海外で自分の力を存分に活かしたい、グローバルな視野で世界に通用するようなスキルを高めたい、という人が着実に増えている。
海外という幅広いフィールドで仕事をしたいと考えるならば、海外に強い転職サイトを選ぶべきだ。
ヨーロッパ・アメリカ全土・アジア諸国・オセアニアなど、それぞれの国によって選びやすい業種・働き方など特徴も異なる。
やりたいと思っていた仕事が、望んでいた国ではできないという可能性もある。
海外での仕事は多種多様であるものの、決して豊富な情報がそろっているとはいえない。むしろ情報に限りがあるともいえる。
国内企業全体の人材不足によって国内にある企業・仕事に注力が傾いていることも理由ではあるが、海外で働きたいなら限りある情報を十分にキャッチすることが先決だ。
今回は、海外で働きたい人におススメしたい転職サイトについて働き方のタイプ別に5つピックアップしてご紹介しよう。
それぞれの転職サイトの特徴を見ながら、ぜひあなたの希望にマッチした最適な転職先を探してみてほしい。
【2021年1月最新版】海外の求人が豊富な転職サイト一覧表
海外で活躍できるような仕事・求人を探すならば、求人数が多く、海外の求人に特化した転職サイトに登録しておく必要がある。
あなたがどれだけ海外で働くための魅力的なスキルがあったとしても、探す場所を間違えればいつまでたっても希望の転職先に出会えることはないだろう。どんな場合でも、必要な場所で望むものを探すことが大切なのだ。
ここで海外の求人に着目して転職サイトをピックアップし、一覧表にまとめてみた。
サイト名 | 求人数(非公開含む) | 年代 | 国 | 特徴(強みなど) |
---|---|---|---|---|
JACリクルートメント | 約1,400 | マネジメント・専門職の転職に強く、30代・40代に人気。 | 国内8拠点・海外9拠点を持ち、アジア・イギリスなどに強い | ロンドン発の日経転職エージェント。比較的キャリア・実績重視の傾向あり。 |
約1,000 | JACと比較すると幅広い。 | 国・地域は幅広く対応。 | 転職成功実績も高く、求人の豊富さも魅力。まず登録しておきたいサイト。 | |
ビズリーチ | 約500 | 主に30・40代のハイキャリア層 | アジアをはじめ、世界各国に対応。 | ハイクラスの求人、年収アップを目指したい人に特化したサイト。 |
dodaエージェント | 約300(公開案件) | 幅広い | 比較的アジアに強い。(中国・シンガポール・ベトナム・香港・マレーシアなど) | 英語以外も含めた語学力を活かした求人がランナップ。職種も豊富。 |
カモメアジア転職 | 約1,400 | 40代以上のシニア転職にもおすすめ | 東南・東アジア、オーストラリアなど | 語学不問からハイクラス求人までラインナップ。 |
EARTH TIMES | 約1,200 | 留学・インターンも扱っており、比較的若年層の利用も多い | 東南アジア・アメリカ・ヨーロッパ諸国など | 語学不問求人、日本語力を活かした求人なども多い。 |
約200 | 幅広い | 世界各国に対応。 | 世界60か国以上に拠点を構えるアデコが運営する転職エージェント。大手企業案件も豊富。 | |
ABROADERS CAREER(アブローダーズキャリア) | 約7,000 | 幅広い | アジア(タイ・シンガポール・中国・台湾・ベトナム・インドなど) | 英語力不問など、語学スキルに特化がなくても社レンジできる案件を探せる。 |
SWITCH | 不明 | 不問 | アジア・アメリカ・カナダ・ヨーロッパなど | WEB業界に特化。Facebookのアカウント登録し、企業側からスカウトを待つしくみ。 |
Frog | 不明 | 専門留学・短期留学・インターンシップなど比較的若年層向けも多い。 | カナダを中心とした就職サポート | WEB業界、グラフィックなどクリエイター向けの転職サイトであり、留学サポートに強みあり。 |
※求人案件数(2021年1月現在。時期によって変動あり。)
国内企業の転職でもよく利用されているサイトから、外資系企業運営や海外向けの転職サイトも数多く存在する。
ここで注目してほしいのは、求人数や年代はもちろんのこと、働く場所(国)と特徴だ。
ほとんどの場合、世界各国で就業できる仕事がある程度そろってはいるが、なかには国・地域によって強みがある転職サイトもある。どこでどんな仕事をしたいかによって、選ぶ転職サイトが異なるというわけだ。
登録したいオススメ転職サイト6選とその特徴・理由
