転職エージェントは信用できない!?その仕組みと対処方法

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転職エージェントは、多くの転職希望者にとって転職活動を円滑に進めるための身近で便利な手段だ。

現在の仕事が忙しく転職にかける時間が少ない場合など、求人案件の絞り込みから面接の日程調整、給与交渉まで行ってくれる転職エージェントは心強い存在だろう。

だがその一方で、転職エージェントでわずらわしい思いをした、自分に合っていなかった、上手く利用できなかったという利用者の声もある。

例えば、あまり乗り気でない求人案件への応募や内定承諾をプッシュされる、ゆっくり検討する時間がもらえない、ゴリ押しや連絡の多さにうんざりした、などがそうだ。

また、気持ちの問題ならばまだしも、転職エージェントを介して転職してみたら聞いていたのと違った、年収が下がったなど、中には転職そのものを失敗したケースもある。

利用者に合った求人案件を絞り込んで紹介してくれる「マッチング」、転職活動全般への「アドバイスやサポート」などのメリットだけではなく、デメリットもやはりあるのだ。

そこで企業の採用担当として広く転職エージェントとやり取りをしてきた筆者が、転職エージェントの仕組みを改めて解説し、さらに失敗例から対処法を伝授する。

便利だからこそ使って欲しい転職エージェント。

メリットだけでなくデメリットへの対処も知って、理想の転職を達成できるよう参考にして欲しい。

転職エージェントの仕組みをおさらい

転職エージェントを利用した転職活動で満足がいかなかった人、これから使おうとしているが不安がある人のために転職エージェントの仕組みをおさらいしておこう。

仕組みを知っておくことで、なぜ思うようにいかないのか、上手く利用するためにどうすればいいかがより深く理解できるはずだ。

転職エージェントの都合に流され過ぎないように、また、自分の意志が転職活動にしっかり反映されるように基本となる仕組みはしっかり押さえておこう。

転職エージェントを利用した転職の手順

転職エージェントを利用した転職活動は、大きく分けて登録、面談、紹介、選考、内定、採用の6段階がある。

この6段階全てに転職エージェントが携わり、基本的には転職希望者本人の意思確認をしながら進めていく。

この6段階それぞれについてどのように転職エージェントがかかわっていくか、もう少し細かく解説しよう。

①転職エージェントを選んで登録する

まずはどの転職エージェントを利用するかを決め、ホームページ上から登録を進めるが、ここではまだ転職活動スタートとは言えないと考えておこう。

ほとんどの転職エージェントは、簡単なプロフィールの登録程度で最初の登録が完了するので意外と簡単だと感じるかもしれない。

しかし、言ってみればこれはまだ仮登録の状態で、この後の面談、履歴書や職務経歴書の作成を通じて本当の登録になるのだ。

この段階では「転職エージェントを利用するための登録」を終えただけ、ということを頭の片隅に入れておこう。

②キャリアアドバイザーと面談する

登録を終えると転職エージェントから連絡があり、キャリアアドバイザーとの面談へと段階が進むのだが、ここで初めて、この転職エージェントを利用して転職活動が出来るかどうかが決まる。

面談では、自身の転職の目的や希望を伝え、持っているスキルや経験などから、転職エージェントが「紹介できる案件があるかどうか」「転職活動をどう進めるか」を判断するのだ。

例えば大手商社、営業希望、年収アップ、といった目的や希望があっても、営業経験がほとんどない、といった経歴のため紹介できる案件がなく、登録見合わせ、といったケースもある。

一般的には、実現可能な転職で、転職エージェントの扱っている案件に合っていれば問題ないことが多く、転職の方針や進め方を相談する場になるだろう。

キャリアアドバイザーとは「転職希望者側のエージェント」で、転職エージェントを利用した今回の転職活動での担当エージェントになる

※転職エージェントによってキャリアアドバイザー以外の呼び方もある

③求人案件の紹介を受け応募を決める

キャリアアドバイザーとの面談を終えると間もなくして求人案件の紹介が始まるのだが、応募するかどうかの判断は自分自身でしなければならない。

転職エージェントの役割は、面談の内容や転職希望者の経験などを踏まえてそれに合っていると思われる求人案件を探し出して紹介する「マッチング」までで、勝手に応募することはない。

