転職活動では、就職活動と同じように面接という壁を越えなければならない。
面接では、志望動機の他に良く聞かれる質問がある。それは「長所と短所」だ。
人間、誰しも長所と短所はある。
しかし、自分の長所と短所が「業種・企業に合わない」と判断されてしまうのでは?と不安に思う方も多いだろう。
実際に、「受けの良い長所・短所」は職種ごとに変わってくる。
今回の記事では、面接官に受けの良い長所と短所を職種別に紹介していこう。
自分にも当てはまる長所・短所だと思ったら、参考にしても良い。
面接対策に悩んでいる方は、今回の記事を参考にして成功を掴んでほしい。
【職種別】受けの良い転職面接の「長所」と「短所」
職種ごとに仕事内容も変われば、それに伴って向いている・向いていない性格も変わってくる。
希望する職種の仕事内容に合わせて考えると、より面接官に受けの良い回答ができるだろう。
この章では、職種別に受けの良い長所・短所を紹介していく。
自分の希望する職種や、自分の長所や短所に合いそうな職種を確認していこう。
一般事務職
一般事務職は、特に人気のある職業だ。
業種によって仕事内容も変わるが、基本的にはサポート役として動くことが多い。
一度に複数の作業をこなすことも多く、コツコツと仕事をこなしていくことが苦痛にならない人に向いているだろう。
長所
サポート役として、複数の仕事を頼まれることが多いのが一般事務職だ。
そのため、一般事務職を希望する方は、「真面目」や「責任感が強い」といった誠実さが分かる長所で内容を考えると良いだろう。
回答例は以下のとおりだ。
一般事務の長所の回答例
「私の長所は、真面目で責任感の強いところです。
会社に貢献したい、人の力になりたいという思いから積極的に仕事を探すように心掛けています。
責任を持って仕事をした分、仕事を終えた時の達成感が強く、次も頑張ろうと思えます。
前の職場では、そうすることで自分のモチベーションも保つことができました。」
短所
「真面目・責任感が強い」などの長所を持つ人は、その分仕事を「抱え込みすぎ」てしまうことや、「人からの頼みを中々断ることができない」といった短所がある。
その点を、改善するために心掛けていることを加えて答えよう。
一般事務の短所の回答例
「私は、責任感が強い分抱え込みやすいところがあります。
仕事を探しに行くほか、社員の方から仕事を頼まれることも多くありました。
人の助けになりたいという思いが強かったためか、基本的に仕事を断ることはありませんでした。
その結果、抱え込みすぎてしまい逆に仕事を手伝ってもらうなどの迷惑をかけてしまったことがあります。
それ以降は自分ができる仕事量をしっかりと把握し、抱え込みすぎないように心掛けております」
営業職
営業職は、顧客のニーズを読み取った上で提案に結びつける職業だ。
自社の商品を、いかに売り出すことができるかという点が重視される。
顧客との間に信頼関係を築いていかなければならないため、相手が求めているものを上手く読み取ることができる方は特に向いている職業だろう。
長所
営業職で受けの良い長所は、「忍耐強さ」だ。
営業では提案を断られることは非常に多い。
成功するまで行動し続けるような忍耐強さを持っていることをアピールすると好印象だ。
営業職の長所の回答例
「私には忍耐強さがあります。
前職も営業職でしたが、最初は中々個人での成績が伸びず、悩んだこともあります。
しかし、持ち前の忍耐強さで諦めずに仕事に打ち込むことができました。
徹底的に顧客のニーズを把握しようと勉強を続け、最終的には月間でトップの成績を出せるようにまで成長することができました。
この忍耐強さで、御社でもトップの成績を収められるように努力致します。」
短所
忍耐強いは、別の言い方をすると短所にもなる。
「あきらめが悪い・しつこい」などが、その一例だ。
短所を答える時は、忍耐強さが理由で起きた失敗経験を思い出してみてほしい。
営業職の短所の回答例
「私は粘り強く、一度の失敗ではくじけることがありません。
一度断られたとしても、別の提案をするように心掛けています。
この案なら契約したいと言ってくれたお客様もいましたが、繰り返し提案をすることで『しつこい』と怒られてしまうこともありました。
それ以降は相手の様子を慎重に伺い、引き際やしつこいと思われないような再提案の仕方を考えるようになりました。
そうすることで、より良い提案ができるようになったと思います。」
マーケティング職
マーケティング職では業種にもよるが、基本的に他の部署との連携が多い職だ。
宣伝・営業・商品開発など、全体との連携を図っていかなければならない。
人をまとめることが得意な方は向いている職だろう。
長所
マーケティング職で受けの良い長所は、「リーダーシップがある・主体性がある」などのリーダー性だ。
人と関わることが好きという方はこの職に向いている。
その中でもチーム全体をまとめることが得意だったり、企画の提案や意見を積極的に発言してくれたりするような人材は特に印象が良いだろう。
マーケティングの長所の回答例
「私には主体性があります。
他の方からの指示や意見を待つだけでなく、自ら考えて積極的に発言をするように心掛けております。
また、元々の仕事内容もそのままおこなうのではなく、効率化を図るために改良点などを考えることもありました。
