コミットメントにはいくつか意味がありますが、代表的なのは「責任ある発言」です。
場合によっては、「確約」や「公約」なども意味します。
これで、とりあえずまずは「コミットメントとはどんな意味なのか」という疑問が晴れたと思います。
ただし「コミットメント」という言葉を、具体的にどう使えばいいのかは、まだわからないでしょう。
そこで次は「コミットメントの具体的な使い方と実例」について紹介していきます。
「コミットメント」の具体的な使い方と実例
「コミットメント」という言葉が、どんな時・どういう会話で使われるのか解説していきましょう。
今回紹介する「コミットメント」の具体的な使い方とシチュエーションは、以下の通りになっています。
・社内会議をしている時の「コミットメント」
・取引先と打ち合わせ時の「コミットメント」
・政治関係のニュース時の「コミットメント」
会話例とともに紹介していくので、今のあなたが一番近いシチュエーションの使い方をチェックしてみてください。
社内会議をしている時の「コミットメント」
社内会議をしている時に「コミットメント」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「今期の数字について、みんなの前で【コミットメント】をして欲しい」
部下:「私は前期の営業数字を超えたうえで、社内でのMVPも目指します」
わかりやすく変換
上司:「今期の数字について、みんなの前で【責任ある発言】をして欲しい」
部下:「私は前期の営業数字を超えたうえで、社内でのMVPも目指します」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「責任ある発言」という意味で「コミットメント」を使います。
「宣言して」「誓って」というニュアンスで「コミットメント」が出たら、「責任ある発言」という意味です。
「公約」という意味でも通じることは可能ですが、さすがに「確約」とは少し違うので注意してください。
社内会議で何か発言する時のコミットメントは、「責任ある発言」という意味で使うと覚えておきましょう。
取引先と打ち合わせ時の「コミットメント」
取引先と打ち合わせ時に「コミットメント」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
取引先担当:「納期についてですが、11日までで【コミットメント】してもらえますか?」
自社担当:「もちろんです。お待たせすることがないよう、【コミットメント】いたします」
わかりやすく変換
取引先担当:「納期についてですが、11日までで【確約】してもらえますか?」
自社担当:「もちろんです。お待たせすることがないよう、【確約】いたします」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「確約」という意味で「コミットメント」を使います。
「約束してほしい」というニュアンスとともに「コミットメント」が出たら「確約」という意味になるでしょう。
場合によっては「公約」「責任ある発言」という意味でも受け取れますが、「確約」がもっとも的確です。
取引先と打合わせ時に、何か約束を求められた時のコミットメントは、「確約」という意味だと覚えておきましょう
政治関係のニュース時の「コミットメント」
政治関係のニュース時に「コミットメント」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
ニュースキャスター:「A党の【コミットメント】が発表されました」
政治家:「我が党の【コミットメント】は消費税減税を成し遂げることです」
わかりやすく変換
ニュースキャスター:「A党の【公約】が発表されました」
政治家:「我が党の【公約】は消費税減税を成し遂げることです」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「公約」という意味で「コミットメント」を使います。
政治関係の話題で「コミットメント」が出てきたら、間違いなく「公約」という意味になるでしょう。
「責任ある発言」「確約」という意味でも通りはしますが、公の場での発言なので「公約」が適切です。
政治関係のニュース時で見るコミットメントは、「公約」という意味で使うと覚えておきましょう。
ここまでは、「コミットメント」の具体的な使い方と実例をお伝えしました。
どういうシチュエーションなら「コミットメント」を使ってもいいのか、また使うべきか理解できたと思います。
ただし「コミットメント」と似たような言葉や、実は意味が違う言葉については、まだわからないでしょう。
そこで次は「コミットメントと似たような言葉・間違えやすい言葉」について紹介していきます。
「コミットメント」と似たような言葉・間違えやすい言葉
「コミットメント」という言葉と一緒くたにされやすいのが、以下の言葉です。
・コミット力
・モチベーション
・リソースコミットメント
これらの言葉と「コミットメント」を比較して、使い方のポイントや意味の違いを浮き彫りにしていきましょう。
「コミットメント」と「コミット力」を比較
「コミット力(こみっとりょく)」の本来の意味は、責任をもって物事に関わる力です。
ビジネスにおいて「コミット力」は、「あの人はコミット力があるので信頼できる」のような使われ方をします。
一方、先述したようにコミットメントには「責任ある発言」「確約」「公約」などの意味があります。
コミットメントとコミット力の意味を比較するとわかると思いますが、これらは非常に近い意味を持つのです。
もし、あえてコミットメントとコミット力を一緒に使うのであれば、どんな用法になるでしょうか。
「コミット力のある人のコミットメントなら信用できる」という言い方が予想されます。
ちなみに実際のビジネスシーンにおいて、コミットメントとコミット力が一緒に使われるのは多くありません。
コミットメントは前章で示したようなシーンで使われますが、コミット力は別のシーンで使われています。
コミット力は、ビジネスマンの能力を評価する時に使われることが多いです。
「コミットメント」と「モチベーション」を比較
「モチベーション」の本来の意味は、やる気です。
ビジネスシーンにおいて「モチベーション」は、「モチベーションが低い」のような使われ方をします。
一方、先述したようにコミットメントには「責任ある発言」「確約」「公約」などの意味があります。
コミットメントとモチベーションの意味を比較するとわかると思いますが、これらは全く違います。
ただ相応のモチベーションがないと、コミットメントをするのが難しいのは間違いないでしょう。
「コミットメント」と「リソースコミットメント」を比較
「リソースコミットメント」の本来の意味は、残念ながら不明です。
ネットの情報や書籍で「リソースコミットメント」が出てきますが、意味がハッキリしていません。
そもそもリソースコミットメントは、一部の書籍で利用された言葉で、意味も明言されていないのです。
そのせいか、リソースコミットメントという言葉そのものは知っていても、意味を知る人は全然いません。
当然ながら、実際のビジネスシーンで使う人もほとんどいないため、スルーして良い言葉といえます。
仮に、あえて意味をつけるなら、「資源(リソース)を責任ある立場で運用すること」でしょうか。
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