一方で転職希望者が応募する意思表示をすれば、転職エージェントはリクルーティングアドバイザーを通じて、求人企業に応募者を紹介するという仕組みだ。

ここで初めて求人企業に自分の経歴や情報が届くため、自分自身で書類を送って応募する場合に比べてミスマッチが少なくなる仕組みだ。

また、リクルーティングアドバイザーは「求人企業側のエージェント」で、運営する転職エージェントによって企業側と応募者側が同じ担当者であったり、役割分担していたりと様々だ。

④キャリアアドバイザーと連携して選考を進める

選考は求人企業によるが、一般的には書類選考、一次面接、最終面接などがあり、企業によっては入社試験あり、面接は1回だけなどの選考もある。

選考段階での転職エージェントの役割には次のようなものがある。

選考段階における転職エージェントの役割3つ

  1. 書類選考のための応募書類(履歴書、職務経歴書)の作成サポート
  2. 面接の日程調整、アポイント、面接アドバイス
  3. 選考結果を応募者へ連絡、共有

順序が前後するが、面談が終わった頃から職務経歴書は作成が必要となり、多くの転職エージェントでは作成のサポートに力を入れている。

職務経歴書が応募者のアピールポイントそのもので、書類選考通過率が高いほど採用に結び付きやすいからだ。

その他、面接対策やその求人企業独自の傾向とその対策など、選考通過に向けたサポートも転職エージェントの重要な役割だ。

⑤内定通知を受け取り、承諾するかどうかを決める

選考が無事終わると、合否はまず転職エージェントが受け取って応募者に伝えられるのだが、内定に対しては「承諾」か「辞退」かの決定、回答をしなければならない。

応募する際なども同じだが、基本的には、転職エージェントは求人企業と応募者の間に入ってそれぞれの決めたことを伝達するという役割だ。

例えば、内定辞退は自分自身で決める必要があるが、内定辞退の連絡は転職エージェントから求人企業へ伝えられるということだ。

また、迷っている場合の相談や、提示された想定年収額に対する給与交渉などでも転職エージェントを頼ることができる。

⑥採用が決まったら現職を退職、入社準備を進める

内定を受ける、承諾したら入社日が決定し、それまでに現在の勤務先を退職することになる。

この段階での転職エージェントのサポートは、内定承諾を求人企業に伝え、入社日や入社初日の出社を確認するだけでなく、現在の勤務先との退職交渉に関するアドバイスにまで及ぶ。

新しい職場への入社日までにスムーズに、円満な退職をすることも転職活動では大切なのだ。

このように転職先を探す段階から実際に転職先へ入社するまで転職エージェントのサポートが受けられるようになっており、問題なく利用することができればかなり頼れるサービスということが分かるはずだ。

注意すべき転職エージェントの仕組み

転職エージェントの仕組みは、全てが応募者にとって都合のいいことばかりではないため注意しなければならないこともある。

特に、利用者の不満や転職エージェントを信じられないと感じるようなトラブルにつながるような仕組み、裏事情についても押さえておこう。

こうした仕組みによって、担当エージェントの力量や判断にかかわらず、上手くいかないケースもあるのだ。

転職エージェントの目的は採用と売上

応募者にとって転職の目的や希望は様々だが、転職エージェントの目的は1件でも多く採用を達成して売上を上げることだ。

転職エージェントのビジネスモデルは、採用1件に対して求人企業から支払われる成功報酬が売上となり、成功報酬の金額は採用者の想定年収額の30%~35%という仕組みだからだ。

そのため「応募者の希望に沿った求人案件」より「求人企業にとって欲しい応募者」の方が、採用の可能性が高く、優先順位が高い傾向にある。

応募者自身の希望がなかなか通らず、求人案件に合わせて妥協しなければならないことが多いとしたら、こうしたビジネスモデルが背景にあると考えていいだろう。

登録者の採用に対して責任や義務がない

転職エージェントを利用する際に、転職希望者は登録から面談、採用まで無料で利用することができる。

無料であるために多くの転職希望者が利用しやすいという効果もあるが、一方で、転職エージェントは登録した利用者全員を必ず採用させなければならないという責任も義務も負わない

もちろん採用に向けて紹介やサポートをしない訳ではないが、例えば最初は紹介できる案件があって登録しても、応募者側から応募を断っているうちに紹介できる案件がなくなることもある。

