転職といえば、同僚や上司に告知してまで大々的に行うべきことではない。
こっそりと転職活動をして、すべてが決まったあとに告知するのがベストなのは目に見えている。
しかし最後までばれずに転職活動ができる人は、意外とすくない。
多くの人が失敗してしまい、会社に転職がばれてしまうのだ。
- 在職中の転職活動がばれると、どんな問題がでるのか?
- 転職活動がばれるケースとは、どういった状況なのか
- ばれることない転職活動をするにはどうすればいい?
上記のような考えが頭をよぎり、なかなか満足いく転職活動ができていない人が多いのが事実。
そこで転職がばれることに不安を抱いている人に、今回筆者が伝えたいのは、
- 在職中の転職活動がばれると数々の実害を受ける
- 転職活動がばれる人には「特徴」がある
- ばれない転職活動をするためには6つのコツがある
ということだ。
在職中の転職活動がばれると数々の実害を受ける
今の仕事を続けながら転職活動にチャレンジする場合、転職活動をしていることが周りに気づかれないようにしなくてはならない。
それは転職活動をスムーズに実行し、転職を成功させることを望むなら絶対に必要なことだと言える。
万が一会社の人に転職活動中であることが気付かれてしまったら、一体どういったことが生じるのか。
職場の部下、同僚が会社を退職しようと転職活動をしていることについて前向きにとらえてくれる人というのはそういない。
そして不快な感情は何らかのアクションとして、あなたに降りかかってくることになってしまう。
実際に転職活動していることが知られてしまった人に話を聞くと、次の様な悲劇が起こってしまっている。
- 上司や同僚から会社で無視されるようになった
- 重要な仕事どころか普通の仕事すらなくなった
- 上司や説教をされ、嫌がらせのように仕事が増えた
- ボーナスや給料の査定が大幅に下がった
- 有給がとれずに休日出勤が多くなってしまった
特に多いのは人間関係のトラブルだ。会社に行きたくなくなったという意見がとても多い。
転職活動はすぐに終了するとは限らない。通常でも2ヶ月、長期間に渡る場合だと半年以上要する人だっている。
それだけの期間、周りに白々しい目で見られながら、度々実害も受けながら過ごすというのは想像以上に辛いだろう。
もしばれた段階で転職活動をストップしたとしても、疑いの目は晴れない。
一度転職しようとした「姿勢」に対して完全に容認できないという人も多くいる。
元の状態に戻るのは並大抵ではない時間がかかってしまうし、下手したらもうどうしようもないことだってある。
転職がばれるかどうかは自分でコントロールできる
もし転職が勤め先の上司や同僚にばれてしまった場合、その責任は誰でもなくあなた自身にある。
自分が注意して転職活動をスタートさせていれば、転職活動を敢行していることがばれる恐れはほぼない。
ばれるのはあなた自身の油断、リスク管理不足などが元凶なのだ。
ただ逆に言えば、自分が警戒しながら転職活動をすれば外部に知られる可能性をほぼゼロに変えることができる。
ばれたらどうしようなんて不安に思う必要はない。実践すべきことをやればいいのだ。
ここまでは、「在職中の転職活動がばれると数々の実害を受ける」ことをお伝えしてきた。
在職中の転職活動がばれるとどんな被害が出るのか、理解していただけたことだろう。
次の章では「転職活動がばれる3つの特徴」についてご紹介しよう。
転職活動がばれる3つの特徴
では転職活動を敢行していることがばれてしまう人とはどんな人間なのだろうか。
以下のような特徴がある人は、非常に危険だ。あなたも当てはまっていないだろうか。
- 人の視線を気にしない
- 他人を信用しすぎる
- 自分のことばかりしゃべる
人の視線を気にしないと転職活動がばれる
自分のことなんて誰もチェックしていないだろうと思って、注目度を気にせずにあれこれと活動しているとアウトだ。
意外な部分で注意を向けられていて、自分が知らないうちにばれてしまっているなんていうことが数多くある。
そこまで人の視線を心配りすることはくたびれるだろう。
しかし絶対にばれてはダメなことをやっているなら、その自覚を抱きながら行動しなくてはならない。
思いがけないタイミングで偶然見られてしまうというのは想定できること。
そこから話がどんどん広がってしまう恐ろしさをあらためて自覚すべきだ。
他人を信用しすぎると転職活動がばれる
人のことを信用しすぎて「多分大丈夫だろう」と楽観視してしまう人も危険だ。
どんなに仲の良い友人、信頼に値する人であっても100%裏切ることのない確証はどこにもない。
