにブックマークしておくのをおすすめしたい。
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