これは応募を断ったことに対する罰則や感情的なものではなく、断るたびにその応募者の希望に合わせていった結果、希望に合う案件がなくなってしまうからだ。

このようなケースもあり、転職エージェントに登録したら必ず採用までたどり着く、という仕組みではないことを理解しておこう。

転職エージェントが抱えるノルマ

応募者の都合より優先されてしまい不満の元になりやすい仕組みのひとつに、転職エージェントの営業ノルマがある。

転職エージェントにとって採用が売上、ということから一定の売上ノルマがあり、決められた期間内に目標の売上や採用件数を達成することが求められる。

例えばノルマを達成しているエージェントであれば心情的にも1人の転職希望者とじっくり向き合うことができるかもしれないが、ノルマに対して焦っているエージェントにそれを期待するのは難しい

ただし最近では、こうしたノルマが利用者満足を下げ、若いエージェントの離職にもつながるなどの理由から、営業ノルマを通過率に設定するなど、仕組みを変更している転職エージェントも少なくない。

信用できない! 転職エージェント利用の失敗例5つ

転職エージェントの仕組みをおさらいしたところで転職希望者側からみた失敗例を紹介しよう。

どれも実際に筆者が転職エージェントの利用者から聞いた失敗例で、インターネット掲示板などでも似たような事例をよく見かけるもの5つを選んだ。

転職エージェントの利用者に多い失敗例5つ

  • 失敗例①:希望と全く異なる仕事ばかり紹介される
  • 失敗例②:応募や内定承諾を考える暇を与えてくれない
  • 失敗例③:伝えた意味がなくなるほど妥協を求められた
  • 失敗例④:乗り気じゃない求人案件を強く勧めてくる
  • 失敗例⑤:求人情報の条件と実態が違った

これらの失敗例をもとに転職エージェントの裏事情や仕組みについても深掘りしながら対処法も伝授する。

失敗例①:希望と全く異なる仕事ばかり紹介される

初めての転職で右も左も分からなかったためサポートが受けられる転職エージェントに登録。
面談では転職活動の進め方や自分の希望を伝え、担当エージェントも親切に色々アドバイスをくれ安心した。
だがいざ求人案件の紹介が始まってみると希望と全然違う求人案件ばかり。
応募しない、という返答を繰り返しているうちに目に見えて紹介数が減ってきたので、他の転職サイトに登録。
自分で探して応募した求人で転職は出来たけど、転職エージェントを利用した時間がムダになってしまった……。

紹介しながら徐々に希望に近付いていく

転職エージェントでは紹介しながら徐々に希望に近付けていく傾向があるため、最初から希望にぴったり合った案件が紹介されることは珍しいと考えておこう。

特に大量の案件を保有する有名大手では、仕事内容やスキル、希望条件、キーワードなどを使ってデータベースから機械的に絞り込みを行ってマッチングするため、最初は的外れなことも多いのだ。

絞り込みは年収額や勤務地などは選択式、仕事内容などは「パッケージデザイン」「電気部品」などのフリーワードで機械的にピックアップされ、担当者が見て判断する、というのが概ねの流れだ。

応募するか、しないかで「希望にマッチしているかどうか」を判断して精度が上がっていくので、単に応募しない案件が多いと、希望に該当する案件が自然に少なくなっていってしまうのだ。

AIを使うくらいのつもりで学習させる

対処方法としては、AI(人工知能)を学習させ使いやすくしていくように、紹介された案件に対して「良かった点」「断った理由」をフィードバックして、希望の条件に近付けていくことだ。

希望と完璧にマッチする求人案件というと難しいかも知れないが、全然違う、肝心なところが違う、ということは格段に減り、転職活動の効率もかなり上がる。

また、自分自身でも「ここは譲れる、許容範囲」「ここは譲れない」などを決めて、転職エージェントと共有することで、一定の紹介数を維持しながら紹介案件の質を高めていくことができるはずだ。

「この案件は違う」と思った時は、その理由を転職エージェントに伝えるようにすると、紹介のたびに案件の質が上がる、ということを覚えておこう。

失敗例②:応募や内定承諾を考える暇を与えてくれない

35歳、できればこれを最後の転職にしたいと思い評判の良い転職エージェントに登録。
これまでの経験やスキルを評価してもらうことができ、良さそうな案件をいくつか紹介してもらうことができた。
ただ「今回は慎重に進めたい」という希望にもかかわらず、明日、明後日には応募するかどうか回答が欲しい、ということが多く、あまり考える時間をもらえなかったことにストレスを感じていた。
さらに面接で手応えのあった3社のうち1社から内定が出た際に、あと2社の選考やその結果を待ちたいのに「5日以内に内定承諾するか辞退するか決めてください」と言われ、あとの2社に心残りを感じたまま、半ば慌てて転職してしまった。