上記であげた転職サイトは主な一例であり、それぞれのサイトによって特徴はさまざまだ。
あなたが転職したい企業・仕事内容によって、登録するべきサイトを選ばないと、「転職したい仕事が全く見つからない」ということにもなり、転職活動に時間がかかってしまう。
ここではあえて、それぞれ異なる特徴を持っている転職サイトかつオススメを6つピックアップしてみた。
あなたが海外でどのような働き方を望んでいるのか熟考しながら、自分にマッチしたサイトに注目してみてほしい。
ハイキャリア層からの支持が熱い「JACリクルートメント」
外資系企業をはじめ、優良・大手企業の転職実績も多く、特に海外案件が豊富であるのが特徴だ。
海外転職を考えるならまず登録しておきたい転職サイトのひとつである。
特にハイキャリア層向けの案件、マネジメント・専門職にも対応できるよう専門コンサルタントのサポートを受けられるのも魅力的だ。
提出書類や面接対策も、現職で勤務しながら自分ではリサーチできない知識も学ぶことができ、理想的な海外転職を実現できる後押しをしてくれる。
海外法人立ち上げの案件などもあり、将来的にどんなキャリアを積み上げていきたいかを相談しながら転職活動を乗り越えていきたい。

キャリアに自信のある人は必見!「JACリクルートメント」をオススメする理由
転職するにあたって転職エージェントサービスを利用するメリットは大きい。 中でもJACリクルートメントは「キャリアに自信がある転職希望者」におすすめした...
求人の幅が広い「リクルートエージェント」
業界ナンバーワンの呼び声も高いリクルート社が展開している転職エージェントだ。
そもそもの求人母数が多く、国内企業はもちろんのこと外資系企業や海外転職向けの案件まで幅広くそろっているのが特徴である。
JACリクルートメントと比較すると、ハイキャリア向けというよりは全般的に豊富な情報が魅力といえる。
そのため、比較的年齢の若い20代でもチャレンジできそうな案件を見つけることも可能だ。
国内での就職転職実績が豊富なリクルート社だからこそ、キャリアアドバイザーの知識も豊富で、海外転職を考えたならまず登録しておきたいオールマイティー型の転職サイトである。

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ハイクラスの求人が満載「ビズリーチ」
海外転職に特化しているというよりは、日本国内のハイクラス求人を扱う転職サイトの一角である。
管理職・専門職などのスキルを活かしたヘッドハンティングを最大の武器とし、高額な年収を提示されることも多い。
世間的にみれば、スキル・実績を積んで脂ののった時期に好条件・高収入を目指した人が登録するイメージだ。
現状のスキルに自信があり、もっと上を目指したい人におすすめの転職サイトである。

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エージェントの評価が高い「dodaエージェント」
パーソルキャリア(旧インテリジェンス)が運営する転職サイトだ。
国内の転職案件も豊富で、エージェントの評価も高いのが魅力的である。
海外転職においても大手グローバル企業の独占案件もあり、現地採用から駐在まで幅広い案件を持っている。
非公開求人もあるので、登録してアドバイザーに相談しながら転職活動を進めていくこともできる。

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ABROADERSキャリア
東南アジア圏で転職を考えているならば登録しておきたいおすすめの転職サイトだ。
ABROADERSキャリアの魅力は、案件の数の多さと仕事内容のハードルがそれほど高くない案件も探せることである。
ハイキャリア層にしか海外で働くことができないのではと悩んでいるようであれば、このサイトでリサーチしているのもいいだろう。
東南アジアで同じ仕事探しても、待遇などはさまざまだ。アジア他国と比較しながらより自分が望む条件を探すこともできる。
EARTH TIMES
格安で留学をしたい、語学不問の案件も探したいなど、海外で働きながら語学も学びたい人におすすめの転職サイトだ。
東南アジア以外のヨーロッパ圏の求人もあるため、まだ地域定まっていない人にもいろいろなリサーチ方法ができる。
ただ、収入に関しては現地水準となる場合が多く、高収入を期待している人には高収入・ハイキャリア向けの別の転職サイトをおすすめしたい。
国別で選ぶ仕事内容に注意しておこう
どの国で働いたとしても、それぞれの国よって考えや生活スタイルが異なるものだ。
