在職中の転職サイト利用といえば、ついついやってしまう人は多いのではないだろうか。
実際、忙しいビジネスマンだからこそ、在職中にこっそり転職サイトを見ないとスケジュール的に厳しいものだ。
あなたも在職中の転職サイト利用について、以下のような考えをもっていないだろうか?
- なぜ在職中に転職サイトの利用がばれてはいけないのか
- 在職中に転職サイトの利用がバレないようにするにはどうすればいい?
- 転職する気を隠すには、転職サイトの利用以外にも気をつけるべきことはある?
上記のような考えが頭によぎったまま、解決しないのであれば、いつか上司にバレて痛い目にあうだろう。
そこで在職中の転職サイト利用について筆者が今回の記事で伝えたいのは、
- 様々な支障が出るので、在職中に転職サイトの利用はバレてはいけない
- 在職中に転職サイトの利用がバレないためには、7つの注意点をおさえておくべき
- 転職サイトの利用以外にも、在職中には気をつけるべきことはある
ということだ。
目次
なぜ在職中に転職サイトの利用がばれてはいけないのか
すでに承知の上だと思うが、まずは職場仲間に転職活動を実践していることがばれるリスクを再確認しておこう。
転職をするということは、現時点の会社との関係を終わらせるということである。
それは言わば、今までその企業にお世話になった恩をすべて捨て去るのと同義だ。
もちろん、恩を受けたからといって、勤務し続けなければいけないわけではない。
転職するかどうかはあなたの意思次第なので、転職したければ思い切って転職するべきである。
しかし、自分を育ててくれたリーダーに、転職をする意向を気づかれてしまえば、確実に反発されることになる。
「無責任だ」「恩を仇で返した」「無駄になった」「何のために育ててきたのか」
このようにいろいろと精神的に追いつめられて、引き止められることとなるのも少なくない。
在職中に転職サイト利用がバレると余計なエネルギーを使う
実際に「上司が転職をダメだと主張して辞めさせてくれない」という悩みはよく耳にする。
もちろん、辞めるかどうかはあなたの意思次第なので、結果として転職できるであろう。
しかし、上司からの反発があれば、退職までには余計なエネルギーを費やしてしまう。
また「どうせこの部署からいなくなるのだから・・・」と、一気に突き放すような態度を取る上司もいるであろう。
もちろん、上司からだけではなく、職場仲間からも悪い評判を受けるなんてことも少なくない。
どっちにしろ、会社仲間に転職活動が知られることで、会社を辞めるまでの風当たりは100%悪化する。
退職するまで簡単に進まないこともあるし、ギスギスした空気に押しつぶされてメンタルがもたないだろう。
そのようなリスクに直面しないためにも、仕事をしながら転職活動を敢行していることは、絶対に隠し通すべきだ。
ここまでは、「なぜ在職中に転職サイトの利用がばれてはいけないのか」をお伝えしてきた。
在職中に転職サイトの利用がばれてはいけない理由について、理解していただけたことだろう。
ただしバレてはいけない理由を知ったところで、具体的なバレないための注意点はわからないのではないだろうか。
そこで次の章では「在職中に転職サイトの利用がバレないための7つの注意点」についてご紹介しよう。
在職中に転職サイトの利用がバレないための7つの注意点
在職中に転職サイトの利用がばれないためには、いくつか注意すべき点がある。
この章では、在職中でもこっそりと転職サイトを活用するための注意点を紹介していく。
先に結論を言っておくと、以下のようなポイントに注意すべきだ。
- 勤務先のPCなどで閲覧しない
- 勤務先のメールアドレスを登録しない
- 電話がないように工夫する
- 履歴書の非公開設定をする
- 会社名を不用意に書かない
- 職場が掲載しているサイトは利用しない
- 取引先企業は応募しない
それぞれ見ていこう。
在職中の転職サイト利用の注意点1.「勤務先のPCなどで閲覧しない」
会社のパソコンを使って、社内での転職サイトのアクセスはしないことである。