ノルマだけでなく求人企業から急かされている場合も

回答期限があること自体は仕方がないこととはいえ、その猶予が短い場合は、転職エージェントのノルマか、または求人企業から急かされている場合もある。

転職エージェントにもノルマがあることは先に説明した通りだが、成功報酬であるために、1件の採用にかける時間は短ければ短いだけ「タダ働き」の期間が短くて済む、つまり低コストで済む、というビジネスモデルだ。

また、内定を出した求人企業は辞退(他社に取られる)を防ぐため回答までの期間を短く設定する場合があり、これも急かされる要因のひとつだ。

失敗例のように、内定かどうかまだわからない2社を待って確実に出た内定を逃す訳にはいかない、という焦りから、早く内定が出た方に決めてしまうケースは少なくない。

急ぐべきかどうかは自分の都合で決める

回答期限の多くは誰かの都合で任意に決められたもの、根拠のないものと考えて、自分自身の都合に照らして回答期限の延長を申し出るようにしよう。

担当エージェントのノルマが応募者自身の転職成功と関係ないのはもちろん、求人企業が出した内定は簡単に取り消せるものではないからだ。

応募の段階では、応募者が多い、締切間近の求人など急ぐ理由を確認した上で、特に急ぐ理由が見当たらない場合は2、3日延ばすことが可能だ。

また、内定は、応募者の経歴や資格の虚偽、働けないほどの重大な健康状態など、正当な理由がある場合に限って取り消すことができるものなので、1週間~10日程度の回答期限が一般的だが、延長の交渉が可能だ。

担当エージェントに、待って欲しい理由と延長を申し出て、自分の都合を優先するようにしよう。

失敗例③:伝えた意味がなくなるほど妥協を求められた

インターネットで下調べしてから転職エージェントを利用。
情報サイトにあった通り、最初の担当エージェントとの面談では、自分の希望する仕事内容や条件を具体的に伝えることができたのだが、紹介案件は2週間に1、2件と少なく感じられた。
担当者に相談すると、「勤務地」の希望を広げること、「希望年収額」を少し下げることで紹介案件が増えますとのこと。
渋々ハードルを下げて紹介された求人案件は、仕事内容はあっているものの通勤で2時間前後の勤務地や、明らかに年収ダウンする案件ばかりで、転職して今より悪くなるのでは意味がないと転職を一旦見送ることに……。

何でも聞いてくれる担当者が良い訳ではない

求めすぎの条件も聞き入れてくれ、どういったケースに対しても大丈夫ですと言ってくれる転職エージェントが必ずしも良いエージェントという訳ではない。

こうした転職エージェントは、肝心なアドバイスが足りなかったり、経験の浅いエージェントだったりする場合があるため要注意なのだ。

失敗例でも、最初の面談の段階で「その内容だと紹介数は少なくなる」ということを伝え、少し時間がかかっても理想の転職をするか、多少妥協できるか、などのアドバイスができたはずだ。

転職のプロとして本当に良い担当エージェントとは、時には、転職希望者にとって受け入れにくいアドバイスや「転職しない」という選択なども含め、「転職希望者にとっての最善」を考えてくれる人だ。

仕事内容や条件にこだわりたいなら時間をかける

転職先の仕事内容や条件に対する理想が高いほど、転職活動には時間がかかると考えて取り組むべきだ。

紹介することが可能、という判断のもと登録できた転職エージェントでも、それが2日で3件紹介できるか、週に1件なのかは、希望に該当する求人を保有しているタイミングにもよる。

転職希望者が担当エージェントを選ぶことや、理想の条件で求人がある時を狙って転職エージェントを利用することは、自分自身でコントロールできる範囲を超えている。

優先順位から考えて妥協できる条件があれば柔軟に対応するか、週に1件ほどの紹介ペースでも腰を据えて当初考えた理想の条件で転職するか、あらかじめ自分で決めて担当者と共有しておくといいだろう。

