毎年この季節になると、
- 入社式
- 新入社員研修
といった行事で社内が少なからず賑やかになります。
入社式、または内定式の彼らは、目をキラキラさせて入社後の抱負を語ってくれます。
新卒面接から顔を合わせている身としては、彼らの活躍を願わずにはいられません。
しかし筆者自身もそうだったのですが、新入社員研修で誓った行動目標が2・3か月経たずに挫折する事も珍しくないように思います。
目の前の慣れない仕事に手一杯になってしまうので、無理もない話でしょう。
ちなみに「入社して1年間は、1週間で1冊本を読みます!」と元気に宣言してくれたのは新卒のB君。
2年目になった彼とランチを一緒する機会があったのですが、その話をすると「1か月でろくに本を読まなくなってしまいました…」とバツが悪そうにしていました。
改めて言いたいのは、優れたビジネス書が仕事にもたらす好影響は確かにあるが、思っている以上に「本を読む時間はないよ」ということ。
だからこそ、配属前のこの時間を「ゆっくり本を読む」事にも使って欲しいと思いました。
この記事では、筆者が「新卒時代に出会えてたら良かったな」と感じた、ビジネス書31冊をご紹介します。
※最初は100冊ほどセレクトしたのですが、さすがに読む人は頭が痛くなるだろうと考え、31冊に厳選しています。
目次
- 1 1:「仕事を面白くしたい」ときに読む本―みんながぶつかる“見えない壁”の乗り越え方
- 2 2:入社1年目の教科書
- 3 3:入社1年目ビジネスマナーの教科書
- 4 4:大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート
- 5 5:東大教養学部「考える力」の教室
- 6 6:10倍速く書ける 超スピード文章術
- 7 7:絶対にミスをしない人の脳の習慣
- 8 8:人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術
- 9 9:「続ける」習慣
- 10 10:「やめる」習慣
- 11 11:手抜き力
- 12 12:仕事が速い人ほどマウスを使わない! 超速パソコン仕事術
- 13 13:仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?
- 14 14:やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 15 15:多動力
- 16 16:人もお金も動き出す! 都合のいい読書術 [新書版]バカになるほど、本を読め!
- 17 17:10歳でもわかる問題解決の授業
- 18 18:誰でもできるのに、1%の人しか実行していない仕事のコツ48
- 19 19:営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて
- 20 20:伝える力
- 21 21:聞く力 心をひらく35のヒント
- 22 22:ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術
- 23 23:心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
- 24 24:世界一簡単!「ストレス」と上手につき合う方法: 逃げない 隠さない とらわれない
- 25 26:ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法
- 26 27:ライフハック大全 ― 人生と仕事を変える小さな習慣250
- 27 28:「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル
- 28 29:嫌われる勇気 ― 自己啓発の源流「アドラー」の教え
- 29 30:入社3年目までに身につけておかないとヤバい社会人のルール
- 30 31:できるヤツは持っている「教えられ上手」の仕事力
1:「仕事を面白くしたい」ときに読む本―みんながぶつかる“見えない壁”の乗り越え方
社会人になったとき、あなたは様々な「壁」を感じると思います。
本書の言葉を借りるなら仕事を始めて、
- こんな仕事をしたいのじゃなかったという「不満の壁」
- やりたいけど、なかなかできない「時間の壁」
- 分かってほしいのにちゃんと伝わらない「言葉の壁」