可能性が1%もあるならば用心すべきだ。避けることができるならば、回避すべきである。
自分のことばかりしゃべると転職がばれる
ついあれこれと自分自身のことを話したがる人はいるだろう。その心中はわからなくもない。
しかし人に話したタイミングでその話が広がってしまうリスクは、とても高いことを忘れてはならない。
「誰にも言わないで」と言ったところで、その人がまた違う人に「誰にも言わないで」と言って拡散するのだ。
ここまでは、「転職活動がばれる3つの特徴」をお伝えしてきた。
転職活動がばれる人にはどんな特徴があるのか、理解していただけたことだろう。
ただし、特徴を知ったところで、普段の行動でどういう点を気にしたらいいのか分からないのもあるのではないだろうか。
そこで、次の章では「転職活動がばれないためのコツ」を具体的に見ていこう。
転職活動がばれないようにするための6つのコツ
では具体的に転職活動を内々に進める為には、どういった点を留意していけばいいのだろうか。
以下のようなコツを試してみるといい。即効性がある「使えるテクニック」ばかりだ。
- 転職がばれる原因である「電話・メール」の扱いに要注意
- 意外とばれる可能性が高い「転職フェア」には行かない
- 会社で転職関連情報を調べない
- 他人には転職のことを話さない
- 転職がばれるのを防ぐためにも仕事は精進する
- 転職活動がばれた時の言い訳を考えておく
転職がばれる原因である「電話・メール」の扱いに要注意
転職エージェントを利用するケースだと、メールの連絡だけではなく電話もよく使うことになる。
電話の時間は基本的に土日あるいは平日の夕方以降にしてくれるだろう。
しかし残業をしていると、ちょうどそのタイミングに電話がくることがあるのだ。
もしまだ仕事をしていて身近な所に同僚がいる状態で、電話が入ってきた時は大問題だ。
電話に「転職エージェント」やキャリアエージェント会社の名前が表記されてしまうとどうであろう。
「もしやこの人は転職活動してるのでは?」と思われて当然だ。
電話の画面は見られてしまうおそれが多々ある。
だからこそスマホの連絡先の表示名は暗号めいた名前にしておく必要がある。
転職サイトのメール受信先に要注意
転職サイト経由でばれたという事例はさすがに耳にしたことがない。
しかし念の為、転職サイトでセッティングしておくべきことがある。
それは社内で「レジュメ」を見られないようにブロックしておくということ。
スカウト機能を利用するケースだとレジュメを登録する必要が生じる。
そしてそのレジュメを目にして企業はオファーメールを送るという仕組みだ。
レジュメによって名前は見ることは不可能だが、年齢や職歴や職務内容といったことは見える。
つまりは、万が一社内の人がチェックすれば個人を限定することも困難なわけではないのだ。
ただレジェメでばれることを無くす為に、特定の法人が自分のレジュメを見ることができないようにするシステムがある。
例えば、大手の転職サイト「リクナビNEXT」ではレジュメ公開ブロックという設定がある。
「レジュメ公開ブロック」設定手順
- ログイン後、トップページ右上の「各種設定」をクリックする。
- 「レジュメ公開ブロック」の[確認・変更する]ボタンをクリックする。
- [設定する]ボタン、または[追加][変更]ボタンをクリックする。
- 全角カタカナの社名で検索し、検索結果に表示された該当企業にチェックを入れる。※所在地も併せてご確認ください。
- [保存する]ボタンをクリックする。
- 企業リストを確認し、[保存する]ボタンをクリックする。
※引用元:「リクナビNEXT「リジュメ公開ブロック」とは?」より
せっかくの便利な機能だ。使わない手はない。
これは、転職者が気にするところなので、リクナビNEXTに限らず、他の転職サイトでも当たり前のように機能が付いている。
あらかじめ自社は必ずブロックしておくようにしよう。
フリーメールを採用してリスク回避
メールアドレスは転職関連のみで利用する「フリーメール」を作成し利用することを推薦する。
普段使っているメールだと、メッセージが来た時に色々な情報がディスプレイ上に出る人もいるだろう。
そんな人が画面を見られてしまっては、残念ながら絶対と言っていいほどの確率でばれてしまうに違いない。
スカウト機能を活用していると、転職サイトからのメールが想像以上に来ることになる。
そのため「利用のしやすさ」という面でも分けておくことを推薦する。
意外とばれる可能性が高い「転職フェア」には行かない