失敗例④:乗り気じゃない求人案件を強く勧めてくる

転職エージェントに登録してすぐの面談で会った担当エージェントは何となく自分とは合わないかもとは感じていた。
しばらくして、紹介される案件のうち希望に近いものいくつかに応募するものの選考不合格、少し焦りを感じていたのだが、その頃から、「紹介した案件を選り好みせず、とりあえず選考を受けるようにしてみては」と担当者から言われるように。
平均選考通過率から考えて25件の応募、10件の書類通過、3件の面接で採用が……そのためには1件でも多くの応募数が必要です、とのことで、最初に合わないと感じたのは担当者のこうした考え方のせいだと再確認。
希望通りでも乗り気でもない案件に応募して、もし採用されたとしても困るんだけど、採用って確率の問題なの……?

「採用1件」と考える転職エージェントは一定数いる

転職エージェントには、キャリアアドバイザーだけでなく、企業担当のリクルーティングアドバイザーにも、採用1件あたり何件の面接が必要か、といった方向から話を進めるエージェントが一定数いる。

言っていること自体は間違っていないのだが、それは「エージェントが売上を上げるための目安」の数字であって、採用だけを目的にしていない応募者に当てはめるのは間違いだ。

もちろん求人企業も、誰でもいいから採用1件、とは考えていないので、乗り気でない応募者や明らかに求人の目的に合っていない応募者は採用の可能性が低い。

アドバイスのひとつとして聞いてムダとまでは言わないが、確率から応募数を増やすのではなく、選考を通過するための応募書類や面接対策を考える方が賢明なのは言うまでもないだろう。

相談を工夫するか転職エージェントを替える

こうしたケースでは、悪い言い方をすれば「数打てば当たる」というのに近い考え方なので、職務経歴書の見直しや面接対策へ相談をシフトするか、思い切って他の転職エージェントに登録するのがいいだろう。

応募者にとっては常に「転職によって自分の希望を叶えること」が目的で、その目的が単なる採用になってしまわないよう、流されない心構えが必要だ。

つまり、採用されるためにはあと何件応募すれば、ではなく、選考通過のために出来る対策や自分の経験やスキルに合った求人案件の見直しについてアドバイスを求めて、すべきことを見つけるべきなのだ。

また、そうした相談に対応できないようであれば、他の転職エージェントに登録し直して転職活動を進める方が良い結果につながる可能性が高いだろう。

失敗例⑤:求人情報の条件と実態が違った

担当エージェントは転職活動の進め方から求人案件の紹介、些細な相談事まで親切に対応してくれ、信頼していた。
しばらくして紹介された求人案件のうち1件が自分の希望以上の好条件、応募から選考もスムーズにいって採用が決定した。
ところが入社して1か月、給与明細を見ると、聞いていた資格手当が支給されておらず採用担当の社員に確認すると「入社から6か月は研修期間だから支給されない」とのことで、他にも聞いていた条件と違う話や聞いていない話が出てくる。
慌てて担当エージェントに連絡を取ったのだが、要約すると「雇用条件通知書等で、自分で確認するしかない」との回答。
これって転職エージェントに騙されたの?転職先の会社に騙されたの?

転職エージェントの責任は「求人票の必要事項」まで

働くにあたって労働者と使用者(応募者と企業)の間で「雇用条件」を書面で交わすことは法令上義務付けられているのだが、転職エージェントはその中身にまで関与しない

同じように、求人を出す際には、その求人票に記載すべき事柄が法令によって決まっているが、外見上これを満たしている限り、転職エージェントが企業に対してそれが本当かどうか確認する方法もないのが実情だ。

失敗例の場合で言えば、求人企業が募集しやすいように求人票に記載すべきことをしなかったり、嘘の記載を行ったりしており明らかに違法だが、転職エージェントは嘘とは知らずに紹介した、という立場だ。

このように「知っていて嘘の求人票に加担した」のでもない限り転職エージェントに責任を求めることは難しく、応募者はその企業を退職し、改めて転職するという泣き寝入りの結果になってしまうことがほとんどなのだ。

自分でチェックすることが最大の自衛手段

転職エージェントを利用していると何でもサポートしてもらえるのでつい緩みがちになってしまうのだが、最終的なチェックと判断は自分の役割だということを意識しておくべきだ。

ブラック求人や不正な求人票が行政から処分を受けたりすることは当然あるが、自分がその求人企業に入社する、その前に防ぐことが出来るのは自分だけだからだ。

重要なチェックポイントとして、求人票、面接中の質問に対する回答、内定通知書、入社初日に渡される「雇用条件通知書」まで一貫して同じ条件になっているかどうかが挙げられる。