などあらゆる壁にぶつかり、そのたびごとに悩み、苦しみ、時に精神疾患にかかる方もいます。
でも、これらの壁は方法次第で乗り切れる壁です。
今のうちにどんな壁にぶつかるのか、そしてどう乗り切っていくのが、合理的に自分と戦うための準備をする1冊といえます。
2:入社1年目の教科書
本書では新社会人に向けた3つの原則が書かれています。
それは、
- 仕事の原則1「頼まれたことは、必ずやりきる」
- 仕事の原則2「50点で構わないから早く出せ」
- 仕事の原則3「つまらない仕事はない」
という3点です。
つまり、この原則は、信頼・スピード・モチベーションといった分かっていても意外とできていない大事な姿勢を説いた1冊です。
社会人というと何か難しいことをすると思っているという方も多いと思います。
その認識はある意味正しいのですが、新入社員は「困ったことがあったら助けてもらえる」ことも多い特権あるポジションです。
でも上記の3原則を守っていない場合、上司・先輩から見放される事がないとは言い切れません。
逆に言えば筆者はこの3原則だけは守れていた事で、上司から信頼度の高い仕事を任せてもらえた経験があります。
3:入社1年目ビジネスマナーの教科書
最近では、新入社員のビジネスマナー研修も充実している事が多いようです。
しかし、数週間の研修だけで体に染みつく訳ではないのがビジネスマナーの難しいところ。
この本は挨拶の方法、正確な敬語の使い方・名刺交換・電話応対・メール・冠婚葬祭のルールなど社会人の基本が凝縮された1冊です。
現場に出ないと分からない事はありますし、現場に出て覚えることもたくさんあります。
ただ社会人になる前にビジネスマナーをしっかり身に着けておくことで、同期入社から差をつけ「出来るやつ」という印象を持たせることができます。
何事もスタートは大事です。
社会人として気持ちのいいスタートダッシュを切るためにビジネスマナーの先取りをしてはどうでしょうか。
4:大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート
社会人というのはめんどくさいもので、1つものをいうためにあらゆる言葉に変換し、相手に配慮することが求められます。
例えば
- 「協力します」ということを「お力添えします」
- 「教えてください」を「ご教示願います」
- お願いをする際に「今お時間よろしいでしょうか」といった言葉を使う
などといった言い回しです。
また缶コーヒーBOSSのCMにも出てきた「忖度」なども社会人独特のふるまいと言えます。
社会人がよく使う「配慮」の為のものの言い回しを知っておくために役立つ1冊だと思います。
5:東大教養学部「考える力」の教室
「考える力」とは0から1を作り出す「企画力」です。
本書は東大で実際に行われた授業プログラムを書籍化したものです。
言ってしまえば、答えのある問題から正解を出すのは得意だが、新しいものを生み出すのが苦手な学生にゼロベース思考を身に着けさせる事を目的にしたものでした。
思考方法や説明の仕方などの能力を養うために読んでいただきたい1冊です。
6:10倍速く書ける 超スピード文章術
物事の伝達方法というのは言葉か文章しかありません。
また文章というのはビジネスにおいて非常に重要な伝達手法です。
一方で、文章を書く最大のデメリットは書き手の能力が求められるため、時に手間になるという事です。
本書は、スピード感をもって伝わりやすい文章を作成する能力をどのようにつけていくかを書いた1冊です。
7:絶対にミスをしない人の脳の習慣
「物忘れ」「勘違い」「うっかり」という事は誰しも一度はあるのではと思います。
しかし社会人だとこの「うっかりミス」が致命傷になりうる場合があります。
うっかりミスをなくすには脳内をクリアにし、常に落ち着いた状態で仕事に臨むことが重要です。
本書は、脳内のメカニズムというのを切り口に、どうすれば「うっかりミス」を無くし、仕事を順調に進められるかを説明した1冊です。
学生の頃からうっかりミスが多いと思っている方にはぜひ読んでもらいたいですね。
8:人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術
学生時代は朝まで飲んでいようが、昼まで寝ていようが特に問題の無い時もあります。
実際、筆者は大学1~2年生はこのような昼夜逆転の生活になりがちでした。
