転職用の履歴書を送る封筒色といえば、あまり意識しない人が多い。
しかし、たかが封筒の色といっても、実は転職の合否を左右する要素であることは忘れてはいけない。
あなたも転職用の履歴書を送る封筒色について、以下のような不安・疑問をもっていないだろうか?
- 転職の時に履歴書を入れる封筒の色は何色にすべき?
- 茶色の封筒と白色の封筒があるけど、どっちにすればいいのか
- 転職用の履歴書を送る時に、封筒色以外でも注意すべき点はあるのか
上記のような考えを解決しないのであれば、転職用の履歴書をマナーよく送付することはできないだろう。
そこで転職用の履歴書を送る封筒色について、筆者が今回の記事で伝えたいのは、
- 転職の時に履歴書を入れる封筒の色は、白色にすべき
- 転職用の履歴書を送る時、封筒色以外でも注意すべきポイントが7つある
ということだ。
転職の時に履歴書を入れる封筒の色は何色にすべきなのか
履歴書を入れる封筒はどういった物が良いのだろうか?
手軽に入手できるものとしては白や茶、または水色などが想定できる。
選択する色によって面接官の評価が良くなったり、または低下したりすることはあるのだろうか。
転職のための履歴書をいれるなら白色封筒がベスト
志望する企業に履歴書を出すとき、茶色の封筒を採用するとマイナス評価の対象になるとよく言われている。
その他にもインターネット上のクチコミなどを見ると、「常識外のものでなければ何でもOK」と案内されることが多い。
または「白、茶、水色ならばOK」であったり、「白色無地でなければ不合格になる」などの意見を目にする。
だが、失敗しない封筒を選択するとすれば、「白色無地がセオリー」という結論が導かれる。
履歴書を送る封筒は「履歴書在中」あるいは「応募書類在中」といったフレーズを朱色で記入することが一般的だ。
「茶封筒でもこの記載があるのなら早く見つけてくれるのでは?」という見方もある。
確かに区別するためのわかりやすい目印にはなるが、担当者が届いた封筒の全貌をチェックするかどうかは分からない。
机に郵便物が積まれていれば、ひと目見て先送りにすることであろう。
また、茶封筒は形式的な郵便物に多く使用される傾向が強いため、印象面でも良いとは言い難い。
「茶色は絶対にNG」ことはないが、担当者に届くことが遅延することは避けたいところだ。
また茶封筒より上質でより良いイメージを与えることができたりと、白色封筒の方が優れているのは間違いない。
転職用の履歴書は茶色封筒に入れると勘違いが起こる
企業には多くの郵便物が送られてくる。
その大きさも封筒もそれぞれだが、届く封筒は茶色のタイプが多い。
これは価格が安いために、茶封筒を選ぶ会社が多いからと予測できる。
特に事務的な業務で書類を郵送するケースでは、企業間での書面送付には茶色の封筒を活用することが一般的だ。
履歴書は重要書類である。茶封筒を採用しての郵送で考えられる問題は、他の郵便物と一緒になるという恐れだ。
担当者に送達されないとまではいかなくとも、開封される時が遅れてしまう可能性は十分に想定できるであろう。
企業の担当者は、エントリーシート選考や面談のみを勤務内容にしているわけではない。
日常業務をこなしつつ、雇い入れの仕事を並行して受け持つことが通例である。
人によっては、履歴書以外の資料が一日に何件も降りかかる人もいるであろう。
重要度の高い仕事をしている場合、郵送物の処理は保留するという例も珍しくない。
履歴書は送って完了ではない。
担当者がチェックして選考をし、評価が得られれば面接になる。
求職者側としても、書類を送付した後は早めに選考結果を教えてほしいというのが心情だろう。
だからこそ他の書類に紛れてしまうことにより、合否の連絡が遅れるということは避けたいものだ。
転職の履歴書を白色封筒にすると印象が良くなる
茶封筒が目立たないというウィークポイントは、上記で説明した通りである。
しかしながら、白色封筒であればほかの荷物に紛れてしまうおそれが無いかというと、そうとは限らない。
封筒が白の書類が並はずれて珍しいわけではないからだ。では白が良いとされる要因はなぜであろうか。