企業によっては会社パソコンのインターネット閲覧履歴や、アクセス履歴を保存している企業もある。
「社内にだれもいないからいいや」なんて、軽々しく見てはダメだ。
実は履歴が残っているので、簡単にばれるだろう。
ちなみに社内のネットワークやデータサーバー等の履歴は、パソコンのブラウザ履歴を削除しても抹消されない。
どのサイトを閲覧していたかというのは、いともカンタンに特定できてしまう。
またスマホの画面だとしても要注意だ。背後から見られただけで何を見ているのかは、すぐに認識されてしまう。
社内にいる時や、会社絡みの人といるときは、転職活動は全くしないのが今の会社に気付かれないための鉄則だ。
在職中の転職サイト利用の注意点2.「勤務先のメールアドレスを登録しない」
ビックリするぐらい多い「ばれる原因」が、仕事で使用中のメールアドレスを使っての転職サイト利用である。
転職サイトにはメールアドレス登録が求められるが、登録する時に決して会社のアドレスを使用してはいけない。
個人のメールアドレスでも、ビジネスで使っているメールアドレスは採用しないことである。
例えば、仕事と個人的な事で同じメールアドレスを活用しているときもあるだろう。
しかし上司と一緒にいる時にどう頑張っても、仕事のメールを確認しないといけなくなった時は大変だ。
転職サイトからの受信メッセージが混ざっていて、チェックされてしまうかもしれない。
これはPCだけに限らず、スマホでも同じ問題が発生する。
外出先で何としてもメッセージを確認しなければならないのに、隣には上司がいる時もあるだろう。
営業職など外回りが日常的な仕事では、よく見かけるシチュエーションである。
さらに、会社内にだれもいないといって会社のパソコンを利用して、転職サイトにメールを送るのもアウトだ。
残念ながら、あなたが送ったメールは、すべて会社のネットワークやサーバーに記録が残っている。
転職活動をするのであれば、Eメールアドレスは完全に私的なアドレスにしよう。
Gmailやyahooメールなどのフリーメールの利用でも、ビジネスで使うアカウントとは別なものを使うように。
在職中の転職サイト利用の注意点3.「電話がないように工夫する」
応募先企業からの電話によるコンタクトを、勤務中に受けて気付かれるケースがある。
中途採用する時点で、相手側の企業も応募者が現職の仕事を続けていることは、想定しているだろう。
だからこそ、理解してくれる企業もたくさんいるため、現在の勤務時間を事前に伝えておくべきだ。
「電話での連絡は19時以降なら大丈夫です」と説き聞かせておこう。
在職中の転職サイト利用の注意点4.「履歴書の非公開設定をする」
募集企業の管理ページには、スカウトの機能や会員をひとりひとり検索する機能がついている。
この検索機能を使ってユーザー検索を行えば、年齢・最終学歴・職歴は閲覧することが可能だ。
しかし名前・生年月日・電話番号等はもちろんのこと、職歴の会社名は非公開になっていてチェックできない。
ただ念には念をいれて、履歴書そのものを完全に非公開にしてしまおう。
転職サイトには登録した情報を定められた企業には、公にはしないようにする設定が行えるようになっている。
具体的な非公開設定方法は、各転職サイトにある「ヘルプ」を確認して欲しい。
参考までに人気転職サイトである「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「doda」の非公開設定方法を案内しておく。
在職中の転職サイト利用の注意点5.「会社名を不用意に書かない」
意外な落とし穴なので注意すべきポイントが、会社名を記載する欄以外に今の職場の会社名を記入しないことだ。
例えば、職歴に関する詳しいポイントを記入するページが該当する。
会社名や会社が特定出来る内容(会社名・アドレス・取扱商品名・プロジェクト名)を記入してはダメだ。
会社名や個人名は※※※とディスプレイされるが、個人情報以外の欄に書くと、容赦なく公開されてしまう。
企業側はスカウト等でユーザーの情報をチェックする時に「キーワード検索」もできる。