しかし社会人になるとほとんどの仕事は朝早く起きて会社に行くということが求められます。
早起きというのも意外と技術が必要な行為なのです。
本書では早起きができるテクニックはもちろん、それを持続させて1日の仕事を効率よく進めるところまで言及しています。
早起きが苦手な方、生活リズムが崩れがちな方にぜひオススメです。
9:「続ける」習慣
「継続は力なり」という言葉があるように、1つのことを長期的に継続するのは有意義である一方、大変な思いもするでしょう。
入社してから、
- 毎日ジョギングを続ける
- 新聞記事の切り抜きを集める
- 英語のリスニングを行う
など目標を立てても継続できないケースというのは少なくありません。
継続を行うためには「根性」ではなく計算した上で習慣化させることが必要です。
継続する力がイマイチ足りないと感じている方にはぜひ読んでいただきたい1冊。
10:「やめる」習慣
継続するのも大変ですが「やめる」ということもなかなか大変です。
例えば
- 健康のために煙草をやめる
- めんどくさいことを先延ばしにする性格を直す
など、悪しく習慣を断ち切りたいと思っている人もいるでしょう。
そのため本書ではある事を「やめる」ために必要な時期を
- 身体習慣(1か月)
- 行動習慣(3か月)
- 思考習慣(6か月)
と定義し、具体的なカリキュラムを組んでいます。
上記の「続ける習慣」とセットで行動改善のために手に取ってみてはどうでしょう。
11:手抜き力
TVでおなじみの明治大学教授で言語学者、齋藤孝氏の著書です。
手を抜くというとなんだか悪い言葉に聞こえるかもしれませんが、仕事においてあれこれやると仕事が終わらず、自分の時間が作れない事もあります。
本書で言う「手抜き力」とは、無駄な手間、無駄な労力をすべて省いて「今やらなければならない事」を見極める技術のことだと筆者は解釈しています。
仕事をはじめていきなりそんなものが分かるわけではありませんが「これって今必要?」というアンテナを持っておくのは非常に重要です。
限られた時間を有効に使うべく、うまい手抜きの方法を練習しておきましょう。
12:仕事が速い人ほどマウスを使わない! 超速パソコン仕事術
あなたはPCで何か書き物をするときにマウスを使っていますか?
本書の主張は、PCを使う際にマウスで操作するのは無駄な作業だという事。
PC操作は基本的に両手で行いますが、マウスを使用する際は一度キーボードから手を放してしまうからです。
時間にして1~2秒ですが、積み重ねれば結構な時間になってきます。
その代わり「ショートカットキー」を使えばマウス操作の代わりができます。
本書にはショートカットキーを駆使し、PC作業の無駄をそぎ落とす為のノウハウが詰まっています。
13:仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?
仕事において重要なのは「段取り」と「必要ないものを捨てる技術」だと思っています。
仕事が遅い人は、その場しのぎで仕事をして、仕事の全体像を見ていない可能性があります。
本書はどのように計画を立てて進めていくかのテクニックを紹介した1冊です。
段取りに自信がない方にはぜひ手に取っていただきたい本ですね。
14:やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
あなたは仕事ができる人とできない人の一体何が違うと思っていますか?
本書で用意されている回答は「やり抜く力」です。
「やり抜く力」とはいったいどのようなものかというと、情熱と粘り強さに言い換えらえれます。
技術は後でもついてきますが、その技術を実務に活かす為には情熱と継続させる力が必要です。
本書は仕事の源となる「やり抜く力」をどのように身に着けるのかを科学的・客観的な視点で解説した1冊です。
15:多動力
元ライブドア社長のホリエモンこと、堀江貴文氏の著書です。
本書には1つの仕事をやるのではなく、マルチタスクであらゆる仕事をこなしていこうというメッセージが込められています。
また同じく重要なのは「あらゆる分野に幅広くアンテナを立てておく」という事。
1つのことばかりに囚われては新しいアイデアは生まれず、視野も狭くなってしまいます。
時代の変化に付いていけるよう、あらゆる情報や変化に対して興味のアンテナを立てておくのが肝要です。
16:人もお金も動き出す! 都合のいい読書術 [新書版]バカになるほど、本を読め!