自分自身がどんな条件で就労・生活をしたいのかを考えたうえで、国を選ぶことも重要である。
例えば、
- ヨーロッパ全体の失業率が高い傾向もあり、外国人向けの求人は比較的少ない。
- オーストラリアなどオセアニアはワーキングホリデーなどで行く人が多いものの、長期で働くとなると永住権ビザを持っている人向けの求人が多い。
- 東南・東アジアはグローバル企業の進出で求人が比較的多く、就労ビザ申請が通りやすい国も多いため働けるチャンスはある。ただし、衛生面・給与面では他国に劣る場合も多い。
- 中国・香港などは就労ビザが厳しくなっているものの、現地採用など求人自体の数は多い。
- 北米はこれまでのスキル・経験・語学力を求められる求人が多く、ハードルは高め。
このように国によって外国人が働きやすいか環境かどうかも大きく異なる。
また、
- 外資系などは国に関わらず、ある日突然解雇されるということもある。
- シンガポールなどアジア圏では残業時間が多い場合もあるため、ワークライフバランスを考えている方は仕事選びに気をつける。
- メキシコ・韓国・ギリシャなど日本よりも労働時間が長い国もある。
- 日本に比べると稟議・仕事の流れがあいまいな部分も多く、はじめのうちは慣れない
など、海外ならではのギャップもあることを想定しておこう。
海外に関われる2つの仕事
海外で働く場合の雇用形態として、主に現地採用と駐在員採用の2つに分けられる。
- 現地採用…現地の企業と直接雇用を結ぶ。
- 駐在員採用…国内企業(外資系企業も含む)に勤め、海外に派遣(出張・出向など)される。
それぞれの雇用形態によって、仕事内容や業種・職種にも変動があるため、以下で詳しく紹介しよう。
主に現地採用の求人でよく見られる6職種
現地採用の場合、ハイキャリア向けというよりは語学力不問で日本語を活かした日本人相手の仕事が多い。
具体例としては、主に以下の通りだ。
- 飲食店などのサービス業(日本料理店・日本寿司店などの料理人・接客業)
- 美容師、ホテルなど日本人向けの接客業
- 日本語教師、家庭教師、塾講師など教育関連
- 保育士など育児関連
- ツアーコンダクターなど日本人向けの旅行関連
- 事務職(駐在員など日本人スタッフの事務補助)
海外とはいえ、各国には日本人が観光や永住などで滞在している。
その日本人相手の仕事であるため、比較的語学に自信がない場合でも採用される可能性があるのだ。
「日本人」であることを活かして海外で働くことができ、現地の語学を習熟するチャンスもある。
長期的なスパンでなくとも、はじめて海外に住んでみたい、働いてみたいという人にもマッチする仕事を探すこともできるだろう。
主に駐在員としての求人が多い6職種
駐在員として採用される場合、企業側が海外へ駐在するためのコストがかかることもあり、キャリア層や専門スキルを持った求人が多いのが一般的だ。
例えば、主に以下の仕事があげられる。
- 営業職(金融・コンサルティング会社・貿易会社など)
- WEBデザイナーやエンジニア職などIT関連
- 工場管理・品質管理など(自動車・各種メーカー)
- 材料などの調達(商社関連)
- 海運・航空関連
- 日経海外現地法人の人事部門などでスタッフ管理職
これまで国内で培ったスキルを活かしてグローバルに視野を広げる場合、駐在員として働けるチャンスが広がっている。
これまでのスキルがあれば語学にそれほど自信がなくても採用される可能性はあるが、キャリア志向の転職希望者・キャリアのある人材を求める企業が多く、語学もある程度必要になると考えておこう。
海外で仕事するためにやっておくべきこと5選
海外で仕事をこなしていくことは消して簡単ではない。旅行ではないので気を引き締めて計画立てておく必要がある。
ここで、海外で実際に働く前にやっておきたいことを5つピックアップしたので確認してみてほしい。具体的には以下の通りだ。
- 語学力を習得する努力
- 日本のマーケット把握・ビジネススキルの習得
- 出国する前の各種手続きは事前にチェック
- 急な病気にも対処できるよう医療保険などの確認
- 将来のワークライフバランスについてしっかり考えおく
ただ漠然と、「海外で働けたらかっこいいだろうな。素敵だな。」だけでは海外での暮らしは成り立っていかない。
具体的に海外で働けるチャンスが巡ってくる前に、これら5つのことを一通り済ませておくとより安心だ。
(1)語学力を習得する努力は欠かせない
海外を相手にするのなら大前提とはいえるが、語学力、特に英語に関してはある程度のスキルまで高めておくことは必須だ。