つまり会社名やプロジェクト名などの記載があると、あなたのレジュメやWEB履歴書に到達する可能性が高くなるのだ。
企業名でブロックをしていれば検索には表れないのだが、万が一を考えるとここは確実にやっておきたい。
在職中の転職サイト利用の注意点6.「職場が掲載しているサイトは利用しない」
今の会社に絶対にばれたくないと思うなら、その企業が掲載している(載せていた)転職サイトはダメだ。
企業側が登録会員のリサーチ機能を使う場合は、言うまでもなく企業側の管理画面にログインしなければならない。
掲載中であれば探し出せるが、基本的に掲載終了後はリサーチ機能が使えない転職サイトが通例である。
従って転職サイトに登録する前に、掲載会社に今の会社や前職の企業が掲載していないことをチェックしてみてほしい。
転職サイトの検索窓に、あなたの企業名を入れればすぐにチェックできる。
「掲載が終了している求人です」と表示されたりすると、これは過去に掲載をしたことがある裏付けだ。
今は出ていなくても今後掲載されるかもしれない。注意しておいて損はないだろう。
ちなみにここまで警戒しても、先述した「非公開設定」さえしていれば基本的には大丈夫だ。
しかしどうしても不安に感じるという方は、その転職サイトは控えておいた方がいいだろう。
今の勤め先がメジャーな会社だったりすると、おおかたの転職サイトに掲載している。
大手に勤める方、大手に勤めていた方は特に気をつける必要があるだろう。
在職中の転職サイト利用の注意点7.「取引先企業は応募しない」
応募してしまうと、名前や現在の企業名などWEB履歴書のデータは公開されてしまう。
もちろん応募した会社のスタッフが、今の会社に報告するパーセンテージは低い。
しかし密な取引をしていたり、スタッフ同士が仲が良かったりすると、バレてしまう可能性はゼロではないだろう。
応募しなければバレないのだが、転職サイトから今の企業の取引先企業にエントリーするときは要注意だ。
ここまでは、「在職中に転職サイトの利用がバレないための7つの注意点」をお伝えしてきた。
在職中の転職サイト利用がバレないためには何に気をつければいいか、理解していただけたことだろう。
ただし在職中に「転職の意思」が上司などにバレるのは、何も転職サイトの利用だけではない。
そこで次の章では、転職サイト利用以外の「在職中に気をつけるべきこと」についてご紹介しよう。
転職サイトの利用以外にも在職中には気をつけるべきことがある
転職サイトを活用することによる職場バレのほとんどが、「自身の気のゆるみ」が原因だ。
転職サイトを利用するなら、転職活動だけに気を取られ、仕事が大雑把になることがないよう注意しよう。
転職活動が漏れるだけでなく、今の職場での評判が応募先の企業に把握されることがないとも限らない。
同業他社への転職であれば、そのリスクは高くなる。応募先の企業にバレて不利になる言動は慎もう。
内定が決まっても引き継ぎは手を抜かない
責任のある仕事を委ねられている場合などは、引き継ぎの手配もしっかりと行っておく。
仕事の流れや、取引先のスタッフは誰かなど、自分しか把握していないことも後の人がわかるようにしておこう。
退職日まできちんと役に立っていれば、どこに仕事ぶりを把握されても好印象を与えられる。
そのうえ、あなた自信も気持ちがよいはずだ。新しい勤務地での仕事への自信にも影響を及ぼすだろう。
最後に押さえておきたい重要ポイントまとめ
なぜ在職中に転職サイトの利用がばれてはいけないのか
- 在職中に転職サイト利用がバレると余計なエネルギーを使う
在職中に転職サイトの利用がバレないための7つの注意点
- 勤務先のPCなどで閲覧しない
- 勤務先のメールアドレスを登録しない
- 電話がないように工夫する
- 履歴書の非公開設定をする
- 会社名を不用意に書かない
- 職場が掲載しているサイトは利用しない
- 取引先企業は応募しない
転職サイトの利用以外にも在職中には気をつけるべきことがある
- 転職活動中も今している仕事に全力を注ぐのが転職後にも活きてくる。
- 内定が決まっても引き継ぎは手を抜かない
コメント・ご意見はこちらにお願いします