社会人になると上司や先輩から「本を読め」と言われる事もあるでしょう。
本を読むことで、整理された情報や先人の知恵・経験から学ぶ事ができます。
本記事が書籍をテーマにしているように、読書との付き合い方はあなたの社会人生活を大きく左右させると思っています。
大人の読書の方法・利益を生む読書術を今のうちに習得しておきましょう。
17:10歳でもわかる問題解決の授業
仕事は「社内外の問題を解決してお金をもらう」事の連続といっても過言ではないでしょう。
課題解決力というのは社会人には必須といえるスキル。
しかし義務教育では、正解がないものを解く経験がそこまで無いと思います。
本書は問題解決に必要な「論理的思考」「仮説検証力」「実行力」を小学生でも分かる事をコンセプトに説明した1冊です。
難しい本は苦手!という方にもオススメです。
18:誰でもできるのに、1%の人しか実行していない仕事のコツ48
仕事ができる人は劇的に高い能力を持っているかといえば、そうとも限りません。
筆者の周りの仕事ができる人を見ていると「ちょっとした事を積み重ね、継続しているからこそ結果を出せる」と感じます。
それは例え才能が無くても出来ることです。
本書では、仕事ができる人になるための必要事項をある程度網羅しています。
個別の業務は実践しながら覚えつつ、将来活きてくる仕事能力の基本を叩き込むのに有益な1冊です。
19:営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて
野村證券といえば、日本を代表する証券会社。
一方で証券営業というのは仕事がハードな会社としても知られています。
人によっては「泥臭く、粘り強い営業をする会社」と思うかもしれません。
しかし本書における伝説の営業マンはどうだったのか。
もちろんハードな営業活動を行っていたのには間違いないでしょうが、ミッションをクリアするためにあらゆる仮説を立て、実行・検証するという非常に戦略的な営業を行っていた事が語られています。
仮説立案・検証力を磨き、勝てる方程式を構築していくヒントが書かれているのが本書です。
20:伝える力
本書の著者である池上彰氏といえば、分かりやすいニュースで皆さんご存知だと思います。
選挙の時のインタビューは見ていて痛快ですね。
本書は、池上彰氏が分かりやすく「伝える」ためにはどのようなことをすればいいかを書いた1冊です。
ただ上手に「話す」だけではなく、五感を使って伝えることが必要。
また分かりやすく伝えるには情報収集も欠かせない等「伝える」事の極意がこの本に詰まっています。
21:聞く力 心をひらく35のヒント
「週刊文春」の名物対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」や、TVタックルでおなじみの阿川佐和子氏の著書です。
筆者が思う阿川さんの特徴というのはそんなに話さない、話すときはだいたい「質問」をしているという事。(TVタックルをご覧になった方は分かるかと思います)
実は阿川さんは質問をする事で相手から話を引き出し、相手に話をさせつつ会話を進めています。
このように話を引き出す、聞くのが上手な力が「傾聴力」です。
営業の方で成功される方は、多くの場合この「傾聴力」に優れていると考えています。
聞く力はビジネスにおいて非常に重要です。
本書を読んで聞く力をワンステップ向上させてみてはどうでしょうか。
22:ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術
社会人になると、書類・手帳・ノートといったものとは切っても切れない関係になります。
ビジネス系のスマホアプリも常々進化しているとは言え、まだまだ手帳・ノートの出番は多いでしょう。
しかし、社会人経験の長い人でも「手帳を見せて」と言ってみると「汚いから嫌だよ」と拒む事があります。
仕事ができないというのは、意外と「しょうもないミス」の積み重ねだったりします。
- 机の上や机の中に書類がたまっていて必要な情報をすぐ出せない
- 後回しにしていた仕事を忘れていた
など。
しかし裏を返せば、このような凡ミスを減らせば「仕事ができない人」から脱却できるとも感がられます。
そんなシンプルな極意がノウハウとして詰まった1冊です。
23:心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
長谷部 誠氏といえば、サッカー日本代表のキャプテンとして名前を知っている人も多いでしょう。
いわゆるメンタルコントロール系の書籍は、心を「磨く・強める・鍛える」といった内容になる事が多いのですが、本書は心を「整える=常に平常心でいる」のが重要だと説いています。
実際、試合を見ていると、長谷部氏は激昂するチームメイトを止めに入ったり、常に周囲を見ながら、落ち着いて対応しています。
長谷部氏はこのように常に冷静で一歩引いた状態で安定した状況こそが安定した成果を生み出すと考えています。
「安定した成果をだすためのメンタルコントロール術」のヒントが書かれた1冊です。
24:世界一簡単!「ストレス」と上手につき合う方法: 逃げない 隠さない とらわれない
正直なところ働くというのは、時にストレスの連続です。
「社会人になってから、病まずに働けるだろうか…」と心配な人もいるかもしれません。
本書の結論を言えば、ストレスと「うまく付き合う」のが理想的という事です。
無理にストレスを無くそうとすると、却ってストレスが溜まってしまう事もあります。
今のうちから、ストレスとの付き合い方を実践しておくと良いかもしれませんね。
26:ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法
ビジネスの世界では、自分から積極的にコミュニケーションを取りに行かなければならない場面も多く存在します。
しかし、自分は引っ込み思案なので難しそう、という方もいるのではないでしょうか。
本書には、心理学・組織行動学に裏打ちされた「自身を変えるための方法」のヒントが書かれています。
27:ライフハック大全 ― 人生と仕事を変える小さな習慣250
「ライフハック」という言葉を聞いた事がありますか?