目立つか目に付かないかという要点に絞れば、これはあくまで対比させたときの問題である。
「茶色よりも白色の方が分かりやすい」というほどのレベルだ。
また、封筒に記された「履歴書在中」「応募書類在中」のテキストも、白ベースの方が映える。
これらの理由が、白色が良いという理由に拍車をかけているのだ。
次に印象の問題についてだが、茶封筒は業務用品として安価なものが大半なので、キチンとした作りのものとは言い難い。
事務的な印象は拭えず、全体的に安っぽい印象がもたらされてしまいがちである。
白色封筒は、茶封筒と比較したら値段が少し高いものがたくさんあるが、その分だけクオリティーが良い。
また上品な印象のみならず、白には清潔なニュアンスもある。
上記のような理由から、履歴書を入れ込む封筒は白が合っていると言えるであろう。
ここまでは、「転職の時に履歴書を入れる封筒の色は何色にすべきなのか」をお伝えしてきた。
転職の時に履歴書を入れる封筒の色は白色にすべきだと、理解していただけたことだろう。
ただし転職の時に送る封筒色は何色にすべきなのか知ったところで、安心してはいけない。
実は転職用の履歴書を送る時は、封筒色以外でも注意すべきポイントがあるのだ。
そこで次の章では「転職用の履歴書を送る時に封筒色以外でも注意すべき7つのポイント」についてご紹介しよう。
転職用の履歴書を送る時に封筒色以外でも注意すべき7つのポイント
履歴書を送付する時、封筒色以外にも注意すべきポイントがある。
もしマナー違反の送付方法をすると、採用担当に悪印象を招かれる可能性もあるだろう。
この章では無事に相手に到達し、かつ好印象を獲得できる「正しい履歴書・応募書類の郵送マナー」を紹介する。
先に結論をいっておくと、以下のポイントに気をつけるべきだ。
- 履歴書と一緒に送るべきモノを忘れない
- カバーレターまたは送付状を同封する
- 封筒の宛名は黒と赤のペンを使用してマナー通りに書く
- 履歴書の送付は速達にすると多少のアピールになる
- マンガや記念切手は利用しないのがベター
- 履歴書を郵送しても電話連絡はしなくてOK
- メール便や宅配便で履歴書を送付するのはNG
それぞれ詳しく解説していこう。
履歴書と一緒に送るべきモノを忘れない
履歴書を郵送する際、何を下準備する必要があるか、理解されているだろうか。
転職の場合なら、職務経歴書などを企業の求めに応じて差し出す必要がある。
またそれ以外にも、以下のような書類を用意するようにしよう。
- 履歴書
- 企業からオーダーされた書類
- 履歴書を入れる白でA4サイズの封筒
- 全ての書類をまとめていれるクリアファイル
- 添え状 (詳しくは後述)
なお、履歴書や応募書類は郵送する前にコピーを取り、手中に予備(写し)を残しておこう。
面接では郵送した書類に記された内容を元に質問されるため、どんな事を書いたかしっかり覚えておくためだ。
カバーレターまたは送付状を同封する
あなたが仕事で書類をメールで送信する際、本文には「書類ファイル添付」といった件名を記入するだろう。
履歴書を郵送する際も、封筒を開いてみると何の一言もなく応募書類だけが封入しているのはちょっと不作法だ。
モラルのない人だと捉えられないよう、A4・1枚程度の簡単なものでOKなので、添え状を仕込むようにしよう。
封筒の宛名は黒と赤のペンを使用してマナー通りに書く
封筒に宛名を書く際、使用する道具は次の通りだ。
その度ごとに探しに行かずに済むよう、前もって用意しておこう。
- サインペン(黒および黒)
- 定規
- のり
- えんぴつ
- 消しゴム
封筒が大きいので、宛名書きをする折には、黒のサインペンがベター。
ボールペンだと分かりにくく、油性マジックは裏に貫通してしまう可能性がある。
手書きはプレッシャーを伴うものだが、字の上手い下手は無関係だ。丁寧に、精魂込めて書こう。
まずは郵便番号記入部分に郵便番号を記載する。
欄がない封筒を使うケースでは、封筒の右上にそのまま郵便番号を記述すればOK。
特に赤ペンで記載枠を書く必要はない。
つぎに封筒の右サイドに宛先のアドレスを書くことになる。
都道府県から縦書きにし、建物名なども略さずに書き込みしよう。