外資系企業・海外出張・海外駐在など海外向けの仕事では、語学スキルに対してある一定のハードルを設定している場合が多い。
TOEICなら700点以上は取っておきたい。
800点以上あれば、より一層採用の可能性が高まる。
海外に対して漠然としたあこがれがある人ほど、語学力に欠けるパターンが多い。
仕事で英語を使うことは並大抵ではない。
なんとかなるだろうと思っているならば、今一度語学力に関して自分の力を確認し、さらに磨きをかけておこう。
語学をスムーズに習得するためのコツとして、主に以下のことがあげられる。
- 英字新聞、字幕映画など普段から語学に慣れ親しむ環境に身を置く
- 英語などがネイティブな友人を作り、英語を使って楽しくコミュニケーションをとれる環境を整える
- 語学を仕事のための武器として捉えるのではなく、自分を表現するコンテンツとして活用できるようにする
- 語学が嫌いになるほど勉強しない
日本人は勤勉なのが持ち味であり、時に弱点となる。
仕事で円滑なコミュニケーションを図り、最大のパフォーマンスを提供できるように「楽しく」語学を習熟しておきたい。
(2)日本のマーケット把握・ビジネススキルの習得は当然と考えておく
海外で働くからといって、日本のマーケット事情やビジネススキル全般について無知であってはならない。
転職失敗にもつながるリスクを秘めている。
転職先ではあなたは「日本人」という肩書を背負っており、相手は日本人としてある程度のスキルは持っているものだと判断している。
逆にいえば日本人だからこそ採用される場合もあるだろう。
例えば転職先が外資系企業で海外勤務だったとしても、日本人担当者を相手にする業務であれば、自社と相手先企業とをつなぐ役割を担うことになる。
そこで、もしも日本人としてのビジネススキル・ビジネスマナーに欠けていれば、相手先企業との取引にも影響が出る恐れもあるのだ。
こうしたことからも、海外を拠点にするからといって日本のビジネスに無頓着でいることなく、常にアンテナを張り巡らせておきたい。
(3)出国する前の各種手続きは事前に頭に入れておく
海外で働くことを考えているならば、実際に海外へ渡る前にどんな準備が必要になるのか、事前に考えておくべきだ。
具体的には主に以下の通りだ。
- 日程調整など渡航に関する全体的なスケジュール確認
- 入社条件(海外出張・現地採用・駐在採用など)
- 給与は日本円か現地通貨か?
- ビザ申請
- 契約書の内容確認と保管方法
- 各種法律
- 携帯電話はどのように対処するか
- 住民票の手続き
国内の各地に出張するのとは異なり、工程は複雑である。出国入国に関してビザ申請はもちろん、パスポートの有効期限なども確認しておきたい。
入社条件も重要だ。
主に海外転勤という業務スタイルなのか、現地採用なのか現地駐在なのか、それによって入社条件や給与面・支払方法なども大きく待遇が異なる。
履歴書をはじめ、契約書などの重要書類にも気をつけたい。
履歴書は基本的に現地の外国語で提出する場合が多く、各種契約書も外資系企業などでは基本的に外国語で用意される。
詳細をしっかり把握できていないと、企業側に都合のいいような内容になっていたり、思っていなかったようなトラブルが起きたりする恐れもある。
そのため語学力は契約前にある程度自信を持っておくことが望ましい。
自分自身に何らかの問題が起きた場合のため、本人以外の誰か(家族・親族)に同じ契約書を持っていてもらい保管しておくことも考えておこう。
その他、国内だけでなく諸外国でも対応できるような法律関連の知識、現在保有している携帯電話の対処、住民票など身の回りで対応が必要なものがたくさんある。
海外に対するあこがれだけでなく、現実問題に対処すべくあらかじめ備えておきたい知識は多岐にわたるのだ。
(4)急な病気にも対処できるよう医療保険などは入念にチェック
海外旅行など短期間の場合でも、大きなトラブルになる恐れがあるのが医療関連だ。
例え国内の保険証を持っていたとしても、海外で医療を提供されれば全額負担になってしまう。
現在の保険証は持っていてもまるで意味を成さない。
ここで、医療関連であらかじめ準備しておきたいことは主に以下の通りだ。
- 海外旅行保険に入っているか
- 現地での各種病院の状況
- 歯医者は渡航前に通院して治療を済ませておく
- 持病で定期的に処方が必要な薬はあらかじめ多めに処方してもらう
- 現地の予防接種、ワクチンについて
まず海外旅行保険は、海外でどの程度働くのかということを念頭に選択しよう。