転職サイトを運営している企業が開催する転職フェアは、驚くほど大きな規模で行われ、大勢の人が参加する。
まとめてたくさんの企業をチェックできるというのが最大のアドバンテージだ。
しかし大勢のところに顔をだすことになるので、知り合いに出くわしてしまう可能性がある。
転職フェアに行っていることを知られたら、「転職活動中です」と堂々と言っているのと同じだ。
特に目的がないなら行かない方が良いし、行く場合には周囲にかなりの注意を払っておくことが求められる。
ばれるリスクを考慮して会社で転職関連情報を調べない
今はスマホを利用して、あらゆるところで転職関連の情報をチェックすることが可能だ。
転職ノウハウや求人情報、転職関係のメールチェック、その気になれば履歴書を書いて応募であろうともできる。
空き時間でどこでもできる点は、仕事をしながら転職活動を敢行している「時間がない人」には喜ばしいこと。
しかしもし出先でスマホで諸々の転職関連情報をチェックすることは、周囲に見られてしまう危険性も伴う。
意外にスマホの画面は、距離を置いていても目に入ってくるからだ。
そのためスマホで調べる状況では、周囲に最新の注意を払うようにしよう。
会社の中ではもちろん、通勤電車の時でも近くに知人はいないか、誰かに見られるポジションではないか要チェックだ。
ばれるのを回避するために他人には話さない
転職活動をしていることを勤務先のスタッフには絶対に漏らさないようにしよう。
仲の良い同期であろうと、同じ勤め先の人間には例外なく、どんなことをしても話さないようにするのが得策だ。
これだけで周囲に自分の話が広がる可能性を、一気に抑えることができる。
友人にも転職ネタは内緒にする
できることなら、会社とは無関係である学生時代の友人等にもおしゃべりしないほうが良い。
意外なところから話がバレてしまう可能性もある。
カフェや居酒屋などで転職の対話していた時にたまたま会社のスタッフがいるなんて事例は相当数ある。
せっかくの気分転換の時間にばれてしまうことになるなんて絶対に避けたいものだ。
人に話すということはハイリスクの行為だと忘れてはならない。最もリスクが低いのは誰にも漏らさないことである。
家族にも転職のことは口止めしておく
結婚している方ならばパートナーに隠しておくわけにもいかない。
転職は生活面にも大きく関わることなので、転職活動をスタートする前にしっかり話しあう必要があるだろう。
ただ転職活動の話においては、誰にも言わないようにキツく指示しておくべきだ。
家族が喋ったことから、話が漏れてしまいばれてしまったなんてケースもある。
転職がばれるのを防ぐためにも仕事は精進する
転職活動を始めると、はからずも次のことばかりを計算に入れてしまいがちだ。
「どうせ辞めるから」といい加減になる人も多いのだが、必須条件としてそれはしてはいけない。
周りに迷惑がかかるうえ、結果的に「転職するつもりではないのか?」と疑われることだって考えられる。
上司はこれまで何人か転職して退いた人を見ており、転職する人たちが辞める前にどんな反応をするかを熟知している。
だからこそ、できる限り今まで同様に仕事することが大切なのだ。
転職活動がばれた時の言い訳を考えておく
ここまで書いてきたコツを例外なく全て実戦していれば、転職活動がばれる心配はほとんどない。
しかし、思わぬところで何かしらを見られてしまう可能性もゼロではない。
例えば、平日に有給休暇をとって、面会に行くスーツ姿のところを発見された等のミスはよくあること。
転職エージェントの顔合わせに行くところを発見されてしまった、なんてこともありえる。
その為、色々なパターンで前もって言い訳は決めておいたほうがいいだろう。
最後に押さえておきたい重要ポイントまとめ
在職中の転職活動がばれると数々の実害を受ける
- 転職がばれるかどうかは自分でコントロールできる
転職活動がばれる3つの特徴
- 人の視線を気にしないと転職活動がばれる
- 他人を信用しすぎると転職活動がばれる
- 自分のことばかりしゃべると転職がばれる
ばれることない転職活動をするための6つのコツ
- 転職がばれる原因である「電話・メール」の扱いに要注意
- 意外とばれる可能性が高い「転職フェア」には行かない
- ばれるリスクを考慮して会社で転職関連情報を調べない
- ばれるのを回避するために他人には話さない
- 転職がばれるのを防ぐためにも仕事は精進する
- 転職活動がばれた時の言い訳を考えておく
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