クロージングにはいくつか意味がありますが、代表的なのは「最後の詰め」です。
場合によっては、「商談締結」や「代金決済の終了」なども意味します。
これで、とりあえずまずは「クロージングとはどんな意味なのか」という疑問が晴れたと思います。
ただし「クロージング」という言葉を、具体的にどう使えばいいのかは、まだわからないでしょう。
そこで次は「クロージングの具体的な使い方と実例」について紹介していきます。
「クロージング」の具体的な使い方と実例
「クロージング」という言葉が、どんな時・どういう会話で使われるのか解説していきましょう。
今回紹介する「クロージング」の具体的な使い方とシチュエーションは、以下の通りになっています。
- 上司と営業成績を確認する時の「クロージング」
- 仕事の進捗確認をする時の「クロージング」
- 取引先との打ち合わせ時の「クロージング」
会話例とともに紹介していくので、今のあなたが一番近いシチュエーションの使い方をチェックしてみてください。
上司と営業成績を確認する時の「クロージング」
上司と営業成績を確認する時に「クロージング」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「なかなか数字が取れていないけど、【クロージング】はちゃんとできているのか?」
部下:「もしかしたら【クロージング】は甘いかもしれません。今度同行してもらえますか?」
わかりやすく変換
上司:「なかなか数字が取れていないけど、【最後の詰め】はちゃんとできているのか?」
部下:「もしかしたら【最後の詰め】は甘いかもしれません。今度同行してもらえますか?」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「最後の詰め」という意味で「クロージング」を使います。
商談に関する話とともに「クロージング」が出てきたら、確実に「最後の詰め」という意味になるでしょう。
「商談締結」という意味ならまだしも、「代金決済の終了」という意味になることはないので、注意してください。
上司と営業成績や商談について話す時のクロージングは、「最後の詰め」という意味で使うと覚えておきましょう。
仕事の進捗確認をする時の「クロージング」
仕事の進捗確認をする時に「クロージング」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
上司:「A社さんの件だけど、【クロージング】はいつになりそう?」
部下:「まだ重役の方と話しができていないので、【クロージング】はまだまだ先になります」
わかりやすく変換
上司:「A社さんの件だけど、【商談締結】はいつになりそう?」
部下:「まだ重役の方と話しができていないので、【商談締結】はまだまだ先になります」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「商談締結」という意味で「クロージング」を使います。
「終わりはいつなのか?」のような会話で「クロージング」が出てきたら、「商談締結」という意味になるでしょう。
「最後の詰め」と勘違いされがちですが、進捗が進んでいる状態でないと使われることはないので要注意です。
仕事の進捗確認をする時のクロージングは、「商談締結」という意味で使うと覚えておきましょう。
取引先との打ち合わせ時の「クロージング」
取引先との打ち合わせ時に「クロージング」が出てくると、どんな意味になるのでしょうか。
以下の具体的な会話を見て、使い方と意味を理解しましょう。
元の会話
取引先担当者:「商品Aは納品とともに【クロージング】になるのでしょうか」
自社担当者:「はい、【クロージング】は納品後すぐにお願い致します」
わかりやすく変換
取引先担当者:「商品Aは納品とともに【代金決済の終了】になるのでしょうか」
自社担当者:「はい、【代金決済の終了】は納品後すぐにお願い致します」
使い方に関する解説
今回のようなシチュエーションでは「代金決済の終了」という意味で「クロージング」を使います。
お金の支払いタイミングに関する話で「クロージング」が出てきたら、「代金決済の終了」という意味になります。
「最後の詰め」および「商談締結」という意味で使われることはないので、注意してください。
取引先との打ち合わせ時のクロージングは、「代金決済の終了」という意味で使うと覚えておきましょう。
ここまでは、「クロージング」の具体的な使い方と実例をお伝えしました。
どういうシチュエーションなら「クロージング」を使ってもいいのか、また使うべきなのか理解できたと思います。
ただし「クロージング」と似たような言葉や、実は意味が違う言葉については、まだわからないでしょう。
そこで次は「クロージングと似たような言葉・間違えやすい言葉」について紹介していきます。
「クロージング」と似たような言葉・間違えやすい言葉
「クロージング」という言葉と一緒くたにされやすいのが、以下の言葉です。
- テストクロージング
- ダブルスタンダードクロージング
- ランディングページ
これらの言葉と「クロージング」を比較して、使い方のポイントや意味の違いを浮き彫りにしていきましょう。
「クロージング」と「テストクロージング」を比較
「テストクロージング」の本来の意味は、商談における「最後の詰め」に入る前の様子見です。
一般的にクロージングは「買いましょう!」などの言葉で締めますが、テストクロージングはそこまでいきません。
「買う予定はありますか?」「予算はいくらでしょうか?」「買えばあなたの不安は完全になくなりますよ」
上記のような「相手の意思を探る質問」や「買う気を増幅させるフレーズ」がテストクロージングになります。
ちなみに実際のビジネスシーンにおいて、テストクロージングの意味は曖昧です。
第三者にはクロージングに見えても、本人的にはテストクロージングのつもりだったりします。
また一般的にテストクロージングを積み重ねる人ほど、成約率が高くなる傾向があります。
「クロージング」と「ダブルスタンダードクロージング」を比較
「ダブルスタンダードクロージング」の本来の意味は、ファッションブランドです。
当然ながらビジネスシーンにおいて「ダブルスタンダードクロージング」が出てくることはありません。
先述の「テストクロージング」のように、何かしらのクロージングテクニックと思われがちですが、全然違います。
「クロージング」と「ランディングページ」を比較
「ランディングページ」の本来の意味は、購入を促すウェブページのことです。
ビジネスシーンにおいて「ランディングページ」は、目視による「最後の詰め」になるような運用方法になります。
先述したようにクロージングには「最後の詰め」「商談締結」「代金決済の終了」などの意味があります。
一方、ランディングページは買う気を上げて、代金決済まで先導するので、クロージングと性質は似ています。
だからこそ、クロージングとランディングページを一緒くたにする人がいるでしょう。
ちなみに実際のランディングページには、現場で使われるクロージングテクニックがよく使われます。
「こんな不安はないですか?」「これなら負担も少ないですよね」「あなたの障害は何ですか?」
このようなテストクロージングを積み重ねて、最後にクロージングを入れます。
実際には「今なら●%オフです!」「先着順受付!」「買うなら今しかない!」とクロージングする仕組みです。
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