主に90日以内で帰国するような海外出張レベルであれば、クレジットカードに付与している海外旅行傷害保険でも対応できる可能性がある。
ゴールドカードレベルであれば自動付帯で最大1億円までの死亡保障がつくものもあるので、短期海外出張が多い仕事を選ぶのならばクレジットカードでもいいだろう。
一方で90日以上海外に滞在するような仕事を選んだ場合、海外旅行保険に加入することをおすすめする。
ただし、1年間で10数万円程度の出費になることを想定しておこう。
出費はかさむが、海外では生活習慣・食生活の違いが影響し、思わぬ病気・高熱などで体調を崩す人も多い。安心を手に入れるためにも加入しておくべきだろう。
現地での病院状況も確認しておきたい。なかなかわからないことも多いだろうから、24時間対応のクレジットカード窓口、海外旅行保険窓口があれば大いに活用しよう。
歯医者や持病でかかっている病院にも渡航直前までに通院し、必要な処置、必要な薬の処方をしてもらう。海外では海外メーカーの薬になるため、効き具合も異なるので注意したい。
渡航する地域によってはあらかじめ予防接種を打っておく必要があるものもある。肝炎・破傷風・腸チフスなどが主な例だ。
現地でも受けることはできるが、慣れない土地でいきなり病院に出向くのを不安に感じる場合もあるだろう。できるなら渡航前に必要な予防接種を受けるように想定しておきたい。
(5)将来のワークライフバランスについてしっかり考えおく
あなたはどうして海外で働きたいと思っているのだろうか?
将来のワークライフバランスについて今一度しっかり考えてみよう。
今はただ、海外で自分の力を試してみたい、現状の殻を破って新しいフィールドで自分の将来を模索してみたい。
そんな漠然とした考えの人も少なくないだろう。
しかしその考えのまま海外へ飛び出せば、半年後、1年後と時間が経過するにつれ、これからどうしたらいいのかわからなくなってしまい不安や迷いが生じる可能性もあるのだ。
あなたは海外で具体的にはどんな仕事をしてどれくらいの期間そこでチャレンジしたいのか。5年後、10年後、あなたはどんな自分になっていたいのか。
将来のビジョンについて具体的に書き出し、自分の気持ちとすり合わせをしてみよう。
具体的に「なりたい自分」がわかることで、どんな場所で仕事を探したらいいのか、どんな仕事を選べばいいのか、おのずと答えが導き出せるはずだ。
まとめ
登録したいおススメ転職サイト6選
国別で選ぶ仕事内容に注意しておく
- ヨーロッパ全体の失業率が高い傾向もあり、外国人向けの求人は比較的少ない。
- オーストラリアなどオセアニアはワーキングホリデーなどで行く人が多いものの、長期で働くとなると永住権ビザを持っている人向けの求人が多い。
- 東南・東アジアはグローバル企業の進出で求人が比較的多く、就労ビザ申請が通りやすい国も多いため働けるチャンスはある。ただし、衛生面・給与面では他国に劣る場合も多い。
- 中国・香港などは就労ビザが厳しくなっているものの、現地採用など求人自体の数は多い。
- 北米はこれまでのスキル・経験・語学力を求められる求人が多く、ハードルは高め。
- シンガポールなどアジア圏では残業時間が多い場合もあるため、ワークライフバランスを考えている方は仕事選びに気をつける。
- メキシコ・韓国・ギリシャなど日本よりも労働時間が長い国もある。
主に現地採用の求人でよく見られる6職種
- 飲食店などのサービス業(日本料理店・日本寿司店などの料理人・接客業)
- 美容師、ホテルなど日本人向けの接客業
- 日本語教師、家庭教師、塾講師など教育関連
- 保育士など育児関連
- ツアーコンダクターなど日本人向けの旅行関連
- 事務職(駐在員など日本人スタッフの事務補助)
主に駐在員としての求人が多い6職種
- 営業職(金融・コンサルティング会社・貿易会社など)
- WEBデザイナーやエンジニア職などIT関連
- 工場管理・品質管理など(自動車・各種メーカー)
- 材料などの調達(商社関連)
- 海運・航空関連
- 日経海外現地法人の人事部門などでスタッフ管理職
海外で仕事するためにやっておくべきこと5選
- 語学力を習得する努力は欠かせない
- 日本のマーケット把握・ビジネススキルの習得は当然と考えておく
- 出国する前の各種手続きは事前に頭に入れておく
- 急な病気にも対処できるよう医療保険などは入念にチェック
- 将来のワークライフバランスについてしっかり考えおく
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