ビジネス的に翻訳してみると、限られた時間の中で最大の成果を上げるテクニックの事です。
残業に対する目線が非常に厳しい今、新入社員でも「生産性」という言葉に悩まされる事もあるでしょう。
本書では、生産性・効率を高め、快適にする工夫=ライフハックが250個まとめられています。
「生産性改善」のコツが詰まった1冊としてオススメです。
28:「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル
筆者は、箇条書きの持つ「伝える力の大きさ」はあなどれないものがある、と個人的に思っています。
箇条書きはこのように
- 長い文章を簡潔にまとめる事ができる
- 優先順位を整理する事ができる
といったメリットがあります。
箇条書きができるというのは、頭の中が整理された状態だという事。
この記述に慣れる事は、頭のトレーニングとしても有益です。
「バレット」とは、箇条書きの先頭につける点「・」(Bullet Point)を意味しています。
バレットポイントを手帳に導入することで頭の中が整理され、行動しやすくなるというのが本書の主張です。
29:嫌われる勇気 ― 自己啓発の源流「アドラー」の教え
ビジネス自己啓発書の定番となった本書ですが、改めて読み返しても気づかされる点が多くあります。
社会人として働くようになれば、上司や先輩、取引先に対してネガティブな気持ちを抱える事もあるでしょう。
アドラーは怒りなどの感情や悩みについて、大抵は「対人関係」から発生すると定義しています。
その課題を自分に帰結することによって根本的な解決を図る考え方が本書の特徴です。
社会人になってからあれこれと悩む前に、読んでおくべきだったと思えた1冊です。
30:入社3年目までに身につけておかないとヤバい社会人のルール
ビジネスの基礎スキルというのは、入社3年目まではもちろん、中堅社員でも出来ていなかったりするもの。
特に基本的な礼儀作法や、結論から話をするといった行動が出来ない人は社内でも悪目立ちします。
社会人になって何年も経つと、周りもいちいち指摘してくれなくなります。
ビジネスマナーに不安のある方は「今さら恥ずかしくて聞けない」という状況に陥る前に、ぜひ本書に目を通してみて下さいね。
31:できるヤツは持っている「教えられ上手」の仕事力
学生時代から、サークルの先輩やバイト先の店長にやたら可愛がられる人がいませんでしたか?
社会人として働く上でも、先輩や上司に可愛がられるというのは非常に重要です。
優遇されるという事ではなく、それだけ先輩・上司と接点が多くなり、色々な事を学べるからです。
またいざという時には手を差し伸べてくれます。
こういう能力は生まれつき備わっている人もいますが、後天的に身につけることも可能だと考えています。
ただ先輩や上司から好かれるだけではなく、取引先・別の部署の方に好かれるようになれば、ビジネスチャンスは大きく広がります。
一人で完結できる仕事というものは案外少ないものです。
ぜひ本書を読んで「教えられ上手」「可愛がられ上手」を目指してみましょう。
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