また封筒の真ん中やや右に企業名を書く。「株式会社」を端折ったり「(株)」とするのは絶対にしてはいけない。
さらに企業名の次の行に宛名を書こう。少し大きめの文字で受け持ちの部署・課から書き始める。
最後に表面の左下に赤いペンで「履歴書在中」と書き入れて、定規を使って四角く囲こう。
たくさん出す事がありえる人は、文房具店や100円ショップで「履歴書在中」のスタンプを買うのもアリだ。
宛名を書く際は、必ず応募先会社が提示した送り先であるかどうかを確認しよう。
ちなみに裏は封筒の左下に、あなたの住所・名前・郵便番号を縦書きで記入する。建物名などをカットしないように。
必要書類を全て入れたら、封筒の裏面いっぱいにノリを付け、封をする。その上から「〆」と書いて完了だ。
履歴書の送付は速達にすると多少のアピールになる
提出が遅れてしまった場合など、よっぽどの理由がない以上、通常郵便で構わない。
しかし迅速に送付したというポイントで、速達郵便を採用した方がアピールに繋がる場合もある。
また、履歴書の到着をもって応募と扱われる場合には、先方に届く一足先に募集が終了する場合もあろう。
そのような少しでもリスクを少なくするために、速達で差し出すというジャッジも良い。
もちろんアピール目的でもOKだ。
マンガや記念切手は利用しないのがベター
自分で切手を貼って投函するケースでは、切手選びを慎重にしてほしい。
キャラクターものや漫画の切手、何かの記念切手といった類いは、良くも悪くも印象に残りやすいのだ。
花の絵柄や名所の絵柄など、メジャーなものを選ぼう。
窓口で手続きをするケースでは、切手の代わりにシンプルな「郵便証紙」が貼られる。
絵柄などの種類はなくシンプルなデザインだが、稀に切手の在庫に余裕のある場合は要注意だ。
「○○の切手をお貼りしてもいいですか?」と聞かれ、記念切手や突飛なデザインの切ってを貼られる場合がある。
その場合も、ちゃんとデザインを確認した上で同意するように心がけよう。
履歴書を郵送しても電話連絡はしなくてOK
いくら先方が「履歴書を送付して」とオーダーしたからといえ、無言で応募書類を送付するのは少し無作法な印象がある。
とはいえ、エントリーする人全員が電話を掛けてきたら、どうか考えてみてほしい。
何十人・何百人と応募が集結している企業では、忙しすぎてとてもじゃないが受けきれないだろう。
事実、送り状を同封しているため、前もっての連絡はしなくてOKだ。
ただし、人気の求人や企業にエントリーする際になど、応募が既に締め切りされそうな時は話が変わってくる。
「応募書類を送っても、まだ間に合いますか?」と電話でチェックすればよいであろう。
メール便や宅配便で履歴書を送付するのはNG
郵便分類上、履歴書は「一般信書」に該当する。
郵便法というルールで、「総務大臣の了承をもらった信書便事業者しか配達できない」に規定されている。
現在、総務大臣の許可をもらった「信書便事業者」は現時点では日本郵便のみだ。
その他の配達会社は「信書便事業者」に相当しないため、メール便や卓球便での送付は法律的にアウトになる。
知らずに送って法に問われるかはケースバイケースだが、少なくとも送付される採用担当側は良い印象を受けないだろう。
最後に押さえておきたい重要ポイントまとめ
転職の時に履歴書を入れる封筒の色は何色にすべきなのか
- 転職のための履歴書をいれるなら白色封筒がベスト
- 転職用の履歴書は茶色封筒に入れると勘違いが起こる
- 転職の履歴書を白色封筒にすると印象が良くなる
転職用の履歴書を送る時に封筒色以外でも注意すべき7つのポイント
- .履歴書と一緒に送るべきモノを忘れない
- カバーレターまたは送付状を同封する
- 封筒の宛名は黒と赤のペンを使用して、マナー通りに書く
- 履歴書の送付は速達にすると、多少のアピールになる
- マンガや記念切手は、利用しないのがベター
- 履歴書を郵送しても、電話連絡はしなくてOK
- メール便や宅配便で履歴書を送付するのはNG
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