内定通知書が発行されず確定の給与額が事前に確認できない、質問に対する回答が曖昧、雇用条件通知書を渡されない、などの企業はそのまま入社してはいけないことを自衛手段として覚えておこう。

【2019年9月最新】筆者オススメの厳選転職エージェント6選

最新情報を比較!筆者がおすすめする厳選転職エージェント

ここでは、筆者がオススメする転職エージェントを厳選して紹介しておこう。

転職エージェントを最大限活用する為には、

  • 自分の希望に合ったスタイルの転職エージェントか
  • その業界・企業に強みを持っているか
が大きなカギを握っている。

転職エージェントの利用先は、一つでなければ行けない決まりはない。

筆者としては、厳選した6社から3~4社ほど申し込むことをオススメしている。

勿論、やり取りが追い付かないレベルはNGだが、ある程度話を聞いてみて「この人が一番信頼できる」と感じたエージェントに活動を絞っていくのがベストだ。

※ランキングは筆者の見解による

1.ビズリーチ

BIZREACH

ビズリーチ

※参照:ビズリーチ公式HP

ビズリーチの詳細情報

求人数 約60,000件以上
取引先企業数 約7,700社
ヘッドハンター数 2,000名以上
利用者の年齢 登録者の約半数が30~40代
特徴 ヘッドハンターと企業両面からのスカウト方式
料金 基本は無料/有料プランは30日間で3,000円~5,000円前後
運営会社 株式会社ビズリーチ
主要対応エリア 全国対応
※2019年9月現在の公式ホームページ情報を調査 ※非公開事項は筆者のヒアリングによる

ビズリーチの評価チャート

こんな方にオススメ

  • 年収500万円以上で、よりキャリアアップしたい方
  • 管理職・専門職の経験がある方
  • マネジメントスキルに自信がある方
  • 語学力に自信がある方
  • グローバル志向の方
ビズリーチについて、下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ読んでほしい。
※WEB履歴書等の詳細情報入力すると非公開の高収入案件を見ることができます。

【無料】ビズリーチを3分チェック

ちなみにビズリーチでは、登録時にWEB履歴書を基本情報(下記赤い部分・13項目)まで入力すると非公開の高収入求人が見られるようになっている。

ビズリーチの完了画面

ビズリーチの完了画面

1画面1設問なので、筆者の場合も3分ほどで入力ができた。

求人の条件にはこだわりたい!という場合は、ひと手間惜しまず入力してみよう。

但し、年収500万以上の人しか非公開求人を見られる権利を得られないようになっている。

年収500万以下の人は「リクルートエージェント」がオススメだ。

2.リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント

※参照:リクルートエージェント公式HP

リクルートエージェントの詳細情報

求人数 公開34,732件 非公開173,064件
得意な業界 IT・通信・機械・小売・サービス・人材
コンサルタント数 約400名
面談の有無 有り
応募書類添削対応 有り
選考日程調整対応 有り
年収交渉対応 有り
転職実績(累計) 約40万名
転職実績(年単位) 約2万名
求人の更新頻度 高い
料金 無料
運営会社 株式会社リクルートキャリア
主要対応エリア 全国対応
拠点数 16拠点(2019年9月時点)
※2019年9月現在の公式ホームページ情報を調査 ※非公開事項は筆者のヒアリングによる

リクルートエージェントの評価チャート

こんな方にオススメ

  • 幅広い職種・業界を紹介してほしい方
  • 大手企業・中堅企業を希望する方
  • 転職によって年収アップを目指す方
リクルートエージェントについて、下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ読んでほしい。
※WEB履歴書・レジュメの入力は登録後でも行えます