上司と相談をしながら改良をしていったことで、前の職場ではより仕事がスムーズにおこなえるようになりました。
マーケティング職でも、私のこういった長所は活かせると考えております」
短所
主体性があるなどの長所は、時に「独裁的・自己主張が強い」などの短所を引き出してしまうことがある。
独裁的な上司やリーダーになってしまった経験がないかを思い出し、反省点を回答の中に組み込んでいこう。
マーケティング職の短所の回答例
「私は長所であるリーダーシップを発揮しようと、人をまとめる機会があれば積極的に立候補してきました。
しかし、『独裁的』なまとめ方をして、チーム全体の雰囲気を悪くしてしまった経験があります。
意見が中々出ず、私が一人で物事を決定してしまったことが原因です。
その後チーム全体に謝罪をし、しっかりとチーム内で相談ができる体制を整えて仕事を進めるようになりました」
総務職
総務職は、企業が円滑に動けるようにさまざまな立ち回りをする場合が多い。
社内整備や来客対応、会社によっては経理などを兼任する時もある。
臨機応変な対応が必要となるため、器用な方には向いている職業だろう。
長所
総務職で対応する仕事は非常に多い。
そのため、「フットワークが軽い・仕事の切り替えが早い・臨機応変」などの長所が特に好印象のようだ。
総務職の長所の回答例
「私の長所は、「仕事の切り替えの早さ」です。
以前は一般事務職でしたが、社員人数が少なかったため、さまざまな作業を事務が担っていました。
元々フットワークも軽かったため、色んな仕事の知識を積極的に取り込んでいくことができました。
その結果多くの仕事を覚えることができ、その会社で求められるほぼ全ての仕事に対応することができるようになりました。」
短所
臨機応変を別の視点で見ると、「計画性がない」という短所にもなる。
行き当たりばったりの対応は、失敗することもしばしばだ。
臨機応変に対応しようとして、失敗してしまった経験を思い出してみよう。
総務職の短所の回答例
「臨機応変に対応しようと日々努力を重ねていますが、その反面で計画性のなさが出てしまったことがあります。
初めての仕事内容に行き当たりばったりで対応してしまい、時間がかかったことがありました。
きちんと周りに確認を取らなかったのが原因です。
そのため、臨機応変な対応かつ正確な仕事がおこなえるように、周りへの確認などを心掛けるようになりました。
それ以降、同じような失敗は減っていったと思います」
経理職
経理職は、数字を扱う重要な役割の仕事だ。
少しのミスが、大きなトラブルとなる可能性も高い。
慎重に進めなければならない仕事だが、早さも求められる。
効率化を図ることが得意な方には向いている職業だろう。
長所
正確な仕事を行うために必要なのは、やはり「集中力・責任感」だ。
少しのミスがトラブルに繋がる職業には特に大切なポイントになる。
責任感があり、集中して作業をおこなえるという方はそこを積極的にアピールすると良いだろう。
経理職の長所の回答例
「私には集中力があり、慎重に作業をおこなうことができます。
以前の職場にはレジ締めなどの仕事がありました。
計算ミスの少なさを認められて、途中からは私の仕事として任されるようになりました。
その中でも、より素早く計算ができるようにと工夫をこらしていたためスピーディーに仕事を終わらせることが出来るようになっていきました」
短所
集中力は素晴らしい長所だが、「ひとつのことに集中しすぎる」とそれが短所となることがある。
優先順位が理解できていないと捉えられる時もあるので要注意だ。
集中している上で、気をつけていることなどを回答に組み込もう。
経理職の短所の回答例
「持ち前の集中力が、短所となってしまう時があります。
ひとつのことに集中しすぎて、周りにご迷惑をかけてしまった経験があります。
それ以降、周りをよく見ていなかったことを反省し、集中する中でも時々周りの様子を見るようになりました。
そうすることで、より優先すべきことが把握できるようになりました。」
開発職
開発職は、何を開発するかが会社によって違う。
しかし、ひとつのことを追求することが得意な人は向いていると、総じて言うことができるだろう。
何かを研究したり、調べたりすることが好きな方は向いている職だ。
長所
開発職では、繰り返し失敗しても次に進もうとする「前向きさ・ポジティブさ」が求められる。
前向きさがどういう面で発揮されてきたかを述べると、より説得力は強い。
開発職の長所の回答例
「私の長所は前向きなことであり、一度失敗してもすぐに気持ちを切り替えることができます。
以前は営業職で働いておりましたが、上手く行かないことも多くありました。
しかしそこで挫けはせず、『次は成功する!』という気持ちで前向きに取り組んで参りました。
前向きに改善点などを考えることで、より良い仕事をおこなえるようになったと思います」
短所
前向きさが長所の人は、時々「無意味な挑戦を続けてしまう」ことがある。
これが短所となり、大きな時間ロスとなることも多いようだ。
前向きさを長所として答えたい方は、こういった経験がないかを思い出してみて欲しい。
開発職の短所の回答例
「私は前向きに物事を捉えて仕事を進めていくことが得意です。