【無料】リクルートエージェントを3分チェック

3.dodaエージェントサービス

dodaエージェントサービス

dodaエージェントサービス

※参照:dodaエージェントサービス公式HP

dodaエージェントサービスの詳細情報

求人数 公開約40,000件 非公開約120,000件
コンサルタント数 不明/分野別コンサルタントが存在/提携エージェント300社
面談の有無 有り
応募書類添削対応 有り
選考日程調整対応 有り
年収交渉対応 有り
求人の更新頻度 高い
料金 無料
運営会社 パーソルキャリア株式会社(旧・株式会社インテリジェンス)
主要対応エリア 全国対応
拠点数 32拠点(2019年9月時点)
※2019年9月現在の公式ホームページ情報を調査

dodaエージェントサービスの評価チャート

こんな方にオススメ

  • 幅広い職種・業界を紹介してほしい方
  • 20代後半~30台前半の方
  • 志望業界の予備知識がある方
  • 面接や書類の添削を受けなくても転職が出来る自信がある方
  • 転職のスケジューリングに不安がある方
dodaエージェントサービスについて、下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ読んでほしい。
※WEB履歴書・レジュメの入力は登録後でも行えます

【無料】dodaエージェントサービスを3分チェック

4.マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント

※参照:マイナビエージェント公式HP

マイナビエージェントの詳細情報

求人数 公開6,307 件 非公開20,462件
得意な業界 IT・通信・メーカー・小売・サービス
コンサルタント数 不明
面談の有無 有り
応募書類添削対応 有り
選考日程調整対応 有り
年収交渉対応 有り
転職実績(累計) 厚生労働省委託事業「職業紹介優良事業者認定制度」において「職業紹介優良事業者」事業者認定を取得
転職実績(年単位) -
求人の更新頻度 高い
料金 無料
運営会社 株式会社マイナビ
主要対応エリア 全国対応
拠点数 5拠点(2019年9月時点)
※2019年9月現在の公式ホームページ情報を調査

マイナビエージェントの評価チャート

こんな方にオススメ

  • 幅広い職種・業界を紹介してほしい方
  • 企業の内情をちゃんと把握したい方
  • 転職活動が初めてで、サポートしてもらいたい方
マイナビエージェントトについて、下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ読んでほしい。
※WEB履歴書・レジュメの入力は登録後でも行えます

【無料】マイナビエージェントを3分チェック

5.パソナキャリア

パソナキャリア

パソナキャリア

※参照:パソナキャリア公式HP

パソナキャリアの詳細情報

求人数 約40,000件(うち非公開求人約25,000件)
取引先企業数 約16,000社
得意な業界 ソフトウェア・通信・IT・電気・機械
得意な職種 営業・エンジニア・管理部門
コンサルタント数 不明
面談の有無 有り
応募書類添削対応 有り
選考日程調整対応 有り
年収交渉対応 有り
転職実績(累計) 累計約25万人の転職支援
求人の更新頻度 高い
料金 無料
運営会社 株式会社パソナ
主要対応エリア 全国対応
拠点数 50拠点(2019年9月時点)
※2019年9月現在の公式ホームページ情報を調査 ※非公開事項は筆者のヒアリングによる

パソナキャリアの評価チャート

こんな方にオススメ

  • 女性で理系職種の転職希望者
  • 安定して長く働ける会社に行きたい方
  • 専門的なスキルを活かしたい方
  • 管理職を経験した事がある方
  • 第二新卒の転職希望者
パソナキャリアについて、下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ読んでほしい。
※WEB履歴書・レジュメの入力は登録後でも行えます

【無料】パソナキャリアを3分チェック

6.JACリクルートメント

JAC Recruitment

JAC Recruitment

※参照:JACリクルートメント公式HP

JACリクルートメントの詳細情報

求人数 約6,000~10,000件
取引先企業数 約25,000社
コンサルタント数 550名以上
転職実績(年間) 年間約67,000人が登録
特徴 外資系・海外企業に強み
料金 無料
運営会社 株式会社ジェイエイシー リクルートメント
主要対応エリア 全国対応
拠点数 9拠点(2019年9月時点)
※2019年9月現在の公式ホームページ情報を調査

JACリクルートメントの評価チャート

こんな方にオススメ

  • 外資系企業・海外勤務を希望している方
  • 管理職経験が長い方
  • 各職種・業界のトップ人材
  • 語学力を活かして働きたい方
JACリクルートメントについて、下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ読んでほしい。
※WEB履歴書・レジュメの入力は登録後でも行えます

【無料】JACリクルートメントを3分チェック

転職エージェントと合わせて活用したい!市場価値算出ツール「ミイダス(MIIDAS)」

ミイダス

ミイダス

※参照:ミイダス公式HP

ここまで読んできて、

  • 自分の市場価値はどの程度なのか分からなくなった
  • どのレベルの求人を希望すれば良いのか不安になってきた
という人はいないだろうか。

満足度の高い転職のためには、企業が望む人材と自身のスキルのバランスが取れていることが重要だ。

経歴詐称に近いレベルでコンサルタントに応募書類を改変され、年収はアップしたものの周りに追いつけず、居づらくなって辞めたという話も時々耳にする。

自分の市場価値を把握する、企業からのオファーによる転職活動という2つの特徴を持つのが「ミイダス」だ。

ミイダスでは自分の経歴・スキルを入力すると、200万人の転職者データベースから自分の市場価値(適正年収)を算出してくれる。

またそのプロフィールを元に、書類選考通過と同じステップとなる企業からのオファーが届く仕組みだ。

  • 今すぐ転職活動をするのは不安だが、自分の市場価値は知っておきたい
  • 自分の経歴・スキルを歓迎してくれる企業に入りたい
という人には、一度試してみる価値があるだろう。

※WEB履歴書・レジュメの入力は登録後でも行えます

【無料】ミイダスを3分チェック

まとめ

転職エージェントを利用した転職活動のおさらいから、転職エージェントの注意すべき仕組み、さらには失敗例と対処法まで説明してきた。

注意点を押さえた上で有効活用できれば、転職が初めての人から転職によってキャリアアップを狙っている人まで非常に心強い転職サポートが期待できる。

ここまでを振り返ってまとめるので、転職エージェント活用に役立てて欲しい。

転職エージェントを利用した転職の手順

①転職エージェントを選んで登録する

この段階では「転職エージェントを利用するための登録」

②キャリアアドバイザーと面談する

一般的には転職の方針や進め方を相談するが、紹介できる案件がないと断られることも

③求人案件の紹介を受け応募を決める

  • 紹介案件に応募するかは自分で決める
  • 自分自身で書類を送って応募する場合に比べてミスマッチが少ない

④キャリアアドバイザーと連携して選考を進める

  • 書類選考のための応募書類(履歴書、職務経歴書)の作成サポート
  • 面接の日程調整、アポイント、面接アドバイス
  • 選考結果を応募者へ連絡、共有

⑤内定通知を受け取り、承諾するかどうかを決める

  • 内定の承諾や辞退の連絡は自分で決めるが転職エージェントから求人企業へ伝えられる
  • 迷っている場合の相談や、想定年収額に対する給与交渉なども頼ることができる

⑥採用が決まったら現職を退職、入社準備を進める

  • 内定承諾を求人企業に伝え、入社日や入社初日の出社を確認してくれる
  • 現在の勤務先との退職交渉に関するアドバイスに乗ってくれる

注意すべき転職エージェントの仕組み

  • 転職エージェントの目的は採用と売上
  • 登録者の採用に対して責任や義務がない
  • 転職エージェントはノルマを抱えている

信用できない! 転職エージェント利用の失敗例5つ

失敗例①:希望と全く異なる仕事ばかり紹介される

  • 仕組みと背景:転職エージェントは紹介しながら徐々に応募者の希望の案件に近付くようにしている
  • 対応策:「この案件は違う」と思った時は、その理由を転職エージェントに伝えるようにすると、紹介のたびに案件の質が上がる

失敗例②:応募や内定承諾を考える暇を与えてくれない

  • 仕組みと背景:転職エージェントのノルマだけでなく求人企業から急かされている場合もある
  • 対応策:回答期限は任意に決められたものと考えて、自分自身の都合に照らして回答期限の延長を申し出る

失敗例③:伝えた意味がなくなるほど妥協を求められた

  • 仕組みと背景:良い転職エージェントほど、求めすぎの条件などに対してあらかじめ厳しいこともアドバイスしてくれる
  • 対応策:転職先の仕事内容や条件に対する理想が高いほど、転職活動には時間がかかると考えて取り組むべき

失敗例④:乗り気じゃない求人案件を強く勧めてくる

  • 仕組みと背景:「エージェントが売上を上げるための目安」の数字から、応募数が多ければ採用につながると考えている
  • 対応策:職務経歴書の見直しや面接対策へ相談をシフトするか、思い切って他の転職エージェントに登録し直す

失敗例⑤:求人情報の条件と実態が違った

  • 仕組みと背景:求人票に記載してある事柄が本当かどうか、転職エージェントが求人企業に確認する方法がない
  • 対応策:最終的なチェックと判断は自分の役割と考えて、条件を書面で確認する
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