しかし前向きに取り組んだものの、成功に導くことができず大きな時間ロスになってしまった経験があります。
当時は、『良い案だからきっとどこかに受け入れてもらえる』と思って行動していました。
しかし、改善点などを考えることがなかったため、このような失敗に繋がってしまったのだと思います。
それ以降、失敗をする度に何がいけなかったのかを考えるようになりました」
面接官はここを見ている!転職面接で重要な2つのポイント
面接は、相手の人柄や能力、入社意欲などを確認するためにおこなわれている。
その中でも、転職面接で特に面接官が重視しているポイントがある。
重視されているポイントは以下のとおりだ。
応募者の能力やスキルの確認
就職活動でも同じだが、転職面接でも重視されるポイントは「能力・スキル」が挙げられる。
中途採用では、特に即戦力となる人材が求められている場合がほとんどだ。
そのため、特に能力面は重視されるポイントになる。
その業種・企業で活用できると思うスキルは、積極的にアピールしよう。
応募者が企業とマッチするかの確認
長所と短所などの質問から、面接官は応募者が「会社とマッチするかどうか・会社に馴染むことができる人材か」という面を見ている。
「長く勤めて欲しい・活躍して欲しい」と考えている企業がほとんどだ。
そのため、会社に馴染むことができるかどうかという問題は、非常に重要なポイントになるのだろう。
企業の求める人材に合っていない長所や短所はNG
上記でも紹介したように、企業は「会社や仕事内容とマッチする人材」を求めている。
そのため、その業種や企業に合わない長所・短所はあげない方が良いだろう。
仕事内容が合わなかった、雰囲気が合わないからといった理由で早期退職されてしまっては、企業側も困る。
入社後も活躍してくれそうな人材であることをアピールするため、希望する職種の特徴などは事前に調べた方が良い。
調べた上で、自分が仕事に活かせそうな長所・短所があればそれで内容を考えるのが望ましい。
また、短所を答える際は、長所に通ずるものを挙げると良い。
長所を別の視点で見てみると、短所が浮き出てくる。
短所の答え方に悩んだ場合は、長所から短所を考えてみよう。
伝わりやすい話し方を心がける
長所と短所以外でも言えることだが、質問に答える時は「伝わりやすい話し方」を心掛けると良いだろう。
分かりやすい伝え方ができる人材は、仕事をする上でも正確に物事を伝えることができる。
文章がまとまらず、だらだらとした回答を続けてしまうのはNGだ。
分かりやすく、簡潔に伝えるためのコツを掴んで内容を考えてみよう。
分かりやすい話し方のコツは、以下のとおりだ。
分かりやすい話し方のコツ
- 結論を先に伝える
- 結論に説得力を持たせるためにエピソードを加える
- 今後どういった活かし方をするか・努力をするかなどで締める
この3つを守って内容を考えれば伝わりやすく、簡潔に長所と短所を答えることができる。
回答内容を考える際は意識して欲しい。
短所は対処する姿勢を見られている
長所と短所を答える時は、特に短所の答え方に注意が必要だ。
面接官は、その短所をどう対処しているか・克服しているかという応募者の姿勢を見ている。
ただ短所を答えるだけでは、十分な回答とは言えないだろう。
短所とは、自分にとっての「課題点」だ。
その課題から逃げずに、しっかりと取り組んでいることを伝えるのが大切なポイントになる。
対処法を答えない応募者は、入社後に「製品の仕様だからそこは仕方がない」「取引先の頭が固いから仕方ない」などの責任転嫁をする人材だと思われる可能性が高い。
そう思われないためにも、自分の短所を理解した上で
- どう乗り越えようとしているのか
- どういう改善を試みているのか
それらを明確に答えよう。
まとめ
一般事務職の長所・短所
- 長所:真面目、責任感が強いなど、誠実さを伝える
- 短所:抱え込みすぎたり、頼みを断れなかったりする点を改善するために心がけていることを伝える
営業職の長所・短所
- 長所:忍耐強さをアピールすると好印象
- 短所:諦めが悪い・しつこいなど忍耐強さが影響した失敗経験を伝える
マーケティング職の長所・短所
- 長所:リーダーシップや主体性をアピールする
- 短所:自己主張が強いなど、独裁的なリーダーになった経験の反省点を伝える
総務職の長所・短所
- 長所:臨機応変に対応できることが好印象
- 短所:計画性がない、行き当たりばったりで対応した経験を伝える
経理職の長所・短所
- 長所:集中力や責任感がアピールになる
- 短所:集中しすぎることは短所として使える
開発職の長所・短所
- 長所:失敗しても進み続けられる前向きさやポジティブさが好印象
- 短所:無意味な挑戦を続けてしまった経験を、反省点を含めて伝える
面接で重要なポイント
- 応募者の能力やスキルが求めているものと合っているかを見られている
- 企業の欲しい人材とマッチしているかの確認をされている
- アピールするのは、求められている人材に合っているものを選ぶ
- 伝わりやすい話し方を心がける
- 短所を伝えるときには、改善・対処する姿勢を伝える
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